2024年11月15日

勉強にはコツがある その7 国語編 #1177

第1177回の今回は
勉強にはコツがある その7 国語編
というテーマでお送りします。



まず、国文法の大切さについて書く。
我々は、国文法の学習を通して、生まれて初めて、言語をメタで認識することを学ぶ。
言語をメタで認識することは抽象度が高く、かつ、国文法は対象が母国語であるため、母国語話者としてはかなりのレベルに達している生徒が、その効用を日常生活で感じることはまずない。

この二つが原因となって、国文法の勉強は軽視、敬遠されがちだ。
とくに口語文法は、古典文法に比べて必要を感じることがより少ないため、
口語文法の指導と習得を困難にしている。

だからといって、これらの事情と国文法の重要さとは何の関係もない。
文意を正確にとらえるためには、国文法が不可欠である。
主語ー述語、修飾ー被修飾の関係が明確でなくて、どうして文意を正確に特定でるきだろうか。
重文、複文などを認識できるからこそ、複雑な文構造から、文意を特定できる。
国語の問題を解くためには、問題文を一字一句正確に読解できることが前提となる。
この前提条件を満たすためには、国文法の知識を使って、
レンズで対象物を拡大するがごとく、文意を正確にとらえなくてはならない。

もう一つ大切な事がある。
それは読書である。
大学入試でなぜ、国語の試験があるかを考えてみるとその重要さがわかる。
そもそも、国語の試験は、古文、漢文も含めて、何を試そうとしているのか。
国語の運用力とある水準以上の背景知識の有無が問われているのだ。
大学入試の国語の問題文をテクニックだけで読み解くことはできない。
ある一定水準の背景知識を咀嚼していることが求められる。
大学教育を受けるには、一般常識以上の教養が必要だからだ。
この背景知識を得るのに最も有効なのが読書である。
もちろん読書は、読み書きの力も養ってくれる。
文章作成能力と読書量は比例すると考えてよい。
特に記述式問題の解答作成には、問題文の言っていることを抽象化しなくてなならない。
単に国語の運用力以上の能力を求められているから尚更だ。
物事を抽象化して表現する能力も読書は養ってくれる。

読書の大切さをお話しすると、必ず受ける質問がある。
「どういう本を読んだらいいでしょうか」
この質問に答えるのはかなり難しい。
この質問に真剣に答えようとするとき、いつも思い浮かぶのは紀貫之の書いた古今集の仮名序である。はたしてこれを超える文章があるのだろうか。

中学生以下なら、濫読を勧めるが、これだけだと、すごく不親切でもある。
中学生までに濫読の時期を持ってほしいのだが、この世に善人も悪人もいるように、良書も悪書もあるからだ。
善人の顔をして、悪事を働く人もいるように、良書のふりをして、そのじつ稀代の悪書という本も多い。悪書に染まると、その影響は甚大で、個人の人生のみならず、国家をも破滅させるほどの力がある。そういう悪書を識者と思われる人々が勧める場合も多い。だから注意をしなくてはならないのだ。人生を歩むうえで、悪人とかかわらないというのは重要な処世術だが、読書にも同じことが言える。それだけ、難しい。

谷沢永一著「自作自注最終版 紙つぶて」文藝春秋社版
https://amzn.asia/d/5U1kUk3
は読書のいいガイドになってくれる。
これを乗り越える気概を持って読書に励んで欲しい。

最後に、問題演習について書く。
国語の得点力の向上に問題演習は不可欠だ。
志望校の過去問を使って、以下のことをできるだけ早期に始めて欲しい。
1. 選択肢を選ぶ問題なら、一つ一つの選択肢の正誤の根拠を明確にして、書き出す。
2. 記述式問題なら、解答に書くべき事項を特定して、書き出す。
3. これに基いて、実際に答案を作成する。
すべての選択肢、設問に対して、根拠を明確にすることを愚直に行ってほしい。
これだけで、得点力はみるみる上がっていく。

絶対合格!

