2025年07月11日

最高の学力を身に着けてほしい #1211

第1211回の今回は
最高の学力を身に着けてほしい
というテーマでお送りします。


私の願いは3つある。
その1.生徒に最高の学力を身に着けて欲しい。
その2.身に着けた最高の学力を基にして、さらに研鑽を積み、工夫を重ね、
    自分の学んだことを次世代に伝えて欲しい。
その3.最高の学力を思う存分使って、日本国の発展と繁栄に尽くして欲しい。

この三つのことを、心の底から願っている。
今の世代が怠けて、次の世代へ継承ができなかったらどうなるだろうか。
大人も子どもも強い危機感をもって振り返って欲しい。
大きな責任を感じて欲しい。
子どもであっても、真剣に学ぶ責任があるのだ。
教育や躾をする大人と教育を受ける段階にある子供たちが、教育や躾を通して、
知的財産の受け渡しがおこなわれているのだという意識をともに持つことで、
勉強や躾が上手くいく。
このことによって最高の学力を身に着けることができる。
私にとって、世界最古の国家である日本に生まれ育ったことは強い誇りであり、
その知的財産の継承に参加できることは大きな喜びです。

今述べたような文脈のなかで鴨下算数数学塾を位置づけてみます。
一言で言えば、鴨下算数数学塾は、一生続く学びの基礎を教えるところです。
学び方には、正しいやり方があり、
1. 正しい勉強の仕方で、
2. 最大限の努力を、
3. 続けることで
最高の学力を身につけられる。
正しい方法、最大限の努力、継続の3つが揃ってはじめて、
最高の学力への道が拓けるのです。
生徒が、この3つが身に着けられるよう徹底的に鍛えます。
あらゆる知識を総動員して、この3つを身につけさせます。
そして、その後、生徒には、数多くの出会いが待っているはずです。

ただ、どんなに偉大な人に出会っても、その人に準備がなければ、
その目の前にいる人の偉大さは理解できません。
だから学ぶことが必要なのです。
どんなに偉大な人、事象に出会ってもその重要さを理解でき、正しく評価し、
そこから学べるのは準備してきた人だけだからです。

学びましょう。
次世代への責任感と知への情熱をもって。

絶対合格!

再生時間は3分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年07月04日

素晴らしい文章に出会いました。一緒に読みましょう #1210

第1210回の今回は
素晴らしい文章に出会いました。一緒に読みましょう
というテーマでお送りします。


とてもすばらしい文章に出会いました.
皆様と一緒に熟読したいと思い,引用させていただきます.

『演習誰でもできる化学濃度計算 実験 実習の基礎』丸善出版.
著者 立屋敷哲(たちやしき さとし)
女子栄養大学で46年教鞭をとられ,2019年に退官されました.
1ページ

Study Skills 1. 何のために学ぶのか,考えてみよう
君たちは何のために大学に進学したのだろうか.
もっと学ぶためではないのか.そもそも人は何のために学ぶのだろうか.
唐突だが,勉強は,じつは人類の知的財産を次世代に引き継く相続行為である.
よって,学ぶことは次の世代を支える若い人の責務である.
また,学ぶことは自分が一生を生きるための糧を得る手段
身につけることでもある.
それゆえ厳しい言い方だが,この人類の未来に対する責任を
逃れようとする人は,人としてあるいは社会の一員として
生きることを放棄することに値する.
人は自分の能力を生かさなければならないし,伸ばさなければならない.
それをもって社会に寄与しなければならない.
これが生きるということである.
したがって,少なくとも若いうちは誰でも,何かを学ぶ必要がある.
それが人間として生きていく義務である.
学ぶうえで,能力を人と比較する必要はない.
大切なことは,世界に2人といないオンリーワンである自分をどう伸ばすか.
どう生きるかである.
学ぶ場所や方法,時間はもちろん学校だけに限らない.
学び方は多種多様である
(“生命科学・食品学・栄養学を学ぶための有機化学 基礎の基礎”(丸善) 序文参照).


立屋敷哲先生の最終講義
https://course-video.eiyo.ac.jp/final/tachiyashiki_20190204.html

絶対合格!


再生時間は2分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年06月20日

言葉を大切に扱うこと #1208

第1208回の今回は
言葉を大切に扱うこと
というテーマでお送りします。


子どもの教育にあたって、一番注意しなくてはならないこと、
それは、日本語を大切にすること。
ご両親にお願いするのは、
正しい日本語を話すこと。
正しい日本語とは、
主語と述語を明瞭に話すこと。
そして、論理的であること。
例えば、このような会話のやりとりのことです。


お母様、ただいま帰りました。
お帰りなさい。
あなたは、今日学校で何を勉強をしましたか。
私は、算数の勉強をしました。
あなたは算数の何について勉強しましたか。
私は、分数同士の割り算について勉強しました。
先生は、分数同士の割り算について何とおっしゃっていましたか。
先生は、分数で割ることは、その分数の逆数をかけることと同じだと、
何度も強調されていました。
あなたは、先生のおっしゃったことを、ノートに書きましたか。
はい、私は先生のおっしゃったことをノートに書き写しました。
そのノートをお母さんに見せてください。
はい、これがそのノートです。
先生は、宿題を出されましたか。
はい、先生は宿題を出されました。
宿題は、何ですか。
教科書55頁の演習問題を全部解くことです。
教科書55頁の演習問題をすぐにやってしまいなさい。
はい、すぐに取り掛かります。
やり終わったら、お母さんに見せなさい。


このような会話は、子どもの頭脳を育てます。
論理的に考える力が養われます。
脳に無駄なストレスがかからず、前頭葉が鍛えられます。
意味が明瞭で、論理が破綻していないからです。
言葉を大切にすることは、自分自身を大切にすることでもあります。
自分自身の人生を大切にすることでもあります。


絶対合格!

