2023年10月20日

人と違うことを進んでやる #1121

第1121回の今回は
人と違うことを進んでやる
というテーマでお送りします。




今までもそうであったけれど、

これからもっともっと大切になること、これについて話をしたい。

子どもたちを指導していて、

どうしても先取り学習ができない子がいる。

できないというのは、能力の問題ではなくて、

同級生と違うことをやることに

大きな抵抗を感じることが根本にあって、

これが障害になって

同級生より早いペースで勉強することができなくなっています。

同級生と違うことをすることに罪悪感すら感じているのです。

先取り学習を提唱する私は、彼らにとっては、

罪を犯すことをすすめる大悪人に思えるわけです。

そして、大悪人は成敗しなくてならないと思うわけです。

私の言うことなど聞く耳を持ちません。

だから、先取り学習が一向に進まず、

そうこうしているうちに、学校の進度にも後れを取ってしまいます。

一度遅れをとってしまうと、それを取り返すのはとても

大きなエネルギーを要します。

同じことを身に着けるのに、遅れを取り戻すための勉強は、先取り学習の数十倍の

エネルギーが必要です。それは、遅れてしまったということからくる焦り、

次のテストで赤点を取ったらどうしようというプレッシャー、

同級生に馬鹿にされたくないという見栄などものもろもろのことが積み重なって、

それをはねのけて勉強しなくてはならないからです。

先取り学習をしていれば、定期テストの点数を心配することなど一切なく、

たのしく学校に通えるのに。

10人いたら10人とも違うわけで、

それが同じことをするというのが、

そもそもおかしいのです。

そもそもおかしいことが強制力を発揮して、

生徒の人生を縛っていきます。

この強制力は無言で、生徒手帳に記載があるわけではありませんが、

その力は異常といっていいほど強力です。

ですから、かなり早い時期から、この強制力に無関係に、自由に生きることを

教えなくてはなりません。

ここで、AIに依存することの危険を考えます。

AIは、仮説を立て、

その仮説を検証するために実験系を構成し、

実際に実験を行ない、

仮説が正しいかどうかを検証しません。

ネット上にある情報を集めているにすぎません。

人類の発展は、仮説を立てそれを実験し、検証することで

実現しました。

AIは、これとは真逆のことしかできません。

AIは、科学的思考法を実践できないため、真偽判定能力がないからです。

現状にある情報だけに依存するので、

人の考え方を固定化する方向にしか、その力を生かせないわけです。

結局、AIは皆同じでなくてはならないという強制力の手先にしかすぎません。

人類の思考や行動が固定以外許されなくなります。

そういう社会で、子どもたちにしてやれることは何でしょうか。


再生時間は9分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年10月13日

万能感を受けいれる #1120

第1120回の今回は
万能感を受けいれる
というテーマでお送りします。




万能感への理解を深めることは人生のキーポイントである。

私は、一生懸命黒板の前で説明する。

私 「ノートをとった」
生徒「いいえ」

見ると、机の上にノートはない。

私 「ノートをとらなくていいの」
生徒「大丈夫です。ノートとらなくてもできます」
私 「じゃ、この問題やってみて。類題だからすぐできるでしょ」

しばらくたって。

私 「できた」
生徒「できません。わかりません」
私 「もういちど、やってみせるね」

何もせず、ただ見ているだけの生徒。

私 「ノートとった。なにか質問はないですか」
生徒「ノート取らなくても大丈夫です」
私 「じゃあ、この問題やってみて。類題だから」
生徒「できません。わかりません」
私 「もういちどやってみせるね」

立派に万能感を発揮している生徒さん。

私 「この大学を受験されてはどうでしょうか」
親 「うちの子にこんな難しい大学は絶対に無理です」
私 「お子さんの勉強進度、成績を考えると十分合格可能なんですが」
親 「絶対無理です。絶対に合格するわけありません」
私 「ご検討だけでもされてはいががでしょうか」
親 「絶対に受かりません。どうせ、5流大学しか受からないんです」
私 「ものすごく努力されていますよ」
親 「息子は馬鹿なんです。どうしようもない馬鹿なので、絶対に受かりません」