再生時間は11分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年11月01日

勉強にはコツがある その5 物理編 #1175

第1175回の今回は
勉強にはコツがある その5 物理編
というテーマでお送りします。



現代人が何が何でも勉強しなくてはならない科目が物理。
現代人にとって、物理を勉強しないという選択肢はありません。

物理学の思想や手法が基礎となって、われわれが享受している文明を創っているからです。
AIとか深層学習とかいう言葉が乱れ飛んでいますが、
もちろん基礎は物理学です。

物理学は現代文明の基礎を提供しただけでなく、
社会科学、人文科学にも大きな影響を与えました。
物理学の影響の及ばない分野を探すことは不可能です。
だから、現代人は物理を勉強しなければならないのです。

この大切な物理を勉強するにはコツがあります。
まずしていただきたいことは、物理を勉強する前に、微分積分を勉強してしまうことです。

物理の問題を解くことは、2階の微分方程式を解くことを意味します。
物理を分かるためには、微分積分にある程度熟達する必要があります。
数学UB、VCの教科書や参考書でもいいのですが、

ここでは、より高度な学習の手掛かりになる書籍を5冊紹介します。
いづれも大学生向けの図書ですが、中高生にこそ是非手に取ってほしい書籍です。
このレベルの微積分を早い時期に手の内に入れてしまうことは
計り知れないほど大きな利益をもたらします。

1. ヴィジュアルガイド物理数学 1変数の微積分と常微分方程式 前野昌弘著 東京図書
https://amzn.asia/d/6fZVVBe
2. ヴィジュアルガイド物理数学 多変数関数と偏微分 前野昌弘著 東京図書
https://amzn.asia/d/h86RUbl
3. キーポイント 微分積分 川村清著 岩波書店
https://amzn.asia/d/h7ketZa
4. キーポイント 多変数の微分積分 小形正男 岩波書店
https://amzn.asia/d/21YzWOM
5. 微分と積分 その思想と方法 遠山啓著 ちくま学芸文庫
https://amzn.asia/d/4lcday4

微分積分ができるようになったら物理の勉強に入りましょう。
ここで大切な注意があります。
中学高校の物理の教科書は読まないこと。
残念なことですが、無用の混乱を招く記述になっているからです。

物理は、教科書が使えません。教科書を使ってはいけません。
中高の課程では、微分積分を前提として物理を展開しないため、どうしても無理が生じます。
微分積分なしに物理を記述できません。
微分積分無しの物理はないのです。

だから、学校の授業を受けて、一生懸命勉強しているのにさっぱりわからないと嘆くようになるのは当たり前のことなのです。
そこで、学校の教科書ではなくて、次の本を勉強しましょう。

親切な物理 上・下 渡辺久夫著 復刊ドットコム(正林書院)

この本を絶対手に入れて欲しい。
正確さと親切さにおいてこれ以上本はありません。
この本を信頼して、とことん付き合ってください。
最短距離で物理の神髄をマスターすることができます。

第I編 力学 第2章 §2 一直線上の力のつり合い
のところは特に丁寧に読んで咀嚼してください。
この部分は物理の根幹といえますが、これほど丁寧に分かりやすく書かれた本はどこにもありません。
だからこそ、特に丁寧に読んで欲しいのです。
物理がよくわかるように、よくできるようになります。

それから、問題は、問題文を丁寧に読んだら、解答をすぐに丁寧に読んでください。問題文を読むとき、情報を整理するために、図やグラフを書きながら読んでください。解答を読むときも図やグラフを書き、式変形をしっかり追跡しながら読んでください。(小説を読むのとは決定的に違います)

特に問題を解く時、「物理は手順である」という視点をもって勉強することが大切です。
分野によって違いはありますが、どういう手順で現象を解析していくのかと、手順に注目して整理しながら勉強すると解答能力が上がっていきます。
知識と技術を手順として整理するのです。
問題文を読んだら、まず何をするのか、次に何をするのか。
これを整理していってください。

そして、最後に、物理を勉強していくと次のことがわかってきます。
それは、物理は実験科学だということです。
物理は数学で記述されますが、あくまでも物理においては数学は便利な道具に過ぎません。
物理を発展させてきたのは、実験です。

マイケル・ファラデーは「徹頭徹尾の実験家」と言われますが、
マイケル・ファラデーこそ真の物理学者です。
マイケル・ファラデーの伝記を読まれると向学の志を大いに鼓舞されると思います。
物理は素晴らしい、文句なく、とにかく面白い。
理屈抜きに面白いという科目が物理です。
一度できるようになれば、満点も狙える科目です。
是非、安心して物理に魅了されてください。
思う存分物理を楽しんでください。

絶対合格!