再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年06月13日

問いかけること #1207

第1207回の今回は
問いかけること
というテーマでお送りします。


自分は本当に真剣に受験勉強に取り組んでいるだろうか。
心から真剣だ。
どこか手を抜いているところはないだろうか。
もっと沢山できたのではないか。
もっと集中して取り組めたのではないか。
もっと他にできることはないか。
常に、自分自身に問いかけ続ける。
この問いかけ続けることなしに、受験の合格はありえない。

生きるとは何か。
それは、自分自身に問いかけ続けること。
到底答えが分からない、
分かりようもないことであっても、
問い続けること。
自分に問いを発する瞬間から自分の人生が創られていく。

生きるとは何か。
死とは何か。
より良く生きるにはどうしたらいいか。
自分の才能を最大限に伸ばしていくにはどうしたらいいか。
そもそも、自分に才能はあるのか。
あるとしたら、どんな才能があるのか。
どうしたら才能を生かして国のために尽くせるだろうか。
絶対に東大に行きたいと思うのはなんでだろう。
東大に行ったらどんな問いと出会うだろう。
東大に行ったら、どういう問いが浮かぶだろうか。
次々に、いろいろな問いが浮かんでくる。

問いかけるから人生は開けてくる。
新たな問いに出会うことができる。
先ほど、人生は自分自身に問うことだと言った。
更に言えば、人生は問いに出会う旅ともいえる。
問いに出会い、問いかけて、そして、また、問いに出会う。
大学に行くのも、問いに出会うためだと思う。
大学に行く前の自分だったら、その問いを思いつくこともなかった。
そういう問いに出会いたいから、
出会うと知っているから、大学に行きたいと思うのかもしれない。
出会った問が、専攻した学問分野の課題ということもあるし、
人生は如何に生くべきかという問いであるかもしれない。
そうやって、人は新しい人生の局面を切り開いていく。
それが生きると言うこと。

私は、「絶対合格!」を自分に問いながら、教え続けている。

絶対合格!

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2025年06月06日

自分で考える人を育てるために。指導は余白をつくることから始まる #1206

第1206回の今回は
自分で考える人を育てるために。指導は余白をつくることから始まる
というテーマでお送りします。



指導は、余白をつくることから始まる。
生徒の状況に応じて、その生徒に最適な余白をつくらなくてはならない。
ここまでは教えるけれど、これ以降は自分で考えさせるという
境界線の引き方が指導の重要なポイントになる。
生徒に応じて、教えない部分、つまり余白の形と大きさを決める必要がある。
全部教えてしまったら、それが、どんなに懇切丁寧な教え方であっても、
実力はつかない。
絶望的に実力はつかない。

このことを生徒を指導したことのある人なら痛切に感じたことがあるはずだ。
生徒自身が本気で課題に向き合って、自分で考えなければ、
理解も深まらないし、思考力も育っていかない。
だからと言って、頑なに何にも教えないというわけでもない。
逆に全部、教えていいわけでもない。
そして、教えていい部分と教えていけない部分は、
たとえ、同じ問題を教える時でもあっても、
生徒によって異なっている。
一般論として、ここは理解が困難であるとは言えても、
目の前の生徒が、その部分に困難を感じるかどうかは、別の問題なのだ。

どういう余白をつくるということは、極めて重要だが、
指導の2割にしか過ぎない。
余白があれば、それを埋めようとするのが、人間の自然な活動です。
ですから、余白を作ればいいはずですが、現実には、それだけでは
思うように機能しません。
残りの8割が必要なのです。

残りの8割は、静かに本人が課題と格闘することを見守ること。
本人の格闘中に余計なことを言わないで、
ただ、見守ること。
ヒントを出すとか、言葉がけをするとか、すべてが邪魔なだけ。
だから、ただ、見守る。

これは想像以上に難しい。
ご家庭での父母による指導が上手くいかない理由の大きな部分はここにある。
ただ、見守ることができないで、ついつい、余計なことをしてしまい、
台無しにしてしまう。
実力はあくまで本人が自力で獲得していかなくてはならない。
指導者と生徒は、適切な距離を保ち続けなくてはならない。
そうすると、集中力が途切れることなく、課題に向き合い続けることができる。
生徒が課題に向かい続けるには、指導者の生徒を見守る目が必要なのだ。
それがあってこそ、生徒は、その課題を自分のものにすることができる。

距離が適切であれば、
指導者する者と指導される者の間には、暗黙の相互作用が生まれる。
この暗黙の相互作用が、生徒の脳を発達させ、思考力を開発していくのです。
これこそが、指導の本質です。
指導の本質は、指導者と生徒との間にある相互作用に目を向け、
この暗黙の相互作用を大切に育てて行くことにあります。
暗黙の相互作用を育てていくという意志が大切になります。

1. 課題に本気で向き合わせること
2. 適切に教え、適切に教えないこと。
3. 本人が課題と格闘することを見守ること。
このプロセスを繰り返すのが指導であり、教育である。
逆に、これを妨げるものは、どんなものであれ、反教育でしかない。
それが、優しさや親切から出たとしても、
所詮、周りの者たちの自分勝手な都合を押し付けているだけのこと。
本人を甘やかして、実力の養成を妨げる影響しかもたらされない。
指導者は、常に自分を省みて、過干渉を慎まなくてはならない。

絶対合格!

