2025年03月21日

考えること、考え抜くこと。現代の帝王学のススメ #1195

第1195回の今回は
考えること、考え抜くこと。現代の帝王学のススメ
というテーマでお送りします。


問題文を読む。
筆記具を手に取り、白紙に向かう。
その白紙に書いていく。
図形、グラフを書く。
使えそうな定理を書く。
その定理を正しく使うためために証明を書いてみる。
そして、方針を立てる。
その方針に従って、必要な計算をする。
定理を適用してみる。
上手くいかなかったら、別の方針でやってみる。
何度も、思いつく限りのことを試みる。

段々に問題に対する理解が深まってくる。
薄紙をはがすように、少しずつ問題の本質が手の内に入ってくる。
何を求めればいいのかわかってくる。
そのために何をしたらいいのかが分かってくる。
一歩ずつ解決に至っている感触を得る。
そして、解決に至る。

こんな風に一題一題の問題に向き合っていくと、
得られるものは大きい。
定理に対する理解が深まる。
問題に対しての視野が広がる。
問題を解くことに必要とされるすべての力が養われだけでなく、
脳の持つあらゆる能力を飛躍的に向上させていくことができる。
良いことづくめだ。
数学の問題に向き合わないという理由がない。

古来から、幾何学(数学)は「帝王学」であり続けてきた。
当然のことです。
他人の言ったことをそのままにおうむ返ししているのでは、
国や社会を導いていくことはできません。

問題は、数学の問題に限らない。
世の中の問題は、数学のように答えが無いので、答えのある勉強をしても
無意味だという人もいる。これは、単なる無意味な暴論にすぎない。
どんな問題であろうとも、「解く」ということに変わりはない。

勇気をもって問題に向き合い、
基礎から一歩一歩考えていく。
そうすると問題の本質がうっすらと見えてきて、
段々にそれがはっきりしていく。

もしかして、これで上手くいくかも。
ああ、ダメだった。
それなら、こうやれば。
ああ、またダメだった。
それじゃあ、これはどうだろうか。
そうやっていくうちに、問題解決に必要な技術と脳の力が身につく。
そして、より難し問題に挑戦できるようになっていく。
徹底的に考えて、考えて、考え抜く。
あらゆる手を尽くして、何度も何度も試みる。

数学を考えることは、数学の問題のみならず、
あらゆる種類の問題をも解決する力を身につけさせてくれる。
勇気をもって、問題に立ち向おう。
情熱の炎を燃やして、あらゆる可能性を試そう。

絶対合格!

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年02月21日

立派な人に育てるために教えなくてはならないこと #1191

第1191回の今回は
立派な人に育てるために教えなくてはならないこと
というテーマでお送りします。


それは、
「インフラの建設、維持管理に従事している方々を想い、感謝を教えること」
土木工事、鉄道の運行、鉄道の保線、道路、橋、堤防、治水、ダム、水道、発電所、下水道、高圧送電線、電気、ガス、消防、警察、ごみ収集、ごみ処理場、自衛隊、灯台、石油、天然ガス、鉄、銅、アルミ・・・・・・

風速50メートルの台風が来襲した時、
連日35度を超える猛暑の日々、
真冬の深夜、
大雪の時、
祝日でも、
昼夜関係なく、
インフラ建設や維持のため一懸命働いてくださっている人々がいらして、
そのお陰で、君の安全安心が保たれてきたのだ、
ということを、意識して、話題にする機会を作ること。
これほど大切なことはない。

どんな時でも、清潔で美味しい水道水が蛇口をひねるだけで飲めること、
スイッチ一つで世界最高の質をもった電気が使えること、
すべて当たり前なことは何一つない。

この当たり前だが、大切なことを意識して話すことが、
子どもが幸せな人生を歩む礎をつくってくれる。

なぜか。
躾や教育は何のためにするのか。

「幼児的万能感の世界における王様」である自分から、
「社会の一員としての自分」
への転換へ導くこと。
奪う側から与える側に180度転換させること。

幼児的万能感の世界とは、自分しか見えない世界、視野狭窄の世界。
この視野狭窄の世界から子ども解放するのが躾や教育の役目なのだ。

インフラの整備にあたる人々は、秩序の創造主である。
人間にとって秩序を失うことは、人として生きることを喪失するに等しい。
水を汲みに行くだけで、
6時間かかっていたら(そういう国は多い)人として生きることは
不可能なのだ。
インフラ整備にあたる人々こそ救世主にほかならない。
救急車が駆けつけてくれたおかげで、九死に一生を得た人も大いに違いない。

令和5年、764万987件、664万3,379 人の方が救急搬送されている。
現場到着所要時間の平均は約10.0 分。
これだけとっても、私たちが人類史上の奇跡の社会を実現し、
その恩恵を十分に享受していることがわかる。

さらに言えば、そもそも道が無かったら救急車が駆けつけることはできない。
つまり、沢山の要素が支え合って、この奇跡の社会が実現できているのだ。

もし、大谷翔平氏の年俸が100億円なら、救急隊員の方々の年俸は1000億でも足りない。
道路整備、治水管理、電気、水道、すべての方の年俸が1000億でもおかしくない。