立派に万能感を発揮しているお母さん。

毎日、皆さんが万能感を発揮してくださる。

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年10月06日

勉強を進んでやる子を育てる #1119

第1119回の今回は
勉強を進んでやる子を育てる
というテーマでお送りします。




そもそもの話から始めます。

赤ちゃんは、一人では何もできません。

周りの大人の世話がなければ、生きていけません。

オギャーと泣けば、何が欲しいのかなと親がいろいろと考えて、

何くれとなく世話をしてくれます。

ある程度大きくなっても、親がいないと生きていけないということには

変わりありません。

ここで、子どもにある信念が芽生え、定着します。

それは、自分は王様で両親は自分の奴隷である、という信念です。

そういう信念が生まれ、定着していきます。

大人が考えれば、それは勘違いの何物でもないのですが、

子どもは、この考えを毎日強化していきます。

なぜなら、親がなんでもやってくれるからです。

そして、この間違った信念をさらにさらに強固にしていきます。

自分は王様、自分のまわりの全ては自分の奴隷。

自分の身の回りの大人だけでなく、社会全体が自分の奴隷と考えるようになります。

こんなふうにして幼児的万能感は肥大して、その子を支配してきます。

自分は、何もしなくても許される特別な存在なのだと、ますます、この勘違いを強固なものにしていきます。

これは、幼児的万能感がどのように形成されていくのかというお話です。

幼児的万能感に支配されていれば、勉強などしなくてもいいという結論に当然なります。

自分は、特別な存在だと思っているからです。

このメカニズムを知ると、子どもに教えるべきことが分かってきます。

自分は当たり前の普通のありふれた存在なのだということです。

このことを教え込まなくてはなりません。

後天的に形成された信念は、後天的に治すしかありません。

つまり、躾をしなくてはならないということです。

躾の目的は、「普通の当たり前の人だから、精一杯努力しよう」
と思えるようになることです。

こんなふうに思えるようになるように躾をして、
導いていく必要があるのです。



再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年09月22日

規律ある生活こそ最高のプレゼント #1117

第1117回の今回は
規律ある生活こそ最高のプレゼント
というテーマでお送りします。



親が子供に出来る最大の貢献は、

規則正しい生活を作ること。

いつ起きるのか、

いつ食事をするのか、

いつ勉強するのか、

いつお風呂に入るのか、

いつ床につくのか。

このような当たり前の事柄が、

毎日決まった時間に始まり、

決まった時間に終わること。

これを作り上げていってほしい。

この決まりきった生活パターンの上に、

人生が築かれていく。

規則正しい生活がなくて、受験の結果を求めるのは、

あるいは人生の成功や幸せを求めるのは、

砂上に楼閣を作ろうとするのと同じこと。


再生時間は4分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年09月15日

私は応援団長 #1116

第1116回の今回は
私は応援団長
というテーマでお送りします。



私は応援団

自立を応援する応援団

すばらしい人生を築く応援団

この子は素晴らしいという確信はゆるぎない。

親がどう思おうと、学校の教師がどう思おうとも、
私には全く関係がない。

わたしは、この子の可能性を知っているので、
教えるべきことをきちんと教えようと思っている。

では、教えるべきこととは何だろうか。

わたしはこのことを何十年も自問自答してきた。

それをお話します。


<参考文献> 日出づる国の民 哲学論文評論集 /佐々木寛著 新風舎
https://www.amazon.co.jp/dp/4797449551

再生時間は12分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年09月08日

子どもと取引しない #1115

第1115回の今回は
子どもと取引しない
というテーマでお送りします。



親が子どもに絶対してはいけないことがある。

その中でも、一番注意しなくてはならないのが、
子どもと取引すること。

合格したから○○を買ってあげる。

模試で○○点取ったら○○を買ってあげる。

こういうことは絶対してはいけない。

何故かと言うと、勉強が当たり前のことでなくなるからだ。

食事するのが当たり前のように、
食後は歯を磨くのが当たり前のように、

勉強することは当たり前のことなのだという意識を家族全員で
共有することがとても重要なのだ。