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2025年05月16日

教育の目的は能力の社会化である #1203

第1203回の今回は
教育の目的は能力の社会化である
というテーマでお送りします。



教育の目的は、「能力の社会化」である。
能力の社会化とは何か。
わかりやすい例をいくつか挙げてみる。

街でナイフを振り回して人を殺していたら、殺人鬼。
手術室で、メスを握って、患者の腫瘍を摘出していたら、外科医。

ある人に24時間つきまとっていたら、ストーカー。
犯罪者の逮捕の為、24時間被疑者を張り込んでいたら刑事。

街で、徒党を組んで、爆音を響かせオートバイを走らせていたら暴走族。
大空を爆音を響かせ、編隊を組んで、曲技飛行をしていたら
ブルーインパルスのパイロット。

喧嘩して、暴力沙汰ばかりおこしていたら、単なる乱暴者。
リング上でボクシングの試合をしていたら、ボクサー。

あなたの周りを観察していただければ、すべての職業は能力を社会化
することで成立していることが分かる。
人には根源的な欲求がある。
生存本能だ。
人のあらゆる営みの根底には生存本能がある。
このことを理解するために、原始時代に人間の生活を想像してみよう。

食物を得たいという欲求が、ナイフを生み出す。
猛獣や敵が、いつ、どこから襲ってくるかもしれない。
そういう状況で、狩りをし、
危険を事前に察知し、
危険を避けるためには、
周囲の状況や猛獣、敵の習性を注意深く観察する必要がある。

大きな音を立てることで自分を大きく見せ、
猛獣や敵の動きを制することもある。

俊敏な動物を追いかけるため、
危険からいち早く逃げるため、
できるだけ高速で移動したいと願うのも当然です。

現代人は、生存本能のままに生きることが許されない。
だから、生存するという根源的な欲求を昇華させる必要がある。
本来生存のためにある生存本能をむき出しにしていては、
逆に、生存ができなくなるという、矛盾に現代人は直面する。
この矛盾を解決しなくては、生存ができないのだ。
もちろんよりよい人生を歩むことができない。
これが現代人の宿命なのだ。

この矛盾を解決できるのが教育である。
生存本能を社会化するための知識や技術が必要になる。
これが、教育である。
子どもの根底にある生存本能を社会化するために、
子どもをいかに教育し、躾けるか、
これほど重要なことはない。
個人に生きる満足をもたらし、社会に秩序を実現する。
人間の営みの根底にある生存本能に目を向けることで、
教育の大切さを認識して欲しい。
そして、自信をもって教育や躾に当たって欲しいと心から願っています。

絶対合格!

再生時間は4分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年04月18日

楽をしようとするな。上手くいくものも上手くいかなくなるから。 ♯1199

第1199回の今回は
楽をしようとするな。上手くいくものも上手くいかなくなるから。
というテーマでお送りします。


勉強が上手くいかない人、
どこかで楽をしようとしていないだろうか。
自分に問いかけてみて欲しい。
どうだろうか。

文字を雑に書く。
式変形を省略する。
公式を確認しないで、あやふやなまま使い続ける。
図形にかかわる問題では、図を自分の手でノートに書かないで、
問題文にある図に書き込む。

逆にできる人は、
文字が明瞭で、計算を後で確認することができる。
式変形を省略しない。
公式を使っていて、少しでも不明なところがあれば、確認し、
その際、導出も試みる。
図は必ず自分の手でノートに書く。図を書きながら、
使える条件、定理を思い出して、図に記入できるものは、記入していく。
式変形を省略しないことで、思考力が増していく。
式の扱いに熟達してくる。

初歩の段階で、式変形を省略する生徒は、
式が複雑になると途端に不正確な式変形を平気で行う。
思考力が養われていないからだ。

丁寧に丁寧に、慎重に慎重に、と常に言い聞かせて
勉強をする習慣を初学の頃から養う必要がある。

物事を習得するには時間がかかる。
この当たり前のことを受け入れなくては、
学力を上げ、志望校に合格することはできない。
だから、焦ってはだめだ。

ではなぜ、焦るか。
どこかで、手を抜いて、楽をしようとしていたツケが回っているだけだ
ということをいつまでたっても受け入れて、改めないから。

1. 手を抜く。
2. なかなか力がつかない。
3. 焦る。
この循環を繰り返して、焦りと不安のブラックホールに吸い込まれてしまう。

そもそもなぜこんな状況に陥ったかと言えば、
手抜きを繰り返し、おかしいと思っても、
そのことを反省することもなく、
ずっと、手抜きしてもなんとかなるとごまかし続けて、
その結果、全く力がつかなかったということに過ぎない。

手抜きしては絶対だめだと、自分で気づかないといけない。
そして、丁寧に丁寧に、向き合っていく。
学力を身に着けたいなら、
志望校に合格したいなら、
是非、自分の中のいい加減さを許容する部分を切り捨てる覚悟を持ってほしい。

これが、教育の本質と言ってもいい。
自己教育の本質と言ってもいい。
受験勉強の本質と言ってもいい。

いい加減でいい。
大体でいい。
それじゃだめなんだ!