インフラ維持整備に従事される方々のことを思うだけで、
視野が大きく広がって
視野狭窄から子どもを救うことができる。
頭の構造を根本的に変換させ成長させることなのだ。

構造力学を知らなくは、橋一つ、建物一つ作れない。
水理学や水力学を知らなくて、どうして治水ができるのだろうか。
数学、物理学、化学などの基礎科学の重要性は言うまでもない。
知識がいかに大切か。
言うまでもないだろう。

自然法則が秩序であるし、不変なものだが、我々を支えてくれているわけです。
秩序は、勤勉さによってもたらされるという視点も重要です。
インフラ整備をする方々が、気まぐれだったらどうなるでしょうか。
秩序は崩壊します。
勤勉さが秩序をつくり、奇跡を実現しているのです。
こういう話を、何度も何度も子どもにしてあげて欲しい。
そういう機会に恵まれたお子さんは、とても幸せな人生を歩むに違いない。

逆に、子どもに言ってはいけないのは、
「勉強なんて意味ない」という類のことである。
訳知り顔に「社会へ出たら二次方程式なんて全然必要ない」
などど平気で言う人がいるが、
それは、生存者バイアスに過ぎない。
「二次方程式は解かないけれど、偏微分方程式なら毎日格闘している」
という人が沢山いるわけです。
だからこそ、奇跡が実現できているという当たり前のことをどうか子どもに教えてあげてください。
心からのお願いです。

絶対合格!

再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年02月14日

一貫性を持つ #1190

第1190回の今回は
一貫性を持つ
というテーマでお送りします。


「フィクション ある日曜日の朝」

日曜日、
天気もいい、
気分も最高、
今日は、皆で遠出をしよう。
「速く用意しなさい」
お父さんは、家族全員に突然、号令を発した。

長女X「今日は、朝から塾があるんだけれど」
父「鴨下先生のところか?1日ぐらいいいじゃないか」
長男Y「でも、先生には1日も休んじゃだめだって言われているし」
父「勉強より大切なことがあるんだ」
X「先生に休むなんて言えない」
Y「ぼくもそう、そんなこと先生に絶対言えない」
父「ママ、ママから電話して」
母「私がそんなこと言えると思ってるんですか」
父「いまいましい、俺が電話するからいい。
受験より、勉強より大切なことがあるんだ。それをわからせてやる」
父はスマホを手に取った。

父「先生ですか、XとYの父です。今日、二人とも体調が悪くて、お休みさせていただきます」
私「はい、わかりました。お大事になさってください」
一瞬で終わる会話。電話を切る父。
父「何がお大事にだ。勉強、勉強ってそれしか言わないくせに」
母「そうおっしゃいますけど。先生の指導を受けた○○さんの息子さん、今年、東大に受かったのよ」
父「何が東大だ。東大なんか行かなくても立派に生きていける。東大出なんてクズばっかりだ」
母「そうかもしれないけど、▽▽さんの娘さんも信州大学の医学部に受かったのよ」
父「医学部がなんだ。医者がなんぼのもんじゃ」
母「あなた医者でしょ」
父「それがどうした。受験勉強なんて言うのは、高3の夏からやれば十分間に合うんだ。そもそも俺は、塾なんて通ったことない」
母「でも、あなた、4浪されているでしょ」
父「うるさいな、余計な事言うな」
母「お義父様が、いつもおっしゃっているわ。私立大学医学部の学費を賄うのがものすごく大変だったって」
父「うるさいな。塾なんか行くな。勉強なんかしなくていい」
母「あなたはいつもそうなんだから。私は、XやYに東大に行って欲しいわ」
父「勝手にしろ。おれは一人で出かけてくる」
母「子どもが可愛くないんですか。先生になんか恨みでもあるんですか」
父「子どもなんか大嫌いだ。お前も大嫌いだ。鴨下なんて死んでしまえ」

1人で出ていく父。
母は、すぐに電話をする。
母「先生、いつもありがとうございます。あの、急に体調が良くなったようで、伺えるみたいなんですが」
私「はい、どうぞ」
会話は一瞬で終わる。

「怖いな。先生。なんでもお見通し」と思う母。
母「X、Y、さあ、早く支度して、いってらっしゃい」

一貫性は、人を成長させる。
一貫性は、人を成功に導く。
一貫性は、人を幸福に導く。

自分の言動に一貫性があるかどうかを常に自省して欲しい。
今日だけ休んだっていいじゃないか。
それじゃだめなんだ。
今日も明日も明後日も、同じことをやる続けるんだ。
やってやってやり尽くすまでやり続けるんだ。
そうやって、自分を成長させるんだ。
わかったか、おい。

絶対合格!

