第1161回の今回は
「未来予測回路」をうまく手なずける
というテーマでお送りします。
再生できない場合、ダウンロードは🎵
こちらこの位やったらこのくらいできるようになるだろうという予測能力」
これを勉強予測回路と呼ぶとしよう。
「この問題をやったら次は何やればいいの」とか
「この問題集を終わったらどのくらいできるようになるの」とか
尋ねてくる生徒、児童がいる。
実は、こういう質問を投げかけてくる生徒、児童の成績は悪い。
勉強が順調に進んでいる生徒・児童は、こういう質問をしてこない。
なぜから、彼らは、自分で予測ができるからだ。
自分なりの予測ではあるので、指導者の考えとは大きく異なることもあるのですが
予測する能力があって、予測精度に自信があるので
こういう質問はする必要がなく、こういう質問をしてこない。
一言でいって「勘がいい」わけです。
中学受験の大切な役割に、
「勉強予測回路の養成」がある。
人生最初の受験であり、それに向かっての受験勉強で、勉強予測回路をまず作るのです。
勉強予測回路には正の部分と負の部分があります。
正の部分は、予測ができるので自分が今どういう地点にいるのかに迷わなくなります。
だから、日々の勉強に集中できます。
逆に、負の部分は、勉強予測回路があるせいで、勉強しなくなってしまいます。
これは、どういうことかと言うと、大学入試は、中学入試と比べて
必要とする勉強量が格段に多く、レベルも著しく上がります。
この差を考慮できず、中学入試のつもりで大学入試に挑んでしまうのです。
たとえば、IQが非常に高い子の場合、
「1年集中して勉強しただけで、有名中学に合格した、
だから、大学も高校3年生になってから本気になって勉強すれば東大に合格できる」
と考えている、ということがよくあります。
勉強予測回路の入れるパラメターが中学入試から大学入試に更新されていないのです。
いざ、高3になってみると、まったく追いつかないことになります。
予測が機能せず、間違った行動を生んでしまうのです。
勉強予測回路を作ることはとても大切で
継続して努力を積み重ねていくためには是非ともつくりあげなくてはならない能力です。
それと同時に重要なのは、更新していくことです。
必要とする勉強時間が1万時間と千時間では、まったく変わってくるわけです。
これを受け 入れることが必要になってきます。
これを、「大人になる」ことと言ってもいいかもしれませんし、
「成功体験はゴミ箱へ」といわれる理由でもあります。
再生時間は7分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00|
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