こういう考え方は、自己破壊行為だと、できるだけ早く知って、
自己破壊行為を一瞬でも早く止めるのだ。
自分の人生を自分で創造して行くのだ。

絶対合格!

再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年03月21日

考えること、考え抜くこと。現代の帝王学のススメ #1195

第1195回の今回は
考えること、考え抜くこと。現代の帝王学のススメ
というテーマでお送りします。


問題文を読む。
筆記具を手に取り、白紙に向かう。
その白紙に書いていく。
図形、グラフを書く。
使えそうな定理を書く。
その定理を正しく使うためために証明を書いてみる。
そして、方針を立てる。
その方針に従って、必要な計算をする。
定理を適用してみる。
上手くいかなかったら、別の方針でやってみる。
何度も、思いつく限りのことを試みる。

段々に問題に対する理解が深まってくる。
薄紙をはがすように、少しずつ問題の本質が手の内に入ってくる。
何を求めればいいのかわかってくる。
そのために何をしたらいいのかが分かってくる。
一歩ずつ解決に至っている感触を得る。
そして、解決に至る。

こんな風に一題一題の問題に向き合っていくと、
得られるものは大きい。
定理に対する理解が深まる。
問題に対しての視野が広がる。
問題を解くことに必要とされるすべての力が養われだけでなく、
脳の持つあらゆる能力を飛躍的に向上させていくことができる。
良いことづくめだ。
数学の問題に向き合わないという理由がない。

古来から、幾何学(数学)は「帝王学」であり続けてきた。
当然のことです。
他人の言ったことをそのままにおうむ返ししているのでは、
国や社会を導いていくことはできません。

問題は、数学の問題に限らない。
世の中の問題は、数学のように答えが無いので、答えのある勉強をしても
無意味だという人もいる。これは、単なる無意味な暴論にすぎない。
どんな問題であろうとも、「解く」ということに変わりはない。

勇気をもって問題に向き合い、
基礎から一歩一歩考えていく。
そうすると問題の本質がうっすらと見えてきて、
段々にそれがはっきりしていく。

もしかして、これで上手くいくかも。
ああ、ダメだった。
それなら、こうやれば。
ああ、またダメだった。
それじゃあ、これはどうだろうか。
そうやっていくうちに、問題解決に必要な技術と脳の力が身につく。
そして、より難し問題に挑戦できるようになっていく。
徹底的に考えて、考えて、考え抜く。
あらゆる手を尽くして、何度も何度も試みる。

数学を考えることは、数学の問題のみならず、
あらゆる種類の問題をも解決する力を身につけさせてくれる。
勇気をもって、問題に立ち向おう。
情熱の炎を燃やして、あらゆる可能性を試そう。

絶対合格!

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年02月21日

立派な人に育てるために教えなくてはならないこと #1191

第1191回の今回は
立派な人に育てるために教えなくてはならないこと
というテーマでお送りします。


それは、
「インフラの建設、維持管理に従事している方々を想い、感謝を教えること」
土木工事、鉄道の運行、鉄道の保線、道路、橋、堤防、治水、ダム、水道、発電所、下水道、高圧送電線、電気、ガス、消防、警察、ごみ収集、ごみ処理場、自衛隊、灯台、石油、天然ガス、鉄、銅、アルミ・・・・・・

風速50メートルの台風が来襲した時、
連日35度を超える猛暑の日々、
真冬の深夜、
大雪の時、
祝日でも、
昼夜関係なく、
インフラ建設や維持のため一懸命働いてくださっている人々がいらして、
そのお陰で、君の安全安心が保たれてきたのだ、
ということを、意識して、話題にする機会を作ること。
これほど大切なことはない。

どんな時でも、清潔で美味しい水道水が蛇口をひねるだけで飲めること、
スイッチ一つで世界最高の質をもった電気が使えること、
すべて当たり前なことは何一つない。

この当たり前だが、大切なことを意識して話すことが、
子どもが幸せな人生を歩む礎をつくってくれる。

なぜか。
躾や教育は何のためにするのか。

「幼児的万能感の世界における王様」である自分から、
「社会の一員としての自分」
への転換へ導くこと。
奪う側から与える側に180度転換させること。

幼児的万能感の世界とは、自分しか見えない世界、視野狭窄の世界。
この視野狭窄の世界から子ども解放するのが躾や教育の役目なのだ。

インフラの整備にあたる人々は、秩序の創造主である。
人間にとって秩序を失うことは、人として生きることを喪失するに等しい。
水を汲みに行くだけで、
6時間かかっていたら(そういう国は多い)人として生きることは
不可能なのだ。
インフラ整備にあたる人々こそ救世主にほかならない。
救急車が駆けつけてくれたおかげで、九死に一生を得た人も大いに違いない。

令和5年、764万987件、664万3,379 人の方が救急搬送されている。
現場到着所要時間の平均は約10.0 分。
これだけとっても、私たちが人類史上の奇跡の社会を実現し、
その恩恵を十分に享受していることがわかる。

さらに言えば、そもそも道が無かったら救急車が駆けつけることはできない。
つまり、沢山の要素が支え合って、この奇跡の社会が実現できているのだ。

もし、大谷翔平氏の年俸が100億円なら、救急隊員の方々の年俸は1000億でも足りない。
道路整備、治水管理、電気、水道、すべての方の年俸が1000億でもおかしくない。

インフラ維持整備に従事される方々のことを思うだけで、
視野が大きく広がって
視野狭窄から子どもを救うことができる。
頭の構造を根本的に変換させ成長させることなのだ。

