なぜ脳は怠けたがるのか
というテーマでお送りします。
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覚えない生徒がいる。
何度も何度も記憶の重要性を話しても覚えてこない。
覚えるべきことを覚えていないと試験には合格できない。
だから、覚えられないということは合格できないということに等しい。
なぜ彼らは覚えてこないのだろうか。
単純に努力が足りないから記憶できない場合もある。
しかし、覚えないという背後には覚えたくない欲求がある。
覚えるために脳を使くことを拒絶してようにも見える。
なぜだろう。
根底に何があるのだろう。
私なりの仮説だが、
1つのことに注意を向けてしまうことが危険だから。
もし、一つのことに集中してしまうと、真後ろから猛獣が突然襲ってきたら対応できない。
今となってはそういう状況は稀だが、人類が誕生してほとんどの年月、常に生死を紙一重のところで乗り越えてきた。
いつ、どこから、猛獣が、毒蛇が、他部族が襲ってくるわからない。
これに対応することが最適な生存戦略だったのだ。
英単語や数学の公式を覚えることに集中してしまっては、
一瞬たりとも生きていけない。
それが人類の歴史だったのだ。
このことを踏まえると、英単語や古文単語、数学や物理の公式などを覚えようとすることは、即死を意味する。
人間は、だれでも根源的な制限をもっているのだ。
だから、覚えられない生徒は、人類の根源的な、生存欲求により忠実であると言ってもいいかもしれない。
もう一つ、仮説がある。
どうも記憶がはかばかしくない生徒の
ご両親にインタビューすると、小さい頃に、百人一首や漢詩などを
完璧に暗記していたとお答えになることが多い。
幼児教育で右脳学習といって、写真記憶の訓練を熱心にされたそうだ。
記憶ができないという私の指摘を意外なこととして受け取ることが多い。
しかし、高校生になった時、幼いこと完璧に記憶したはずの百人一首や漢詩を全く覚えていない。
それどころか記憶力を喪失したのではないかとさえ思えるような状況になっている。
改めて、古文単語を覚えさせようとしても、全く覚えられない。
学習における脳の使い方を喪失してしまったのではないかとさえ思える。
こういう例を扱うのは1つや2つではない。
結論としては、写真記憶やイメージ力を高める訓練はしてはいけないのではないかと思っている。
ではどうすればいのか。
どちらの仮説によるにせよ、
正しい脳の使い方を少しづつ再学習するしかないと思う。
再生時間は11分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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