再生時間は13分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年01月03日

なぜ子どもにスマホを持たせてはいけないか #1184

第1184回の今回は
なぜ子どもにスマホを持たせてはいけないか
というテーマでお送りします。


子どもから夢を奪ってしまうから。
子どもにスマホを持たせてはいけません。

ネット上のあらゆる情報にアクセスできる窓口がスマホ。
スマホからあらゆる種類の情報をが流れ込む。
それは玉石混交であるという以上に、矛盾に満ちている。
Aが健康に良いという情報を検索すると同時に、
Aが健康に悪いという情報がヒットする。
結局、Aが身体にいいのか、悪いのか判断つかない。
常に矛盾が生じ、葛藤を経て思考停止状態に導かれる。

何かをやりたいと思う。
スマホで検索する。
やりたいことを勧める情報がある。
それを読んでいると、すぐに、そんなことは絶対やってはだめ、
無意味だという情報にぶち当たる。
結局、何をしたらいいのかわからなくなる。
何を目指して努力をしたらいいのかわからないなる。
努力が大切だという情報を得たと思ったら、たちまち努力は必要ないという情報がやってくる。

夢も希望もない人生。
自分で行動して経験することもできない。
経験智が蓄積されない。される前に、大量の情報でその試みに無意味だという刻印が貼られる。
思考力も失われる。自分で考えることさえも無意味だという大量の情報に思考が支配される。
残された道は、刹那的な快楽に溺れるしかなくなる。

スマホは子どもに与えてはならない。
検索の軸が明確でない人、特に子どもは、スマホを持ってはいけない。
大人でも、仕事上のことを検索していたのに、いつの間にか全く別の、仕事に無関係なサイトを見ていたという経験は山ほどしているはずだ。
物事の理非の判断がつかない子どもは、ネットを使いこなせない。
ネットに触れるより先に学ばなければならない重要なことが沢山あることを思い出して欲しい。
切に願う。

絶対合格!

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2024年12月27日

バランスを求めると何も達成できない #1183

第1183回の今回は
バランスを求めると何も達成できない
というテーマでお送りします。



バランスを求めると何も達成できない。
必要なのは突き抜けること。

母親「子どもの成長にはバランスが大切だと思っております」
先生「バランスとは、何と何のバランスですか」
母親「勉強とそれ以外のことです」
先生「なるほど。それで、結果的にはどうなって欲しいのですか」
母親「子どもの意志を大切にしたいので、親の考えを子供に押し付けないようにと思っております。子どもがしたいことをして、なりたいものになってほしいと思います」
先生「なりたいものが見つからない、やりたいこともない、と言ったらどうされますか」
母親「そんなことあるわけがないです。だからこそ、いろいろなことを体験させてやりたいのです」
先生「バランスが大切だというのも親の考えで、それを押し付けることになっていませんか」
母親「まあ、そうですが、子どもにはそれが一番いいと思って。やはり、勉強だけじゃだめだと思うんですね。いろいろと経験させてやりたいんです」
先生「もし、お子さんが、勉強以外は何にもしたくないと言ったらどうされますか」
母親「そういうことはないと思うんです。子供ですから子供らしいことをしたいんじゃないかと思います」
先生「子どもらしいこと申しますと」
母親「友だちを遊んだり、自然にふれたり、運動をしたり、中学へ行くと部活とかもしてほしいです」
先生「お子さんが、部活なんかやりたくない、友だちなんかいらない、数学の勉強だけをしたい、そうおっしゃったらどうされますか」
母親「だから、そういうことがないように、いろいろ体験させたいんです」
先生「でも、お子さんの意志を大切になさるんですよね」
母親「ええ、もちろんです」
先生「数学だけやりたいので、学校も辞めて、数学の勉強だけをすると心から望んだらどうされますか」
母親「そんなことはありません。それに、そういう仮定の話は無意味です」
先生「バランスが大切だということは、母親であるあなたのご自身の考えですよね」
母親「もちろん、そうです、私がそうすべきだと思っています」
先生「お子さんが、バランスが大切だから、そういう生活を送りたいとおっしゃったわけではないですよね」
母親「もちろんです、そんなこと子どもがわかるはずないですから」
先生「そうなんですよ。子供は何にもわからないです。子供が考えていることはなにかわかりますか」
母親「立派な人間になって、安定した良い職業について幸せになることです」
先生「お母さんは控えめに仰るけど、結論を私から言えば、お子さんに大谷翔平になってほしいんですよね。大谷翔平+河野玄斗じゃないんですか。確かにバランスはとれていますよね。 大リーグのスターで大金を稼いで、東京大学医学部卒、医師国家試験、司法試験、公認会計士試験に合格。その上で、ノーベル賞も受賞したら理想ですよね。そんなお子さんであったらいいですよね」
母親「そんなことは夢にも思ったことはありません。そんな器でも、そんな才能もないです」
先生「そもそも、バランスが大切だという考えは、どこから思いつかれたのですか」
母親「ネットで、あるインフルエンサーが言っていて、その通りだとおもったのです」

万能感と不安が錯綜しているのが現在人だ。
日本人全員が共有しているものだ。
そういう時に何が大切なのか。

当たり前に考えること。
愚直に全力で努力すること。

バランスを求めることは、時間とお金と体力と知力の分散を意味する。
分散してしまっては、たいした成果は望めない。
バランスを追求すると何も達成できないことになる。
集中して取り組んでこそ、結果が得られる。
当たり前のことだ。
バランスを求めるなどと言う世迷言は捨て置いて、
突き抜けるのだ。
突き抜けて、突き抜けて、遙か高みに突き抜けて欲しい。
絶対合格!