構造力学を知らなくは、橋一つ、建物一つ作れない。
水理学や水力学を知らなくて、どうして治水ができるのだろうか。
数学、物理学、化学などの基礎科学の重要性は言うまでもない。
知識がいかに大切か。
言うまでもないだろう。

自然法則が秩序であるし、不変なものだが、我々を支えてくれているわけです。
秩序は、勤勉さによってもたらされるという視点も重要です。
インフラ整備をする方々が、気まぐれだったらどうなるでしょうか。
秩序は崩壊します。
勤勉さが秩序をつくり、奇跡を実現しているのです。
こういう話を、何度も何度も子どもにしてあげて欲しい。
そういう機会に恵まれたお子さんは、とても幸せな人生を歩むに違いない。

逆に、子どもに言ってはいけないのは、
「勉強なんて意味ない」という類のことである。
訳知り顔に「社会へ出たら二次方程式なんて全然必要ない」
などど平気で言う人がいるが、
それは、生存者バイアスに過ぎない。
「二次方程式は解かないけれど、偏微分方程式なら毎日格闘している」
という人が沢山いるわけです。
だからこそ、奇跡が実現できているという当たり前のことをどうか子どもに教えてあげてください。
心からのお願いです。

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2025年02月14日

一貫性を持つ #1190

第1190回の今回は
一貫性を持つ
というテーマでお送りします。


「フィクション ある日曜日の朝」

日曜日、
天気もいい、
気分も最高、
今日は、皆で遠出をしよう。
「速く用意しなさい」
お父さんは、家族全員に突然、号令を発した。

長女X「今日は、朝から塾があるんだけれど」
父「鴨下先生のところか?1日ぐらいいいじゃないか」
長男Y「でも、先生には1日も休んじゃだめだって言われているし」
父「勉強より大切なことがあるんだ」
X「先生に休むなんて言えない」
Y「ぼくもそう、そんなこと先生に絶対言えない」
父「ママ、ママから電話して」
母「私がそんなこと言えると思ってるんですか」
父「いまいましい、俺が電話するからいい。
受験より、勉強より大切なことがあるんだ。それをわからせてやる」
父はスマホを手に取った。

父「先生ですか、XとYの父です。今日、二人とも体調が悪くて、お休みさせていただきます」
私「はい、わかりました。お大事になさってください」
一瞬で終わる会話。電話を切る父。
父「何がお大事にだ。勉強、勉強ってそれしか言わないくせに」
母「そうおっしゃいますけど。先生の指導を受けた○○さんの息子さん、今年、東大に受かったのよ」
父「何が東大だ。東大なんか行かなくても立派に生きていける。東大出なんてクズばっかりだ」
母「そうかもしれないけど、▽▽さんの娘さんも信州大学の医学部に受かったのよ」
父「医学部がなんだ。医者がなんぼのもんじゃ」
母「あなた医者でしょ」
父「それがどうした。受験勉強なんて言うのは、高3の夏からやれば十分間に合うんだ。そもそも俺は、塾なんて通ったことない」
母「でも、あなた、4浪されているでしょ」
父「うるさいな、余計な事言うな」
母「お義父様が、いつもおっしゃっているわ。私立大学医学部の学費を賄うのがものすごく大変だったって」
父「うるさいな。塾なんか行くな。勉強なんかしなくていい」
母「あなたはいつもそうなんだから。私は、XやYに東大に行って欲しいわ」
父「勝手にしろ。おれは一人で出かけてくる」
母「子どもが可愛くないんですか。先生になんか恨みでもあるんですか」
父「子どもなんか大嫌いだ。お前も大嫌いだ。鴨下なんて死んでしまえ」

1人で出ていく父。
母は、すぐに電話をする。
母「先生、いつもありがとうございます。あの、急に体調が良くなったようで、伺えるみたいなんですが」
私「はい、どうぞ」
会話は一瞬で終わる。

「怖いな。先生。なんでもお見通し」と思う母。
母「X、Y、さあ、早く支度して、いってらっしゃい」

一貫性は、人を成長させる。
一貫性は、人を成功に導く。
一貫性は、人を幸福に導く。

自分の言動に一貫性があるかどうかを常に自省して欲しい。
今日だけ休んだっていいじゃないか。
それじゃだめなんだ。
今日も明日も明後日も、同じことをやる続けるんだ。
やってやってやり尽くすまでやり続けるんだ。
そうやって、自分を成長させるんだ。
わかったか、おい。

絶対合格!

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2025年01月03日

なぜ子どもにスマホを持たせてはいけないか #1184

第1184回の今回は
なぜ子どもにスマホを持たせてはいけないか
というテーマでお送りします。


子どもから夢を奪ってしまうから。
子どもにスマホを持たせてはいけません。

ネット上のあらゆる情報にアクセスできる窓口がスマホ。
スマホからあらゆる種類の情報をが流れ込む。
それは玉石混交であるという以上に、矛盾に満ちている。
Aが健康に良いという情報を検索すると同時に、
Aが健康に悪いという情報がヒットする。
結局、Aが身体にいいのか、悪いのか判断つかない。
常に矛盾が生じ、葛藤を経て思考停止状態に導かれる。

何かをやりたいと思う。
スマホで検索する。
やりたいことを勧める情報がある。
それを読んでいると、すぐに、そんなことは絶対やってはだめ、
無意味だという情報にぶち当たる。
結局、何をしたらいいのかわからなくなる。
何を目指して努力をしたらいいのかわからないなる。
努力が大切だという情報を得たと思ったら、たちまち努力は必要ないという情報がやってくる。