子どもたちには、一生涯にわたって毎日当たり前に学び続けて、
幸せな人生を創って欲しいと心から思う。


再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年08月25日

叱るべき時に叱り、躾けるべき時に躾ける #1113

第1113回の今回は
叱るべき時に叱り、躾けるべき時に躾ける
というテーマでお送りします。



躾は、文化の伝承だ。

躾によって、親から子へ文化の伝承が行われる。

だから、躾けることはとても重要なのだ。

叱るべき時に叱り、躾けるべきときに躾ける。

まず、これが基本にある。

躾に対して否定的な意見が出てくるのは、

躾によって文化の伝承がおこなわれているという理解がないのだ。

文化の伝承という崇高な役割を認識していないことから来る。

もう一つは、あまりに多くの情報にさらされて、何が大切で何が大切でないかが

わからなくなっているのだ。

人は、多様性の中では生きられない。だから文化とその伝承が必要なのだ。

原点を振り返り、親は、自信と誇りをもって子供を躾けて欲しい。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年08月18日

自分で自分を育てる強さをもつ #1112

第1112回の今回は
自分で自分を育てる強さをもつ
というテーマでお送りします。



高2男子とその母親の書店での会話:

息子が青チャートの数学VCを手に取って

息子「この本欲しいんだけど」

母親「そんなに厚い本をやれるの」

息子「部屋に置いておきたいだけなんだけど」

母親「本当にやるなら買ってあげるけど」

息子「部屋にオブジェとして置いておきたいんだ」

母親「ええ、オブジェ?」

母親は、息子が手に持っていた青チャート数学Vを受け取って、本棚に戻した。

このエピソードを読まれて何を思われたであろうか。

教育の本質は自己教育にある。

自分で自分を育てていくのが自己教育である。

自分が自分のことを誰よりもよく了解しているから、自己教育以上の教育は存在しないといっていい。

生徒自身が自分自身を教育できるようにすることが、親や教師のつとめである。

自己教育とは、言葉を換えれば、生徒が自分自身だけに意識を向けるということである。

他者からの評価など存在しないがごとき態度でもある。

親がどうあろうと、先生がどうあろうと関係がない。

自分を見つめ、自分を大切にしていくことを教えるのが教育の本質である。

自分を貫く意志が必要だ。

自分の思いをどうか大切にして欲しい。

参考文献:砂川重信「精講物理」学生社



再生時間は8分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年08月04日

勉強は大切だ #1110

第1110回の今回は
勉強は大切だ
というテーマでお送りします。



勉強は大切だということを伝えたい。
そのよう思って、毎日、子供たちの指導に当たっている。
私は、学ぶことが大好きだ。
学ぶことは人生を豊かに切り開いてくれる。

勉強をできる子に育てたいと思ったら、
お子さんに、
人は、一生涯学び続けるものであるという覚悟を
親やまわりの大人たちが子どもに示し続けなくてはてはならない。

実際に、学び続けていることを見せ続けなくてはならない。
このことがお子さんの人生に決定的な影響を与え続けることを
知らなくてはならない。

それにしても学ぶことは楽しい。

わたしは心からそう思う。

再生時間は5分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年07月21日

私はあなたを変えられない でも、あなたはあなた自身を変えられる #1108

第1108回の今回は
私はあなたを変えられない でも、あなたはあなた自身を変えられる
というテーマでお送りします。



いろいろな生徒さんをお預かりする。

そして、その保護者の方とも何度もお話をする。

そのとき、私が思っていることがある。

それは、私にはこの子を変えることはできない。

でも、この子自身は自分の人生を変えることができる。

いくらでも、いい方向に変える力をもっている。

ただ、残念なことに、

自分にその力があることを知らないし、

自分が今、その力を発揮する必要があることも思い出せなくなってしまっている。

私ができるのは、

いくらでもよい方向に変える力を持っていることを思い出してもらって、

今、その力を発揮するんだ決めてもらう

切っ掛けとなること。

本当は、力を発揮するようにして欲しいのだけれども、

発揮する、発揮しないを決めるのも、本人でしかないので、

これは、いかんともしがたい。

自分をいくらでも変える力が、自分自身にあって、

その力を発揮していくと決めて欲しい。

そして、自分の人生をどんどん革新していってほしい。

いくらでも革新できるのだ!


