2024年08月16日

>忘れられたもの 筆記体・正座・紙の本を読むこと #1164

第1164回の今回は
忘れられたもの 筆記体・正座・紙の本を読むこと
というテーマでお送りします。



大切なものを大切なものとして扱う。

大切なものを大切として次代を背負う人々に伝える。

本質的にはこの部分が欠落していないだろうか。

教育の中でも同様の問いかけが為されるべきだ。

いままで、大きな成果を上げてきたことをあえて破壊する。
改革と言う名の破壊をし続けてきていないか。

今、40代後半のお母さんまでは、英語を筆記体で書くことができる。
中学に入った時、筆記体で英語を書くと、誇らしげな、少し大人になったような、
そして、新しい世界に踏み入れたような、そんな気持ちを味わった方も多いだろう。
実用的に価値も大きい。

数学でbは6と間違えやすいから、bは必ず筆記体で書くこと。
と言ったことでさえ、教えることに難渋する。

正座も忘れ去られた習慣の一つだ。正座して、腰を入れて座ること。
腰を入れるという言葉すら死語になってしまった。
人間以外の動物は、腰を入れて座ることができない。

このことの意味することを真剣に考える必要がある。

腰を入れて座ることで、集中力が増しす。自分を抑制する力が増す。
人としての根源的な能力が発現するのだ。

紙の本を読むことも忘れされている。
読書ほど、知能を上げ、情緒を安定させるものはない。
良書に親しむことは、精神生活を充実させてくれる。
もちろん人生の困難を切り抜ける方法も書いてある。

これほど大切なことが忘れ去られ、奪われている。

モニター上で文字を見ることと、紙の上で文字を読むのでは
脳内の処理が完全に異なる。
文字通り、モニター上では文字を見るため、脳では文字は絵として処理される。
紙の上では、文字として処理される。
そもそも、モニター上で読むことはできないのだ。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年08月09日

鬼となれ カッコつけるな #1163

第1163回の今回は
鬼となれ カッコつけるな
というテーマでお送りします。



紙一枚用意して欲しい。

その紙に、

「我、鬼となる」

と書いて欲しい。

そして、その横に

「○○大学合格」

と書いて欲しい。

これを、机の目の前に張っておく。

結果的に、一日何度もこの張り紙を目にすることになるだろう。

カッコつけるとは、意識が外に向かっていること。
外に向かっているとは、目標に注意が集中していないこと。
そうしたら苦しい。

なぜなら
できない自分、ダメな自分をいやというほど見ることになるから。

だから、つい、カッコをつけて、できる自分を演じようとする。

あまりのダメさにひどいショックを受けるだろう。
大泣きすることもあるだろう。

それでも、やり続ける君が合格を手にする。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年08月02日

志望校にチューニングせよ #1162

第1162回の今回は
志望校にチューニングせよ


というテーマでお送りします。



何に注意を向けるのかで受験の結果が来まる。
受験の合格を目指すのだから、合格することに注意を向けているのが論理的には当然なのだが、
実は、多くの受験生は、合格以外のことに注意を向ける。

合格したければ、
どんなときも「自分は今何ができるか」と問い続けなくてはならない。
そして、自分が今できることを実践し続けること。
これしかない。

合格に常に標準を合わせ続けようとする、心の強さが是非とも必要となる。
そういう心の強さを養うために受験はとてもいい教材になる。

ところで、なぜ合格に注意を向け続けることが必要なのか。
受験生なら合格したiい学校があるはずだ。
合格したい学校に注意を向け続けることは、
ラジオで聴きたい放送局の周波数にチューニングするのと同じだ。
その放送局の番組を聴き続けたければ、チューニングを正確に合わせ続ける必要がある。
チューニングが正確であればあるほど、雑音なく、快適に番組を聴くことができる。

志望校への合格に注意を集中できればできるほど、志望校があなたに何を求めているのかを
正確に精度高く把握することができる。

つまり、志望校があなたに求めていること正確に読み取って、勉強することができることを意味する。

例えば、慶応大学の医学部の英語の問題を見てみよう。

慶応大学の医学部の英語は、日本語で解答を書くと、次は、英語で解答を書き、
また、次は、日本語で解答するという繰り返しが延々と続く。

これは、何を意味しているのだろうか。

言語野に大きな負荷がかかるような問題のつくりになっている。
ということは言語野を鍛える必要がある。

医師と言語野の鍛錬はどういう関係があるのだろう。
医師にとって言語野が鋭敏に働くことはどういう意味があるのだろうか。

もし、医師の言語野の働きが鈍かったらどうなるだろうか。

言語野を極度に使うことを要求される職業に同時通訳者がある。
日本語から英語、英語から日本語と二つの世界を瞬時に行き来している。
そういう同時通訳者は、どういう訓練をしているのだろうか。
日本語を英語に、英語を日本語に自由に変換できるのはどうしてだろう。

言語野を鍛えようと思うだけでいろいろな発見がある。
この注意の集中が毎日の勉強に無意識的に影響を与え続ける。

そして、毎日の勉強が創意に満ちたものになる。
この蓄積が、本番で大爆発する。
これは、一例だが、こんな風に考えることから受験勉強は始まるのだ。

過去問を解き、志望校からのメッセージに謙虚に、注意深く耳を傾け続けて欲しい。
志望校が求める力とその養成法がだんだん、しかし、必ずわかってくる。

創造と発見の喜びとともに。

大丈夫!