夢も希望もない人生。
自分で行動して経験することもできない。
経験智が蓄積されない。される前に、大量の情報でその試みに無意味だという刻印が貼られる。
思考力も失われる。自分で考えることさえも無意味だという大量の情報に思考が支配される。
残された道は、刹那的な快楽に溺れるしかなくなる。

スマホは子どもに与えてはならない。
検索の軸が明確でない人、特に子どもは、スマホを持ってはいけない。
大人でも、仕事上のことを検索していたのに、いつの間にか全く別の、仕事に無関係なサイトを見ていたという経験は山ほどしているはずだ。
物事の理非の判断がつかない子どもは、ネットを使いこなせない。
ネットに触れるより先に学ばなければならない重要なことが沢山あることを思い出して欲しい。
切に願う。

絶対合格!

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年12月27日

バランスを求めると何も達成できない #1183

第1183回の今回は
バランスを求めると何も達成できない
というテーマでお送りします。



バランスを求めると何も達成できない。
必要なのは突き抜けること。

母親「子どもの成長にはバランスが大切だと思っております」
先生「バランスとは、何と何のバランスですか」
母親「勉強とそれ以外のことです」
先生「なるほど。それで、結果的にはどうなって欲しいのですか」
母親「子どもの意志を大切にしたいので、親の考えを子供に押し付けないようにと思っております。子どもがしたいことをして、なりたいものになってほしいと思います」
先生「なりたいものが見つからない、やりたいこともない、と言ったらどうされますか」
母親「そんなことあるわけがないです。だからこそ、いろいろなことを体験させてやりたいのです」
先生「バランスが大切だというのも親の考えで、それを押し付けることになっていませんか」
母親「まあ、そうですが、子どもにはそれが一番いいと思って。やはり、勉強だけじゃだめだと思うんですね。いろいろと経験させてやりたいんです」
先生「もし、お子さんが、勉強以外は何にもしたくないと言ったらどうされますか」
母親「そういうことはないと思うんです。子供ですから子供らしいことをしたいんじゃないかと思います」
先生「子どもらしいこと申しますと」
母親「友だちを遊んだり、自然にふれたり、運動をしたり、中学へ行くと部活とかもしてほしいです」
先生「お子さんが、部活なんかやりたくない、友だちなんかいらない、数学の勉強だけをしたい、そうおっしゃったらどうされますか」
母親「だから、そういうことがないように、いろいろ体験させたいんです」
先生「でも、お子さんの意志を大切になさるんですよね」
母親「ええ、もちろんです」
先生「数学だけやりたいので、学校も辞めて、数学の勉強だけをすると心から望んだらどうされますか」
母親「そんなことはありません。それに、そういう仮定の話は無意味です」
先生「バランスが大切だということは、母親であるあなたのご自身の考えですよね」
母親「もちろん、そうです、私がそうすべきだと思っています」
先生「お子さんが、バランスが大切だから、そういう生活を送りたいとおっしゃったわけではないですよね」
母親「もちろんです、そんなこと子どもがわかるはずないですから」
先生「そうなんですよ。子供は何にもわからないです。子供が考えていることはなにかわかりますか」
母親「立派な人間になって、安定した良い職業について幸せになることです」
先生「お母さんは控えめに仰るけど、結論を私から言えば、お子さんに大谷翔平になってほしいんですよね。大谷翔平+河野玄斗じゃないんですか。確かにバランスはとれていますよね。 大リーグのスターで大金を稼いで、東京大学医学部卒、医師国家試験、司法試験、公認会計士試験に合格。その上で、ノーベル賞も受賞したら理想ですよね。そんなお子さんであったらいいですよね」
母親「そんなことは夢にも思ったことはありません。そんな器でも、そんな才能もないです」
先生「そもそも、バランスが大切だという考えは、どこから思いつかれたのですか」
母親「ネットで、あるインフルエンサーが言っていて、その通りだとおもったのです」

万能感と不安が錯綜しているのが現在人だ。
日本人全員が共有しているものだ。
そういう時に何が大切なのか。

当たり前に考えること。
愚直に全力で努力すること。

バランスを求めることは、時間とお金と体力と知力の分散を意味する。
分散してしまっては、たいした成果は望めない。
バランスを追求すると何も達成できないことになる。
集中して取り組んでこそ、結果が得られる。
当たり前のことだ。
バランスを求めるなどと言う世迷言は捨て置いて、
突き抜けるのだ。
突き抜けて、突き抜けて、遙か高みに突き抜けて欲しい。
絶対合格!