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2024年10月25日

勉強にはコツがある その4 英語編A #1174

第1174回の今回は
勉強にはコツがある その4 英語編A
というテーマでお送りします。



前回、「英語は100%暗記である」こと受入れ、実践することに言及した。
このことは大切なので、補足しておく。

結論を言えば、このことを完全に受け入れて、実践しないと、英語はできるようにならない。
逆に、受け入れて、実践すれば、爆発的にできるようになる。
だから、是非、受け入れて結果を出して欲しい。
切に願う。

もうすこし具体的な話をする。

英文を暗記する。
一文でも多く、英文を暗記すること。
暗記している英文の量と英語力は比例する。

手始めに、学校で使う英語のテキストから始めたらどうだろうか。
あるいは学校で配布された文法の参考書の例文を全部、暗記してしまうのだ。

ここで、復文法を紹介したい。
復文法とは、英文を日本語に訳し、
それを再び、英語に訳すという勉強法のことだ。
多くの英語の達人がこの方法で英語力を磨いてきた。
効果の高さから言うと、この復文法で英語を勉強しないという選択肢は存在しない。

英語と日本語を往復することによって、
言語感覚と言うべきものが発達してくる。
言語に対するセンスが発達してくるのだ。

英語の表現や英文の構造とそれに対応する日本語が複合されて頭の底に刻み込まれる。

復文法は、英語が頭に刻み込まれることを実感できる唯一の勉強法であると私は、確信する。

英語が頭に刻み込まれるとどうなるか。
正しく的確で自然な英文を当たり前のように生成できるようになるのだ。
と、同時に正しく深く英文の意味を了解できるようになるのだ。

だから、幾多の英語の達人たちが、復文法を実践し、後輩にも勧めてきたのだ。
効果がある、ないを議論している場合ではなくて、
復文法を実践して、外国語が頭に刻み込まれることを自分自身で体験して欲しい。

勉強が上手くいかない人は、勉強をやる前に本質的でないことを
考えている時間が長すぎる。
言われたら、即実践。
自分がなんで日本語を駆使できるか、その理由を考えるだけで十分のはずだ。

あなたが、日本語を熟達するにあたって、意識的、無意識的になしてきたことを思い出せばいい。
そうすれば、「英語は100%暗記」であることの妥当性や、復文法の有効性を疑う余地は全くないはずだ。
あとは、実践あるのみ。

◎補足◎
1. 東大の英語 要約問題 UNLIMITED[第2版] 教学社
https://amzn.asia/d/9wwZrjW
2. 東大の英語リスニング20カ年[第9版]  教学社
https://amzn.asia/d/07CxoQs

この2冊は、復文法を実践するのに非常に適したテキストです。
是非、すべての文章を復文法をつかって自分のモノにしてほしい。
そして、効果の高さを自分で体験してほしい。

絶対合格!

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2024年10月18日

勉強にはコツがある その3 英語編 #1173

第1173回の今回は
勉強にはコツがある その3 英語編
というテーマでお送りします。


英語の学習にはコツがある。

「英語は100%記憶」
何よりもまずこのことを受けいれなくてはならないのだが、
その前提として、絶対に必要とされるものがある。

それは、観察力である。
観察力とは、めんどくさがらずに細部まで見定めようとする気力といってもいい。
なんとしても細部まで見定めたいという欲望といってもいい。
細部まで見定めた結果を「わかった!」という喜びに変えていく能力と言ってもいい。
何と言ってもいいが、
これがないと、正しく暗記することができない。