合格するから!


再生時間は10分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月26日

「未来予測回路」をうまく手なずける #1161

第1161回の今回は
「未来予測回路」をうまく手なずける


というテーマでお送りします。



この位やったらこのくらいできるようになるだろうという予測能力」

これを勉強予測回路と呼ぶとしよう。

「この問題をやったら次は何やればいいの」とか
「この問題集を終わったらどのくらいできるようになるの」とか
尋ねてくる生徒、児童がいる。

実は、こういう質問を投げかけてくる生徒、児童の成績は悪い。
勉強が順調に進んでいる生徒・児童は、こういう質問をしてこない。
なぜから、彼らは、自分で予測ができるからだ。

自分なりの予測ではあるので、指導者の考えとは大きく異なることもあるのですが
予測する能力があって、予測精度に自信があるので
こういう質問はする必要がなく、こういう質問をしてこない。

一言でいって「勘がいい」わけです。

中学受験の大切な役割に、
「勉強予測回路の養成」がある。

人生最初の受験であり、それに向かっての受験勉強で、勉強予測回路をまず作るのです。

勉強予測回路には正の部分と負の部分があります。

正の部分は、予測ができるので自分が今どういう地点にいるのかに迷わなくなります。
だから、日々の勉強に集中できます。

逆に、負の部分は、勉強予測回路があるせいで、勉強しなくなってしまいます。

これは、どういうことかと言うと、大学入試は、中学入試と比べて
必要とする勉強量が格段に多く、レベルも著しく上がります。
この差を考慮できず、中学入試のつもりで大学入試に挑んでしまうのです。

たとえば、IQが非常に高い子の場合、
「1年集中して勉強しただけで、有名中学に合格した、
だから、大学も高校3年生になってから本気になって勉強すれば東大に合格できる」
と考えている、ということがよくあります。

勉強予測回路の入れるパラメターが中学入試から大学入試に更新されていないのです。
いざ、高3になってみると、まったく追いつかないことになります。
予測が機能せず、間違った行動を生んでしまうのです。

勉強予測回路を作ることはとても大切で
継続して努力を積み重ねていくためには是非ともつくりあげなくてはならない能力です。

それと同時に重要なのは、更新していくことです。
必要とする勉強時間が1万時間と千時間では、まったく変わってくるわけです。
これを受け 入れることが必要になってきます。

これを、「大人になる」ことと言ってもいいかもしれませんし、
「成功体験はゴミ箱へ」といわれる理由でもあります。


再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月19日

夏休みに送るメッセージ「迷わずただひたすら勉強しなさい」 #1160

第1160回の今回は
夏休みに送るメッセージ「迷わずただひたすら勉強しなさい」

というテーマでお送りします。



迷わず勉強しなさい。
ただひたすら勉強しなさい。

それは、受験勉強と言う限られた範囲の、
ある人にとっては点取りゲームだと揶揄され、
そして、それがある意味正しくても、
そんなことは、若い人にはどうでもいい。

ただ、勉強をしなさい。
ただ、ひたすら覚えなさい。
どんなに苦痛を感じても、ただひたすら机にかじりつきなさい。

そういう勉強の果てに何があるか、わからなくてもいい。
そういうことは考えなくていい。

ただひたすら、勉強しなさい。
一分一秒でも、惜しんで勉強しなさい。

あなたにとっての勉強とは、机にかじりつくことです。

どんな結果が出ようとも、それは自分で経験しなくてはわからないこと。

自分で経験するには、自分自身でやってみるしかありません。

スマホ、タブレット、ゲーム、漫画、友人、趣味、あらゆることをゴミ箱に捨てて、
机にかじりつきなさい。

あなたにとっての勉強は、余計なものが何もない部屋に閉じこもって、
一日中机にかじりつくことです。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月12日

勉強とは忘却と言う逆流を上ること #1159

第1159回の今回は
勉強とは忘却と言う逆流を上ること


というテーマでお送りします。



勉強とは、
忘却と言う逆流を上ること。

だから、何度も何度も同じことを繰り返す必要がある。

ただ、同じことを繰り返しても、繰り返すたびに新しい発見やより深い理解が
生まれていく。
それが、知識が深化していくプロセスだ。

短い間隔で繰り返すから、深化するのであって、
もし、その間隔が長いものであったら、深化は起こらず、
単なる想起をするだけになる。

では、学習の間隔を減らすにはどうすればいいか。
それは、単純に学習時間を長くするしかない。
ここは、腹をくくらなくてはならない。
腹をくくって死ぬ気で、勉強に狂わないと勉強は身にならない。
24時間、問題と向き合う覚悟が必要だ。