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年12月20日

生徒の質問に答える #1182

第1182回の今回は
生徒の質問に答える
というテーマでお送りします。



先月入塾したばかりのA君(有名中高一貫校の高校1年生)

A君「質問してもいいでしょうか」
先生「はい、どうぞ。どんなことですか」
A君「学校の行事で塾を休みたいのですが、できますか」
先生「学校の行事って、具体的にどんなことですか」
A君「部活の合宿です」
先生「休むも、休まないも、君の自由ですが」
A君「・・・・・」
先生「ただ、君がまだ部活をしていたのが驚きです」
A君「・・・・・」
先生「まず、客観的な情報を整理しましょう。受験まで2年、毎日15時間勉   強するとして10,950時間。これが君が勉強に使える時間の最大値です」
A君「・・・・・」
先生「君は東大に行きたいんですよね。そうすると、合格レベルに達するのに一科目あたり2200時間が必要だとすると、数学、英語、国語、物理、化学の5科目が必要だから、2200×5=11000時間が必要です。ただ、君の場合、中学に入ってから、全然勉強をしていないので2200時間では到底足りません」
A君「あの2200時間というのは、どういう根拠があるんですか」
先生「科学的な研究データがあるんです。ただ、もちろん個人差はありますし、どういう指導を受けたかでも違いがありますが、長い間受験指導をしてきた経験から一つの目安としては有効だと思います」
A君「ということは、毎日、数学の勉強を5時間しても合格水準に達するのは440日かかるわけですね」
先生「そうです」
A君「毎日8時間勉強だと、1375日になりますね」
先生「さすがに計算が速い。4年弱かかることになります」
A君「・・・・・」
先生「だからね、君が部活を未だにしているのが不思議だったんです」
A君「部活やめたくないです」
先生「いいですよ。あなたが決めれば。あなたの人生だからね。私の挙げたデータが絶対だとも言わないしね」
A君「どうしたらいいんでしょう」
先生「そういわれてもね。不安だから私に質問してきたんだよね。」
A君「・・・・・」
先生「そりゃ不安で当然。実際、大学に行ったこともなければ、稼いだこともないんだし。だから、自分の意志で決めなさいというのは土台無理。とにかく、客観的なことに目を向けること」
A君「でも、同じ部活の先輩は、現役で5人も東大に合格したそうです」
先生「伝聞だよね。実際にその先輩たちを知っているの。君が中三の時だから、まだ、高校に入っていないよね。まず、事実を確かめてきたらどうだろうか。君の高校からは去年31人が現役で東大に合格しているんだけど、他の部活からの東大合格者はどのくらいいたのかな」
A君「でも、みんな優秀なんです」
先生「みんなってだれ。どのくらい優秀なの。例えば、部活の先輩で上手くいっていない人のことは知りませんか。まず、客観的なデータに目を向けることをしましょう」
A君「私は、やる気があります。絶対に東大に合格して見せます」
先生「・・・・・」


再生時間は11分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年12月06日

子との距離を適切にとると万事が上手くいく #1180

第1180回の今回は
子との距離を適切にとると万事が上手くいく
というテーマでお送りします。



ご自分の子に対して、
怒りを覚えることはないだろうか。
成長するにしたがって、親の手を離れていくにつれて、
子どもの言動が気に入らず、
感情的になって怒りをぶつけてしまうことがあると思う。
そういう時何が起こっているのか。

こういう経験は、親を非常に疲弊させる。
だから、できれば避けたいと親なら誰でも思うはずだ。
どうすれば、こういう事態を避けられるのだろうか。
結論を言うと、距離が近すぎるのだ。
子との距離をとればいい。
思いっきりとるといい。

具体的に言うと、泣こうと叫ぼうと喚こうと、
食事を拒否しても、
引きこもっていても、
何をしても構わないこと。

ただ放っておく。
富士山の上に置き去りにするようにイメージしてもいい。

子の気持ちを聞いてはいけない。
子が脳の発作を起こしているので、こういうときは無視するしかない。
子の反発がひどくて、躾ができないという親も多い。

こういう場合も同様で、この反発が激しくて躾ができないという時点で、
子との距離が近すぎるのだ。
子に親がコントロールされていることに気づかないといけない。
親は子をコントロールしようとしてることを意識しないといけない。
コントロールなどできないのだ。

子をあやす必要もない。
子のご機嫌を取る必要もない。
子の将来を考えるなら、子が発作を起こしたら、
無視して、
親は、自分の家事なり仕事なりに没頭して欲しい。

逆説的だが、そうすることで、子の特性、良いところ、注意すべきこと、
いろいろなことが見えてきて、子に対して適切な言動ができるようになる。

子を構わないこと。
子と距離を置くこと。
そうすれば、子をコントロールしようとして不毛な取引をすることもない。
親が疲弊することもなく、子の成長を楽しめるようになる。

絶対合格!



再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年11月29日

勉強にはコツがある その9 父親編 #1179

第1179回の今回は
勉強にはコツがある その9 父親編
というテーマでお送りします。



結論から書く。
父親は、子どもを見て欲しい。

自分のセンチメンタルな感情を捨てて、子どもを見て欲しい。
子どもの現状を見て、子どもの幸せな未来をつくっていくため今何をすべきか。
合理的、論理的に考えて欲しい。
これが、父性というもので、父親は、その父性の体現者であることを
一時も忘れてはいけない。
これが、父親として子供への責任を果たすことである。

自分は厳格に育てられて辛く苦しかったと思っている父親は、
子供に自分とは違った経験をさせてやりたいと思うことが多い。

よく言われるフレーズが「子供らしい生活をさせてやりたい」とか
「バランスが重要だと思う」とか「子どもの意見を尊重して」など、
耳障りのいい常套語句に支配され、思考停止に陥る。

そして、子供と取引するようになる。
「今度の試験が80点以上だったら、○○を買ってあげる、等」
そうやって、子供を甘やかし、子供から幸せな未来を奪ってしまう。

父親の問題は父親も問題であって、子供の問題ではない。
子供に自分の問題を投影するのはやめなくてはならない。
やらなくてはならないことに全力で向き合えるように父親は子供を導いていかなくてはならない。
やるべき時にやるべきことをやらせることの大切さに、父子ともに向き合ってほしい。

絶対合格!