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年07月14日

制限を作り出していることを自覚する #1107

第1107回の今回は
制限を作り出していることを自覚する
というテーマでお送りします。



お父さんが子供にこうあって欲しいと望むことがある。

お母さんが子供にこうあって欲しいと望むことがある。

自分の理想を子供によって実現してもらおうということなのだろうか。

気持ちはよくわかる。

でも、これが自分にとっても、お子様にとっても制限となっていて、

成長を阻むことになっていることにも気づくべきだと思う。

その人の理想とは、信念と言い換えてもいいだろう。

「私はこうあるべきだ、だから、自分の息子もこうあるべきだ」

という信念である。

こうして書いてみると、非論理的な思考の産物であることがわかる。

自分はこうあるべきだという考えが絶対化して、

子供さんが身動きできなくなってしまうのです。

子どもは、氷づめされたように、止まってしまうのです。

論理的に妥当な正当化はありません。

なぜ、この理想がご自分のなかで形成されたかという問題も大切ですが、

まずは、非論理的な決めつけをお子様に押し付け続けているという

ことを理解してほしい。

非論理性を受け入れて欲しい。

話はそこから始まります。

まず、出発点に立ちましょう。

再生時間は9分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年07月07日

子供と接するときに #1106

第1106回の今回は
子供と接するときに
というテーマでお送りします。



晴れてよし 曇りてもよし 富士の山
元の姿は  変わらざりけり      
       ー山岡鉄舟


子供だけではなく、人と対するとき
いつも、この和歌を思い出す。

人は、いろいろな感情に支配される。
泣いたり、怒ったり、笑ったり、嫉妬したり、憎んだり。
でも、その本質は変わらない。

やることなすこと思いのままと言う時もあるし、
物事が停滞して底なし沼にはまってしまったかのように思われるときもある。
失意時もある。

富士山も、同様。
厚い雲に覆われる時であっても、
晴れの日の富士山と何ら変わることがない。

その人を見ようとすること。

そういう意志が、子供を指導するときに重要になってくる。

子育てにも、自分育てにも重要になってくる。



再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年06月30日

ナイアシンは救世主 #1105

第1105回の今回は
ナイアシンは救世主
というテーマでお送りします。



ナイアシンについて書きます。

ナイアシンの効果は凄い!

この一言に尽きます。

受験生のコンディション維持するのにこれほど大きな効果があるものは

ないのではないだろうか。

実は、本心では、ナイアシンは人類をすべての苦悩から救うに違いないとすら

思っています。

ただ、ナイアシンを使いこなすにはそれなりの経験が必要です。

ナイアシンフラッシュが起こるからです。

もちろん、慣れてしまえば、ナイアシンフラッシュは起こらなくなるので、

慣れてしまえばいいのだけなのだけれど、

そうはいっても、生まれて初めてナイアシンフラッシュを経験すると
驚くかもしれません。

経験したことのない感覚に包まれるので、私も初めての時はビックリしました。

ですから、藤川徳美先生のご著書をよく読んでください。懇切丁寧に書かれています。

私の体験から言えるのは、

恐れる必要は全くなくて、ナイアシンを使っているうちにナイアシンフラッシュに

なれてきて、すぐに気持ちいいなって思えるようになって、

さらに使っていると、ナイアシンフラッシュはなくなってしまいます。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年06月22日