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年12月20日

生徒の質問に答える #1182

第1182回の今回は
生徒の質問に答える
というテーマでお送りします。



先月入塾したばかりのA君(有名中高一貫校の高校1年生)

A君「質問してもいいでしょうか」
先生「はい、どうぞ。どんなことですか」
A君「学校の行事で塾を休みたいのですが、できますか」
先生「学校の行事って、具体的にどんなことですか」
A君「部活の合宿です」
先生「休むも、休まないも、君の自由ですが」
A君「・・・・・」
先生「ただ、君がまだ部活をしていたのが驚きです」
A君「・・・・・」
先生「まず、客観的な情報を整理しましょう。受験まで2年、毎日15時間勉   強するとして10,950時間。これが君が勉強に使える時間の最大値です」
A君「・・・・・」
先生「君は東大に行きたいんですよね。そうすると、合格レベルに達するのに一科目あたり2200時間が必要だとすると、数学、英語、国語、物理、化学の5科目が必要だから、2200×5=11000時間が必要です。ただ、君の場合、中学に入ってから、全然勉強をしていないので2200時間では到底足りません」
A君「あの2200時間というのは、どういう根拠があるんですか」
先生「科学的な研究データがあるんです。ただ、もちろん個人差はありますし、どういう指導を受けたかでも違いがありますが、長い間受験指導をしてきた経験から一つの目安としては有効だと思います」
A君「ということは、毎日、数学の勉強を5時間しても合格水準に達するのは440日かかるわけですね」
先生「そうです」
A君「毎日8時間勉強だと、1375日になりますね」
先生「さすがに計算が速い。4年弱かかることになります」
A君「・・・・・」
先生「だからね、君が部活を未だにしているのが不思議だったんです」
A君「部活やめたくないです」
先生「いいですよ。あなたが決めれば。あなたの人生だからね。私の挙げたデータが絶対だとも言わないしね」
A君「どうしたらいいんでしょう」
先生「そういわれてもね。不安だから私に質問してきたんだよね。」
A君「・・・・・」
先生「そりゃ不安で当然。実際、大学に行ったこともなければ、稼いだこともないんだし。だから、自分の意志で決めなさいというのは土台無理。とにかく、客観的なことに目を向けること」
A君「でも、同じ部活の先輩は、現役で5人も東大に合格したそうです」
先生「伝聞だよね。実際にその先輩たちを知っているの。君が中三の時だから、まだ、高校に入っていないよね。まず、事実を確かめてきたらどうだろうか。君の高校からは去年31人が現役で東大に合格しているんだけど、他の部活からの東大合格者はどのくらいいたのかな」
A君「でも、みんな優秀なんです」
先生「みんなってだれ。どのくらい優秀なの。例えば、部活の先輩で上手くいっていない人のことは知りませんか。まず、客観的なデータに目を向けることをしましょう」
A君「私は、やる気があります。絶対に東大に合格して見せます」
先生「・・・・・」


再生時間は11分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年12月06日

子との距離を適切にとると万事が上手くいく #1180

第1180回の今回は
子との距離を適切にとると万事が上手くいく
というテーマでお送りします。



ご自分の子に対して、
怒りを覚えることはないだろうか。
成長するにしたがって、親の手を離れていくにつれて、
子どもの言動が気に入らず、
感情的になって怒りをぶつけてしまうことがあると思う。
そういう時何が起こっているのか。

こういう経験は、親を非常に疲弊させる。
だから、できれば避けたいと親なら誰でも思うはずだ。
どうすれば、こういう事態を避けられるのだろうか。
結論を言うと、距離が近すぎるのだ。
子との距離をとればいい。
思いっきりとるといい。

具体的に言うと、泣こうと叫ぼうと喚こうと、
食事を拒否しても、
引きこもっていても、
何をしても構わないこと。

ただ放っておく。
富士山の上に置き去りにするようにイメージしてもいい。

子の気持ちを聞いてはいけない。
子が脳の発作を起こしているので、こういうときは無視するしかない。
子の反発がひどくて、躾ができないという親も多い。

こういう場合も同様で、この反発が激しくて躾ができないという時点で、
子との距離が近すぎるのだ。
子に親がコントロールされていることに気づかないといけない。
親は子をコントロールしようとしてることを意識しないといけない。
コントロールなどできないのだ。

子をあやす必要もない。
子のご機嫌を取る必要もない。
子の将来を考えるなら、子が発作を起こしたら、
無視して、
親は、自分の家事なり仕事なりに没頭して欲しい。

逆説的だが、そうすることで、子の特性、良いところ、注意すべきこと、
いろいろなことが見えてきて、子に対して適切な言動ができるようになる。

子を構わないこと。
子と距離を置くこと。
そうすれば、子をコントロールしようとして不毛な取引をすることもない。
親が疲弊することもなく、子の成長を楽しめるようになる。

絶対合格!