覚えようとする英文が目の前にあるとする。
その英文と和訳を読む。そのとき、
「なんでこういう意味になるのかよくわからないけれど、
まあ、だいたいこんなもんなんだろう」
「こんな細かいことまで確認する必要もない」
「だいたい合っているから十分だろう」
これでは、いつまでたってもできるようにならない。

一字一句を正確に読む。
規則性の乏しい英語の綴りを一文字一文字確認する。
一字一句、一文字一文字に集中して確認する。
日本語にはない冠詞、複数形には特に心を配る必要がある。

それに続いて、述語動詞が第何文型の動詞なのか。
時制はどうか。叙想法なのか叙実法なのか。
どれが目的語で、どれが補語なのか。
このthatは関係代名詞なのか、接続詞なのか。
関係代名詞なら、先行詞はなにか。
継続用法なのか、非継続用法なのか。

文法知識のすべてをつかって、確認していく必要がある。
これをしない限り、正確に覚えられない。

あやふやな、間違った知識をいくら頭に詰め込んでも、
それは、間違えといい加減さを増長するだけで、何の意味もない。
百害あって一利なし!

みなさんは、学校で単語テストとか、例文暗記テストとかを受けていると思う。
このテストを「絶対満点を取り続ける」という強い気持ちで準備し、
受験しなくてはならない。
こういうことを馬鹿にしてはいけない。
全力で取り組むのだ。
自分の中のいい加減さを退治するために、こういうテストを意識的に活用するしなくてはならない。
そうしないと学ぶことの喜びを味わえなくなってしまうから重要なのだ。

もちろん、小学生なら、漢字テストや計算テストがあると思う。
親は、こういうテストの準備を十二分にさせて、満点を取り続けさせなくてはならない。

もし、いい加減な点数を取り続けると、
学習到達の基準をどんどん下げていかなくてはならなくなる。
基本知識に絶対に抜けがあってはならないのだ。
もしあれば、学年が上がれば上がるほど、分からないことが増え、
学ぶ喜びを感じられなくなってしまう。
学習到達の基準を下げることは破壊的な意味を持つ。

神は細部に宿る。

このことを徹底的に教え込むのは、周りの大人の使命だ。
絶対合格!

再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年10月11日

勉強にはコツがある その2 数学編 #1172

第1172回の今回は
勉強にはコツがある そのA 数学編
というテーマでお送りします。



今回は、数学に焦点を当てる。
スクリーンショット 2024-10-09 192622.png

勉強をしていて、分かりずらいことや、覚えにくいところがあるのは当然。
だから、大切なことは、そこで放り出してしまうのではなくて、
繰り返りかえすこと。
ただ、それだけなので、悩んでいる暇があったら、繰り返しましょう。

例えば、こんな風に。
あなたは、解答書を書き始めました。
10行目でつまずきました。
そうしたら、ヒントなり、解答なり、公式なり、思いつくものをちらっと見て、
また、最初からやっていく。

今度は、15行目でつまずいてしまった。
そうしたら、また、関係すると思うものをチラッと見て、
最初から、やってみる。

10回もやれば、最後まで行きます。

ここで終わりじゃなくて、
重要な役割を果たした、技術、定理、公式などをノートにしておく。
特に、定理は証明してみる、公式は自分で導出してみる。
そうして、また、最初からやってみる。
最後までいったけど、まだ、あやふやだなと思うことがあったら、そこを、考える。
調べる。
そして、ノートしておく。
そして、また、最初からやってみる。

この過程で、より良い解答がみつかるかもしれない。
そうしたら、それもノートとしておく。

1題を仕上げるごとに、たしかな成長を感じるはず。
そうやって、1題1題、自分のものにしていく。

やっていることは、繰り返しているだけ。
ただ、その中で、発見や創造の喜びを感じられるはずだ。
それを、味わいつつ、勉強するというのが、最大のコツだとも言える。

そうして、勉強って楽しいな、と思える瞬間を味わえば味わうほど、成績も上がり、
入試の合格にどんどん近づいていきます。
自分が誇らしく感じられることでしょう。

それから、書き忘れたけれど、この一題にすべてがあると思ってやることも大切。
焦らず、目の前の1題に全力を尽くすこと。

そういう勉強をしよう。
絶対合格!