これは、若年から意識して訓練する必要がある。
青年になったからといって、それができるわけではない。

とにかく、腹をくくって、勉強時間を一分一秒でも多くすること。
がむしゃらに勉強をすること。

もし、成績を伸ばしたい、結果を出したい、
でも、まだ結果が出ていないという人は、
まず、自分の勉強時間を計測することから始めて欲しい。

特に若い時の勉強の多寡は、その人の人生を決める。
頑張って欲しい。

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月05日

一生にわたって脳を育てる #1158

第1158回の今回は
一生にわたって脳を育てる

というテーマでお送りします。



脳を育てることは一生にわたる大事業です。

この認識が大前提です。

人生100年の時代から130年の時代になろうとする現代において、
この認識はより大きな意味を持ちます。

脳の能力を育てるにあたって注目すべきことは、多岐にわたりますが
メタ認知を拡大することが脳の能力を上げる、という理解です。

子どもは、自分のことしかわかりません。
例えば、誰も読めない乱雑な文字を書き続ける子供がいます。
第三者は、その解答を判読できないという簡単なことが分かりません。
脳が発達していないからです。
だから、脳を発達させなくてはなりません。

脳が発達していない生徒にいくら説教をしても、叱りつけても、ほとんど無意味です。
第三者から自分を見たらどう見えるか。
そういう問いかけを発し続ける必要があります。

「あなたはこの文字が読めますか」
「先生はこの文字を読めますか」
こんな風に、まわりの大人は絶えず問いかけ、確認をしていかなくてはなりません。

多くの人が、ある時からこんな疑問を持つようになります。
自分はどんなことに向いているのだろう。
自分は何のために生きていくのだろう。
そういう疑問を持つようになります。

そういうときに、
自分ではなくて、

人は、人生から問いかけられている存在である。
人は、人生からの問いかけに具体的に答えなければならない。

という180度回転した考えが必要になります。

これは、ヴィクトール・E・フランクルが言ったことなのですが、
脳を発達させるのに非常に有効な考え方でもあります。
人を幸せにする考え方でもあります。

結局、教育や躾の目的は、子どもをこのような考え方が普通にできるように
導くことだと思っています。
そうやって、脳を発達させ、幸せな人生を選べるようにするのです。

「私は今、この人生で、何をすることが求められているんだろう」
と日々問い続けて、生きてまいりましょう。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月28日

その生徒にとって最適な問題を解くことの重要さ #1157

第1157回の今回は
その生徒にとって最適な問題を解くことの重要さ

というテーマでお送りします。



適切な問題を解くこと。
自分の手で鉛筆をもって、
問題に思考を集中させること。
考え続けること。

これが勉強することである。

しかし、ここで問題がある。

適切な問題とはどんな問題のことを言うのであろうか。

東京大学を初めとする、一流と言われる大学の問題は、いい問題が多い。
多数の優秀な教官が時間と手間を注ぎ込んで作られているのがよくわかる。
入試問題は、日本が世界に誇る文化の一つだとも思う。

しかし、初学者がいきなりこのような問題に挑戦することも無謀であることも確かだ。
最初は公式をそのまま適応する問題や計算問題から解き始める必要がある。
公式の導出を何度も繰り返して、暗記してしまうことも必要だ。


何が言いたいかと言うと、
生徒の状況に合わせてやることが変わるということである。
小学校低学年で過度に難しい問題をやらせようとする親が後をたたない。
小学校低学年向けの問題だと、児童には難しくて手も足も出ない問題でも
大人にとっては簡単だからだ。

だから、子どもに過度な難問をやらせようとする親が非常に多くなる。

また、この需要を満たそうとする教育産業も多い。
教育産業にあおられて、子どもに過度な難問をやらせようとする親がますます増える。
このことの弊害は大きい。


過度に難しい問題をやらせると、子どもはどうなるか。

適当な答えを書くようになる。
当てずっぽうに、何も考えずに答えを書くようになる。
まわりの大人が業を煮やして、答えを教える。

こういうことを繰り返すと、どうなるか。

適当に思いついたことを答えることを繰り返して時間をやり過ごし、
大人が答えを教えてくれるまで待っていればいいのだと思うようになる。
思考することを放棄してもいいと思い込んでしまう。

さらにこれを繰り返すと、適当に間違ったことを答えているうちに、筋道立てて考えることが
出来なくなってしまう。思考が破壊されてしまうのだ。


再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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