再生時間は3分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年11月22日

勉強にはコツがある その8 根本編 #1178

第1178回の今回は
勉強にはコツがある その8 根本編
というテーマでお送りします。



あなたは日本文明の継承者である。

教育の基本はここにあると考える。

教師は生徒に何を伝えるか。
それは、数学を通して、物理学を通して、化学を通して、語学を通して
その他あらゆる教科を教える過程で、このことを伝えていかなくてはならない。

勉強を自分から進んでやる子に育って欲しいと思うなら、
そして、立派な人生を歩んで欲しいと思うなら、
まず、お子さんに「あなたは日本文明の継承者なんだよ」と教えて欲しい。

そして、親自身も「日本文明の継承者であり、伝授者でもあること」を
常に思い出してほしい。

過去の先人たちが作ってきた日本文明に常に深い敬意をもつことができてこそ、
数々の教育技術は、十全に機能する。
躾や教育に対する迷いもなくなる。

躾や教育に迷いが生じたら、まず、「自分が何者であるか」思い出して欲しい。

縄文時代は1万年以上前に始まった。

そういう長い長い歴史の上に今の私たちがあることを意識して欲しい。

尊敬と感謝をもって、歴史の営みを思い返して欲しい。

先人の努力無くして今の自分があろうはずもないのだ。

絶対合格!

再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月27日

もう一つの人生を生きる #1170

第1170回の今回は
もう一つの人生を生きる
というテーマでお送りします。



もう一つの人生とは「寝ている間の人生」のことだ。

人はだれでも、二つの人生を生きている。
起きているときと寝ているとき。
寝ているときの自分からすれば、起きているときの人生を「もう一つの人生」と思うのだろう。

起きているとき、あれもしなくては、これもしなくては、寝ないで生きていけたらどんなに
素晴らしいんだろうと思ったりする。
そうすれば、24時間仕事ができる、勉強ができる。
もっともっと稼げるし、成績も上がるのに。

でも、寝ているときの人生を生きている自分からすれば、
とんでもない、俺を抹殺する気か、正気なのか、
そんなこと絶対に許せない、
となるはずだ。

寝ることは、排除すべき無駄な時間なのだろうか。
そんなことはないだろう。

研究によれば、ショートスリーパーを自認する人は、
睡眠不足で自分本来の力を発揮していないとのことだ。

逆に言えば、睡眠を大切にすればするだけその人の力が発揮される。
成績が芳しくない子を観察すると、必ず、十分な睡眠がとれていない。

そして、もっと大切なことは次のような観点に立てることなのだ。
睡眠と起きている時間が車の両輪のごとく、お互いを支え合っている。
睡眠時の自分からすれば、起きている時間が寝ている時間になるのだろう。

次の睡眠では、どんな体験をするのでしょう。
次の入眠が楽しみになりませんか。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月20日

学ぶって楽しい #1169

第1169回の今回は
学ぶって楽しい
というテーマでお送りします。



学ぶことはたのしい。

なんで楽しいかと言えば、どんな些細なことであっても、
学んだ後の自分は、学ぶ前の自分と違ったところにいるからだ。

違うところに移動して、違う景色を見ている。
まったく違う感覚を味わい、考えている。

人生は旅だというが、
学ぶことによって、人生は旅となりうる。
学ばなければ、いつまでも同じところをグルグルと回っているだけで、
人生は終わってしまう。

自分の勝手な思い込みだけで、判断し、決断し、行動する。
これほどつまらないことはない。

学ぶことはたのしい。
こころから楽しいと思う。

学べば、全く新しい、まったく考えもしなかったような世界に出会える。
なんて素晴らしいことなんだろう。

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月13日

勉強を通して頭の使い方を学ぶ #1168

第1168回の今回は
勉強を通して頭の使い方を学ぶ
というテーマでお送りします。



いつでも考えている。
思考を問題に向け続ける。

授業が終わった後、その授業で何をやったかを
じっと目をつぶって思い出す。

一日の勉強を終えた瞬間、
じっと目をつぶって思いだしていく。

不確かなことは、その場でもう一度確認する。
お風呂に入りながら、その日にやったことを再びトレースしてみる。
朝起きたら、床の中で、前日にやったことを思い出す。
電車に揺られながら、頭の中で再び問題を解いてみる。

1つの単元が終わったら、
白紙を前にして、何も見ないで、その単元で学んだことを
その白紙に書いていく。

こういう訓練を意識的にやって、
段々に無意識的にやれるようになるように、訓練する必要がある。


こんな風にして、
24時間数学をやれ!
24時間勉強しろ!
勉強に意識を集めろ。

絶対合格


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2024年09月06日

明るい未来を力強く語れ #1167

第1167回の今回は
明るい未来を力強く語れ
というテーマでお送りします。



若い人たちと話したり、その行動を観察して思うことがある。
その若い人たちのお父さんお母さんと接してみても同様のことを思う。

いま、皆が必要とすることは、
最も必要なことは、
明るい未来を力強く語ることだと信じる。

語るとは、意識を向けること。

明るい未来に意識を向けなければ、
明るい未来を語れない。

そして、明るい未来を生きることもない。

どのような意図を持つか。

どのような意図を持つのも自由なのだ。

明るい未来と意図するのは、自由なのだ。

誰にも犯すことができない自由なのだ。

自由に、自分の意図を持とう。
そして、持ち続けよう。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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