根拠なき自信 #1104

第1104回の今回は
根拠なき自信
というテーマでお送りします。



根拠のない自信という言い方をする。

しかし、自信に根拠を見つけるのが間違っている。

例えば、模擬試験がことごとくA判定であっても、

それが、志望校の合格を意味するわけではない。

模擬の結果が全部A判定であっても、不合格の可能性は0ではなく、

実際に、A判定であっても不合格する受験生は存在するのだ。

だから、自信に根拠など求めるのが間違っている。

こういう観点からいえば、根拠なき自信しか存在しえない。

根拠なき自信は重要だ。

根拠なき自信があるから、人は可能性を追求できる。

根拠なき自信は、スターターなのだ。

根拠なき自信は、言い換えれば「ハッタリ」といってもいい。

これを悪く考えてはならない。

もの事を始める時、どんな人でも、自分の実力を証明する客観的なデータを示すことはできない。

でも、根拠なき自信をもとに、いろいろとやっていくと、結果として、自分の実力を証明するなんらかのデータが集まってくる。

この順番をはっきり理解しておくことはとても重要だ。

初めは、雲をつかむような話なのだ。

どんなことであっても。

その時点で、客観的な何かを求めても、無駄なだけだ。

客観的な何を示すことができない自分を責める必要など何もない。

根拠なき自信が、結果をもたらすからだ。

では、どうやったら、根拠なき自信を養うことができるか。

一番重要なことは、規則正しさだ。

勉強を例にとれば、

毎日9時から12時まで数学をやる。

13時か16時まで英語をやる。

16時から18時まで物理をやる。

と決めたら、断固それを守ること。

スケジュールを守ることに全力を傾けるのだ。

勉強内容などは、2次的なことに過ぎない。

何が何でも、スケジュールを守ること。

昔、渡辺次男さんという数学の先生がいらした。

その先生が勧められていた方法は次のようなものだった。

毎日、寝る前にピーナッツを1粒食べなさい、2粒ではだめで、必ず1粒寝る前に食べなさい。

それを毎晩やり続けなさい。これを続ければ、必ず受かる。

このように著書に書かれていたけれど、これは、目指すところは同じこと。

これを続ければ、根拠なき自信は確実に、あなたの中で育っている。

そして、大きな力を与え続けてくれるはずだ。

そもそも、根拠なき自信とは、出会いであり、どこからかやってくるものなのだ。

どこからやってくるか。

自分の中を省みれば、根拠なき自信の種は、あなたの中に宿っているのが発見できるはずだ。

もう、あなたはすでに、根拠なき自信と出会っているのだ。

根拠なき自信との出会いを大切にして、そして、育てること。

これは、あなたの人生を賭けた仕事だと、私は信じている。

さらに、根拠なき自信を大切に育てる過程で、根拠なき自信はどこから出てきたのか、

はっきりわかる時が必ず来る。

じつは、本当のあなたの人生は、その時から始まる。

だから、その時を楽しみにしていて欲しい。

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年06月16日

あなたの本音を教えて下さい #1103

第1103回の今回は
あなたの本音を教えて下さい
というテーマでお送りします。



あなたの本音を教えて下さい。

あなたは、本当に東大に合格したいと思っているとします。

自分自身に言ってみてください。

「私は、東大に合格したくない」
「私は、医学部に合格したくない」
「私は、医者になりたくない」
「私は、成績を上げたくない」
「私は、○○したくない」
「私は、○○の実現を望んでいない」
「私は、○○を実現したくない」

どうでしょうか。
何か気づいたことがありますか。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年06月09日

子供だけでは止められない #1102

第1102回の今回は
子供だけでは止められない
というテーマでお送りします。



これを読んでいる皆様の幸せを願って、これを書いています。

インターネット・ヘロインの依存症で悩んでいる方は多い。
にもかかわらず、、学力不振の原因がインターネット・ヘロインであることが周知されていません。

端的に書きます。

インターネット・ヘロインを生活から排除しなければなりません。
インターネット・ヘロインは脳を破壊するからです。
インターネット・ヘロインは、子供から未来を奪っているからです。

お子様がインターネット・ヘロイン依存に陥っているとき、
必ず、父母ともインターネット・ヘロイン依存に陥っています。

インターネット・ヘロイン依存症は、家族ぐるみの問題なので、
子供に止めろと言うだけでは、思ったほどの効果は得られません。

子供に止めろと言うのとは大切ですが、
同時に、父親、母親も止めなくてはなりません。
父親、母親が自分自身に厳しく、止めろ、そうしないと人生を破壊することになるぞと
何度も言い聞かせ、実際に、止めたところを子供に見せるなくてはなりません。
もし、お子さんに未来を取り戻してほしいなら、このことは避けることができません。