再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年11月29日

勉強にはコツがある その9 父親編 #1179

第1179回の今回は
勉強にはコツがある その9 父親編
というテーマでお送りします。



結論から書く。
父親は、子どもを見て欲しい。

自分のセンチメンタルな感情を捨てて、子どもを見て欲しい。
子どもの現状を見て、子どもの幸せな未来をつくっていくため今何をすべきか。
合理的、論理的に考えて欲しい。
これが、父性というもので、父親は、その父性の体現者であることを
一時も忘れてはいけない。
これが、父親として子供への責任を果たすことである。

自分は厳格に育てられて辛く苦しかったと思っている父親は、
子供に自分とは違った経験をさせてやりたいと思うことが多い。

よく言われるフレーズが「子供らしい生活をさせてやりたい」とか
「バランスが重要だと思う」とか「子どもの意見を尊重して」など、
耳障りのいい常套語句に支配され、思考停止に陥る。

そして、子供と取引するようになる。
「今度の試験が80点以上だったら、○○を買ってあげる、等」
そうやって、子供を甘やかし、子供から幸せな未来を奪ってしまう。

父親の問題は父親も問題であって、子供の問題ではない。
子供に自分の問題を投影するのはやめなくてはならない。
やらなくてはならないことに全力で向き合えるように父親は子供を導いていかなくてはならない。
やるべき時にやるべきことをやらせることの大切さに、父子ともに向き合ってほしい。

絶対合格!

再生時間は3分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年11月22日

勉強にはコツがある その8 根本編 #1178

第1178回の今回は
勉強にはコツがある その8 根本編
というテーマでお送りします。



あなたは日本文明の継承者である。

教育の基本はここにあると考える。

教師は生徒に何を伝えるか。
それは、数学を通して、物理学を通して、化学を通して、語学を通して
その他あらゆる教科を教える過程で、このことを伝えていかなくてはならない。

勉強を自分から進んでやる子に育って欲しいと思うなら、
そして、立派な人生を歩んで欲しいと思うなら、
まず、お子さんに「あなたは日本文明の継承者なんだよ」と教えて欲しい。

そして、親自身も「日本文明の継承者であり、伝授者でもあること」を
常に思い出してほしい。

過去の先人たちが作ってきた日本文明に常に深い敬意をもつことができてこそ、
数々の教育技術は、十全に機能する。
躾や教育に対する迷いもなくなる。

躾や教育に迷いが生じたら、まず、「自分が何者であるか」思い出して欲しい。

縄文時代は1万年以上前に始まった。

そういう長い長い歴史の上に今の私たちがあることを意識して欲しい。

尊敬と感謝をもって、歴史の営みを思い返して欲しい。

先人の努力無くして今の自分があろうはずもないのだ。

絶対合格!

再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月27日

もう一つの人生を生きる #1170

第1170回の今回は
もう一つの人生を生きる
というテーマでお送りします。



もう一つの人生とは「寝ている間の人生」のことだ。

人はだれでも、二つの人生を生きている。
起きているときと寝ているとき。
寝ているときの自分からすれば、起きているときの人生を「もう一つの人生」と思うのだろう。

起きているとき、あれもしなくては、これもしなくては、寝ないで生きていけたらどんなに
素晴らしいんだろうと思ったりする。
そうすれば、24時間仕事ができる、勉強ができる。
もっともっと稼げるし、成績も上がるのに。

でも、寝ているときの人生を生きている自分からすれば、
とんでもない、俺を抹殺する気か、正気なのか、
そんなこと絶対に許せない、
となるはずだ。

寝ることは、排除すべき無駄な時間なのだろうか。
そんなことはないだろう。

研究によれば、ショートスリーパーを自認する人は、
睡眠不足で自分本来の力を発揮していないとのことだ。

逆に言えば、睡眠を大切にすればするだけその人の力が発揮される。
成績が芳しくない子を観察すると、必ず、十分な睡眠がとれていない。

そして、もっと大切なことは次のような観点に立てることなのだ。
睡眠と起きている時間が車の両輪のごとく、お互いを支え合っている。
睡眠時の自分からすれば、起きている時間が寝ている時間になるのだろう。

次の睡眠では、どんな体験をするのでしょう。
次の入眠が楽しみになりませんか。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月20日