その上で、読書してください。

子供の前で、大人が読むにふさわしい本を読んでください。
そして、読書を通じて学んだことを、お子さんに話してください。

子供が欲しているのは、甘やかされることではありません。
子供は、今なすべきことを知りたいのです。

インターネット・ヘロインに耽溺することは、子供がなすべきことではありません。
そのことをしっかりと子供に伝えてください。



再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月26日

割り算とは何か #1100

第1100回の今回は
割り算とは何か
というテーマでお送りします。




割り算と聞いて何を連想するだろうか。
学習とは連想ゲームであるから、
1つの言葉を見たとき、何を連想するのかが重要になってきます。

割り算と聞いて連想すべきことは2つあります。

1つ目は、「割り算は、逆数をかけること」であること。

2で割ることは、二分の一をかけること。
二分の一で割るとは、2をかけること。
2と二分の一をかけると1になる。
すなわち、2は二分の一の逆数であり、
二分の一は2の逆数である。

このことが連想できると、
数式をスムーズに扱うことができるようになります。
数式の扱いが下手なのは、このことが連想できていない
ことが大きな原因になっています。

2つ目は、「剰余類」です。

そもそも割り算とはなんでしょうか。
これも例をとって説明します。
5を3でわると、商が1で余りが2となるが、
これは、1と2という数の組を決定しているといえます。
割り算は、商と余りからなる数の組を唯一に決定するのです。

これを別の書き方で、

5=3×1+2 

と表せます。
商と余りの組(1,2)を決定しているのがわかります。
引き続いて、

8=3×2+2
11=3×3+2
14=3×4+2
17=3×5+2

-1=3×(-1)+2
-4=3×(-2)+2
-7=3×(-3)+2

これからわかることは、{8,11,14,17,-1,-4,-7}は、同じ仲間だということです。
数学では、これを「同じ」だと考えます。
8≡11≡14≡17≡-1≡-4≡-7≡2 (mod 3)
と表します。
余りが2の整数以外に、余りが1の整数と余りが0の整数があります。
すべての整数はこの3つに分類することができます。
(自然数nで割れば、整数はn種類に分類できます)

余りが0の整数の仲間を0で代表させます。
余りが1の整数の仲間を1で代表させます。
余りが2の整数の仲間を2で代表させます。

次に、代表させた数同士の和を考えます。
0+0≡0
0+1≡1
0+2≡2
1+0≡1
1+1≡2
1+2≡3≡0
2+0≡2
2+1≡3≡0
2+2≡4≡1

ところで、17+(-4)=13となります。
17は2の仲間、−4は2の仲間。
13=3×4+1
なので、13は1の仲間。
だから、2の仲間の17と2の仲間の-4を加えると1の仲間の13になる
ということです。
つまり、
2+2≡1(mod 3)
となります。
代表させた数同士の和を考える意味がわかります。

以上が、割り算を聞いて連想できなくてはならないことです。

これらのことがすぐに連想できると、
演習がスムーズに進み、努力に比例して力がついてきます。

ここで、注意してほしいことを書きます。
まず、小学校の低学年からこれらのことを連想できるように体系的に指導する必要があること。

それから、数学の進歩の方向は抽象化にあることです。
普通の整数同士の演算が、代表する数同士の演算に置き換わっています。
そして、「群」が生まれます。
現代数学の基本的な概念である「群」は、身近なところにあります。

数学は抽象化することで新しい視点を提供してくれます。
それを、面白いと思い、積極的に受け入れていくという姿勢が学習者に求められます。
また、指導者には、学習者が抽象化に慣れるように指導していくことが必要になります。

連想すべきことを連想できるように指導していくことは
言い換えれば「筋の良い勉強」をできるように指導することと同じです。
「筋の良い勉強」とは、努力に比例して力がついていく勉強だからです。
そして、勉強すればするほど、その教科の面白さ、美しさが分かってきます。
勉強すればするほど、その科目が好きになってきます。