学ぶって楽しい #1169

第1169回の今回は
学ぶって楽しい
というテーマでお送りします。



学ぶことはたのしい。

なんで楽しいかと言えば、どんな些細なことであっても、
学んだ後の自分は、学ぶ前の自分と違ったところにいるからだ。

違うところに移動して、違う景色を見ている。
まったく違う感覚を味わい、考えている。

人生は旅だというが、
学ぶことによって、人生は旅となりうる。
学ばなければ、いつまでも同じところをグルグルと回っているだけで、
人生は終わってしまう。

自分の勝手な思い込みだけで、判断し、決断し、行動する。
これほどつまらないことはない。

学ぶことはたのしい。
こころから楽しいと思う。

学べば、全く新しい、まったく考えもしなかったような世界に出会える。
なんて素晴らしいことなんだろう。

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月13日

勉強を通して頭の使い方を学ぶ #1168

第1168回の今回は
勉強を通して頭の使い方を学ぶ
というテーマでお送りします。



いつでも考えている。
思考を問題に向け続ける。

授業が終わった後、その授業で何をやったかを
じっと目をつぶって思い出す。

一日の勉強を終えた瞬間、
じっと目をつぶって思いだしていく。

不確かなことは、その場でもう一度確認する。
お風呂に入りながら、その日にやったことを再びトレースしてみる。
朝起きたら、床の中で、前日にやったことを思い出す。
電車に揺られながら、頭の中で再び問題を解いてみる。

1つの単元が終わったら、
白紙を前にして、何も見ないで、その単元で学んだことを
その白紙に書いていく。

こういう訓練を意識的にやって、
段々に無意識的にやれるようになるように、訓練する必要がある。


こんな風にして、
24時間数学をやれ!
24時間勉強しろ!
勉強に意識を集めろ。

絶対合格


再生時間は4分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年09月06日

明るい未来を力強く語れ #1167

第1167回の今回は
明るい未来を力強く語れ
というテーマでお送りします。



若い人たちと話したり、その行動を観察して思うことがある。
その若い人たちのお父さんお母さんと接してみても同様のことを思う。

いま、皆が必要とすることは、
最も必要なことは、
明るい未来を力強く語ることだと信じる。

語るとは、意識を向けること。

明るい未来に意識を向けなければ、
明るい未来を語れない。

そして、明るい未来を生きることもない。

どのような意図を持つか。

どのような意図を持つのも自由なのだ。

明るい未来と意図するのは、自由なのだ。

誰にも犯すことができない自由なのだ。

自由に、自分の意図を持とう。
そして、持ち続けよう。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年08月23日

毎日の行動に意識を向け、結果を求めない #1165

第1165回の今回は
毎日の行動に意識を向け、結果を求めない
というテーマでお送りします。



結果を出すには、毎日努力するしかない。
そして、毎日努力に工夫を加えて、効果を高めるようにする。

ここに喜びを見出すようにすること。
毎日の地道な努力を無視して、結果を出すことなど、誰にもできはしない。
毎日の創意工夫に喜びを見出せなければならない。

1つ覚えらた!うれしい。
1つ理解できた!やった〜〜。
1つ問題がとけるようになった。俺って天才かも!万歳!!!!!

毎日毎日の行動に喜びを見出しつづけること。
たとえ、受験に合格しても、しなくても、同じように歩み続けること。
ただひたすら歩み続けること。


しかし、逆のことをすることの方が多い。
漢字のテストが満点だったらファミレスに連れて行って上げる。
算数のテストが満点だから、ゲームを買ってあげる。

これは、奴隷を慰撫するためのやり方です。
親が子どものご機嫌を取って、自分の都合のよいようにコントロールしようとするのはやめましょう。

子どもは親の奴隷じゃないから、うまくいくはずがない。
求めているのはそうでないでしょう。
お子さんがどんな人になって欲しいのでしょうか。
もし、自分の足で立って、自分の頭でしっかり考え、思慮深く行動できるようになる人に
なって欲しいと思うなら、その行動に注目するようにしてください。
結果は捨ててください。

結果に注目することと、毎日の行動に注目すること。
この二つは全く違うことをはっきりと認識して欲しい。


再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年08月16日

>忘れられたもの 筆記体・正座・紙の本を読むこと #1164

第1164回の今回は
忘れられたもの 筆記体・正座・紙の本を読むこと
というテーマでお送りします。



大切なものを大切なものとして扱う。

大切なものを大切として次代を背負う人々に伝える。

本質的にはこの部分が欠落していないだろうか。

教育の中でも同様の問いかけが為されるべきだ。

いままで、大きな成果を上げてきたことをあえて破壊する。
改革と言う名の破壊をし続けてきていないか。

今、40代後半のお母さんまでは、英語を筆記体で書くことができる。
中学に入った時、筆記体で英語を書くと、誇らしげな、少し大人になったような、
そして、新しい世界に踏み入れたような、そんな気持ちを味わった方も多いだろう。
実用的に価値も大きい。

数学でbは6と間違えやすいから、bは必ず筆記体で書くこと。
と言ったことでさえ、教えることに難渋する。

正座も忘れ去られた習慣の一つだ。正座して、腰を入れて座ること。
腰を入れるという言葉すら死語になってしまった。
人間以外の動物は、腰を入れて座ることができない。

このことの意味することを真剣に考える必要がある。

腰を入れて座ることで、集中力が増しす。自分を抑制する力が増す。
人としての根源的な能力が発現するのだ。

紙の本を読むことも忘れされている。
読書ほど、知能を上げ、情緒を安定させるものはない。
良書に親しむことは、精神生活を充実させてくれる。
もちろん人生の困難を切り抜ける方法も書いてある。

これほど大切なことが忘れ去られ、奪われている。

モニター上で文字を見ることと、紙の上で文字を読むのでは
脳内の処理が完全に異なる。
文字通り、モニター上では文字を見るため、脳では文字は絵として処理される。
紙の上では、文字として処理される。
そもそも、モニター上で読むことはできないのだ。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月26日

「未来予測回路」をうまく手なずける #1161

第1161回の今回は
「未来予測回路」をうまく手なずける


というテーマでお送りします。



この位やったらこのくらいできるようになるだろうという予測能力」

これを勉強予測回路と呼ぶとしよう。

「この問題をやったら次は何やればいいの」とか
「この問題集を終わったらどのくらいできるようになるの」とか
尋ねてくる生徒、児童がいる。

実は、こういう質問を投げかけてくる生徒、児童の成績は悪い。
勉強が順調に進んでいる生徒・児童は、こういう質問をしてこない。
なぜから、彼らは、自分で予測ができるからだ。

自分なりの予測ではあるので、指導者の考えとは大きく異なることもあるのですが
予測する能力があって、予測精度に自信があるので
こういう質問はする必要がなく、こういう質問をしてこない。

一言でいって「勘がいい」わけです。

中学受験の大切な役割に、
「勉強予測回路の養成」がある。

人生最初の受験であり、それに向かっての受験勉強で、勉強予測回路をまず作るのです。

勉強予測回路には正の部分と負の部分があります。

正の部分は、予測ができるので自分が今どういう地点にいるのかに迷わなくなります。
だから、日々の勉強に集中できます。

逆に、負の部分は、勉強予測回路があるせいで、勉強しなくなってしまいます。

これは、どういうことかと言うと、大学入試は、中学入試と比べて
必要とする勉強量が格段に多く、レベルも著しく上がります。
この差を考慮できず、中学入試のつもりで大学入試に挑んでしまうのです。

たとえば、IQが非常に高い子の場合、
「1年集中して勉強しただけで、有名中学に合格した、
だから、大学も高校3年生になってから本気になって勉強すれば東大に合格できる」
と考えている、ということがよくあります。

勉強予測回路の入れるパラメターが中学入試から大学入試に更新されていないのです。
いざ、高3になってみると、まったく追いつかないことになります。
予測が機能せず、間違った行動を生んでしまうのです。

勉強予測回路を作ることはとても大切で
継続して努力を積み重ねていくためには是非ともつくりあげなくてはならない能力です。

それと同時に重要なのは、更新していくことです。
必要とする勉強時間が1万時間と千時間では、まったく変わってくるわけです。
これを受け 入れることが必要になってきます。

これを、「大人になる」ことと言ってもいいかもしれませんし、
「成功体験はゴミ箱へ」といわれる理由でもあります。


再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月05日

一生にわたって脳を育てる #1158

第1158回の今回は
一生にわたって脳を育てる

というテーマでお送りします。



脳を育てることは一生にわたる大事業です。

この認識が大前提です。

人生100年の時代から130年の時代になろうとする現代において、
この認識はより大きな意味を持ちます。

脳の能力を育てるにあたって注目すべきことは、多岐にわたりますが
メタ認知を拡大することが脳の能力を上げる、という理解です。

子どもは、自分のことしかわかりません。
例えば、誰も読めない乱雑な文字を書き続ける子供がいます。
第三者は、その解答を判読できないという簡単なことが分かりません。
脳が発達していないからです。
だから、脳を発達させなくてはなりません。

脳が発達していない生徒にいくら説教をしても、叱りつけても、ほとんど無意味です。
第三者から自分を見たらどう見えるか。
そういう問いかけを発し続ける必要があります。

「あなたはこの文字が読めますか」
「先生はこの文字を読めますか」
こんな風に、まわりの大人は絶えず問いかけ、確認をしていかなくてはなりません。

多くの人が、ある時からこんな疑問を持つようになります。
自分はどんなことに向いているのだろう。
自分は何のために生きていくのだろう。
そういう疑問を持つようになります。

そういうときに、
自分ではなくて、

人は、人生から問いかけられている存在である。
人は、人生からの問いかけに具体的に答えなければならない。

という180度回転した考えが必要になります。

これは、ヴィクトール・E・フランクルが言ったことなのですが、
脳を発達させるのに非常に有効な考え方でもあります。
人を幸せにする考え方でもあります。

結局、教育や躾の目的は、子どもをこのような考え方が普通にできるように
導くことだと思っています。
そうやって、脳を発達させ、幸せな人生を選べるようにするのです。

「私は今、この人生で、何をすることが求められているんだろう」
と日々問い続けて、生きてまいりましょう。


再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月07日

敬意こそ創造の源である #1154

第1154回の今回は
敬意こそ創造の源である

というテーマでお送りします。



敬意のないところに教育は機能しません。
敬意は教育の母であり、父です。

歴史に対する敬意

先人に対する敬意

学問に対する敬意

先生に対する敬意

敬意を感謝と言う言葉に入れ替えることも重要です。
先人の努力があるから、今の幸せがあることを教えるのが教育とってもよいのです。
水道水が飲めること、時間通りに来る電車、大災害にも耐える建物、道路、橋。
皆、先人の努力があることを片時も忘れてはなりません。