どうせやるなら、筋の良い勉強をして欲しいと心から思います。


再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年04月28日

いつになっても読み書き算盤早寝早起き #1096

第1096回の今回は
いつになっても読み書き算盤早寝早起き
というテーマでお送りします。



必要とされる能力は今も昔も未来も変わりはしない。

読み書き算盤、早寝早起き 

規則正しく生活して、
その中で勉強を織り込んでいく。

勉強とは、
正しく読み、正しく書き、正しく計算できる訓練をすること。

つまり、

正しく読むとは、相手の主張を正しく理解すること。
正しく計算できるとは、正しく推論できること。
正しく書くとは、自分の主張を筋道だって表現すること。

正しく情報を得て、、
その情報に基づいて正しく推論し、
その推論結果を明晰に表現する。

これが、読み書き算盤の意味です。


早寝早起きを励行することで、
自然の流れるままに、
読み書き算盤の
能力を高めていくことができる。

読み書き算盤を一生に渡って錬磨できれば、
どれほどの業績を上げられるだろう。
どれほど大きな貢献ができるだろう。
想像もつかないくらいだ。

これは、幸せな生き方そのものでもある。

読み書き算盤早寝早起きを
幼い時から実践する価値の大きさに
あらためて気づいて欲しい。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年04月07日

オンラインで教育はできない #1093

第1093回の今回は
オンラインで教育はできない

というテーマでお送りします。



オンラインで教育はできない。

オンライン教育が有効に機能するには2つの条件が必要だ。
条件1:参加者が大人であって、学ぶ意欲が高いこと。
条件2:多額の費用を投入できること。

条件1について。
授業中にもかかわらず、配布されたタブレットで、
授業に全く関係のないサイトを閲覧しているなどということが
日本全国の教室で常態化してしまった。
その結果、デジタルヘロインの依存症になる児童・生徒が激増した。

条件2について。
オンラインでの教育には、教材の開発、メインテナンスに多数の人材が必要で、
そのために多額の費用が発生する。
多額の費用を投入し続けなくてはオンライン教育は維持できない。

オンラインの教育を進めた結果、生まれたものは、
大幅な学力の低下と、著しい学力格差だ。

なぜ、格差が生じたかというと、
オンライン教育に早期に見切りをつけた人々がいるからだ。

新小4年生に会ってほしい。

「ひらがな」が書けない。
指の補助がないと足し算ができない。
掛け算の九九が覚えられていない。

非常に初歩的なことができていない児童がとても多い。

是非、ご自分のお子様の状態を丁寧にみて欲しい。

そして、とにもかくにもオンライン教育にできるだけ早く見切りをつけなくてはならない。
これを聴いてくださっている皆様に、
オンラインでは教育はできないことを認識してほしい。

そして、デジタルヘロインの依存症の怖さから目を背けないで欲しい。

オンライン教育は、教育を破壊しつくしてしまった。


再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年03月31日

浪人を決めた皆さんへD #1092

第1092回の今回は
浪人を決めた皆さんへD

というテーマでお送りします。




覚えることの重要さをあらためて確認したい。

覚えるべきことを覚えることに真正面から取り組むことが
受験の成否を決定する。
受かる人は、覚えるべきことを覚える努力を積極的にする。

受からない人は、覚えるべきことをいつまでもあやふやな状態に置く。

受験勉強は、過去問を研究することが基本。
なぜなら、過去問から来年の問題が出題されるからだ。

なぜ、そうなるか。

それは、受験生が知らなくてはならないことが同じであるからだ。

そして、過去問を研究すると、
受験生が覚えなくてはならない事項が明確になる。
だから、
1. 早いうちから過去問を研究し、
2. その過程で、覚えるべきことを明確に認識し
3. 覚えなくてはならない。

過去問の研究にいくら時間をかけたとしても、
明確化した覚えるべきことを、
覚えなくては、効果はない。

覚えることから逃げず。
覚えることが喜びになるように
自分自身を訓練しなくてはならない。

そう、大切なのは
暗記が喜びになるまで、
反復することなのだ。


再生時間は5分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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