そのことを理解できるようになり、さらに、その努力の上により素晴らしい国をつくって
いくことを教えるのが教育です。
日本が発展し、人類史上経験したことのない豊かさを実現してきたのは、
自分の言葉である日本語で勉強できるからです。

これを当たり前の一言で済ませてはいけないのです。

なぜ日本語で勉強できるか。
それは、明治時代に学術用語をすべて日本語に翻訳したからです。
それによって、日本語で学習し研究することができるようになったのです。
入門から上級過程までのすべてを日本語で学び研究することができるのです。
これができる国は、世界でも数えるほどしかありません。
我々日本人は日本語で学べることのメリットを最大限に享受してきたのです。

敬意のないところに進歩はありません。
敬意がないとは、高慢であるということです。
高慢であるとは、無知が原因です。
無知であることを気づかないか、故意に無視していくのが高慢という態度です。
ここに進歩はありません。
敬意をもつことは謙虚であることを意味します。
謙虚であるからこそ、首を垂れて、先人の教えを学ぶことができるのです。
そして、日々、進歩することができるのです。

敬意こそ、充実した人生の源泉です。


再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年05月31日

なぜ算数数学塾なのか #1153

第1153回の今回は
なぜ算数数学塾なのか

というテーマでお送りします。



1人でも多くの卓越した人を育てたい。
その一心で塾をやっています。

卓越するためには、高度な数学が自由に使いこなせることが必要です。
多くの知的遺産が、数学によって記述されています。

数学が分からないければ、人類の知的資産にアクセスすることすら不可能になってしまいます。
それが、どんなに素晴らしい知識でも、存在していないことにしないいけないことになります。

数学は、自然科学や工学、医学のみならず、社会科学、人文科学を記述する言語でもあります。
数学は諸学の根本にある学問なのです。
ある事物の本質を理解するのに、数学的視点は欠かせません。
また、新しい物事を創造するにも数学的に視点や手法は欠かせません。

高度な数学を自分のものにして、自由に使いこなせる人材を沢山育てたい。
いや、育てなくてはならない、と考えています。

数学は大切です。
そして、早期教育が有効に作用する分野でもあります。
鉄は熱いうちに打て、という言葉は数学のためにある言葉です。
早い時期から、正しい勉強法を学びながら、数学そのものを学んでいくのです。
学ばなければならないことが多く、レベルも高いので、正しい勉強法を、
早期に実践し始める必要があります。

優秀な数学者に指導を受けるために、優秀な数学者が在籍している大学、大学院に入学する必要があります。
数学を専攻しなくても、学問を深めていくためには、卓越した研究業績を生み出している
場所に身を置く必要があります。
卓越した人たちと直接会話をし、彼らの生活ぶりを間近に見るのです。
そうすることで、人の成長は加速します。
そのためには、数学以外の科目の勉強も必要になります。


そういうことを一切合切まとめて指導する場所が必要なのです。
その場所こそ、鴨下算数数学塾なのです。


録音で触れた、人名、書名
人名
八木秀次
本多光太郎
長岡半太郎
西澤潤一

著作
関数解析/藤田宏 黒田成俊 伊藤清三 岩波書店
ルベーグ積分入門/伊藤清三 裳華房


再生時間は9分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年05月24日

どこに注意を向け続けるか #1152

第1152回の今回は
どこに注意を向け続けるか

というテーマでお送りします。



ある50代の男性と話していた時、こんなことを言っていた。
彼は、仕事の関係で鎌倉に住んだことがあったそうです。
「鎌倉は交通の便が悪くて、車が混んでいてもう二度と住みたくない」
とおっしゃっていました。

鎌倉が好きな私は意外に思いました。
澄んだ空気、豊富な陽光、一年を通して温暖、鶴岡八幡宮から一直線に海まで伸びる道。
鎌倉はなんて素敵な土地なんだろうと思います。
内陸の生まれ育った私には、適度に湿度を含んだ、澄んだ空気は何物にも代えがたい美点に思えるのです。


友人から、
『夜と霧』を書いたフランクルの言葉を教えてもらったことがあります。

「鳥はさえずり、花は咲く」

極限状態で、フランクルが思ったことだそうです。
(伺ったのが随分前のことですので、正確ではありません)

受験において、
あるいは人生のあらゆる場面において、
「どこに注意を向け続けるか」
がとても重要になります。

では、どうしたらいいか。

できるだけ美しいものに触れること。
そして、秩序は美を生み出す源だから、
秩序を学ぶこと。

抽象度の高い世界の秩序を解明しようとする数学は
人類の宝です。

だから、私は数学を学び続け、教え続けるのです。


再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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