再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年10月04日

勉強にはコツがある その1 #1171

第1171回の今回は
勉強にはコツがある その@
というテーマでお送りします。



難しくて自分の手に負えないとおもったら。
それは嘘です。
単に、慣れていないことを、難しいと取り違えているだけだから。

本当に難しいことなら、人類のだれもやったことはないはずです。
難しいとはそういうことです。

あなたが、難しいと思うのがそういうことでないのなら、
例えば、大学受験の数学や物理や化学が難しくて、
自分の手に負えないと思うなら。
それは、嘘です。
単に慣れていないだけです。

慣れていないことを難しいと取り違え、だから自分にはできないと自分勝手に結論づけているだけです。

だから、勉強のコツの第一は、慣れることを意識して勉強することです。

では、どんなふうに慣れるか。

例えば英語なら、テキストの音声をテキストを見ながら何度か聴く。
その上で、辞書を引く。全部わからない単語の意味を調べるのではなくて、
気になった単語一つ二つを辞書で引く。その上で、テキストを見ながら音声を聴く。

そして、さらに気になった単語を辞書で引く。同じ単語を調べてもいい。
これをくりかえす。

有機化学なら、ベンゼン環をノートに写してみる。
プロモベンゼン、クロロベンゼン、ベンゼンスルホン酸、ニトロベンゼン、トルエンなど、次々にノートに写して、そのカタチを鑑賞する。

古文なら、教科書を音読する。まったく意味が分からなくてもいいので、何度も音読する。
そのうち、何か調べたくなったら、辞書や文法書や注釈書を調べる。
全部を調べないで、気になったところだけ調べる。そして音読する。

数学や物理なら、解答をノートに写す。何度も写す。
意味が分からないところがあったら、考えてもいいが、まず、写す。これを繰り返す。

こんなやりかたで、慣れていってほしい。なじんで欲しい。
今からでも遅くないから、是非やってみてほしい。


再生時間は11分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月19日

夏休みに送るメッセージ「迷わずただひたすら勉強しなさい」 #1160

第1160回の今回は
夏休みに送るメッセージ「迷わずただひたすら勉強しなさい」

というテーマでお送りします。



迷わず勉強しなさい。
ただひたすら勉強しなさい。

それは、受験勉強と言う限られた範囲の、
ある人にとっては点取りゲームだと揶揄され、
そして、それがある意味正しくても、
そんなことは、若い人にはどうでもいい。

ただ、勉強をしなさい。
ただ、ひたすら覚えなさい。
どんなに苦痛を感じても、ただひたすら机にかじりつきなさい。

そういう勉強の果てに何があるか、わからなくてもいい。
そういうことは考えなくていい。

ただひたすら、勉強しなさい。
一分一秒でも、惜しんで勉強しなさい。

あなたにとっての勉強とは、机にかじりつくことです。

どんな結果が出ようとも、それは自分で経験しなくてはわからないこと。

自分で経験するには、自分自身でやってみるしかありません。

スマホ、タブレット、ゲーム、漫画、友人、趣味、あらゆることをゴミ箱に捨てて、
机にかじりつきなさい。

あなたにとっての勉強は、余計なものが何もない部屋に閉じこもって、
一日中机にかじりつくことです。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月12日

勉強とは忘却と言う逆流を上ること #1159

第1159回の今回は
勉強とは忘却と言う逆流を上ること


というテーマでお送りします。



勉強とは、
忘却と言う逆流を上ること。

だから、何度も何度も同じことを繰り返す必要がある。

ただ、同じことを繰り返しても、繰り返すたびに新しい発見やより深い理解が
生まれていく。
それが、知識が深化していくプロセスだ。

短い間隔で繰り返すから、深化するのであって、
もし、その間隔が長いものであったら、深化は起こらず、
単なる想起をするだけになる。

では、学習の間隔を減らすにはどうすればいいか。
それは、単純に学習時間を長くするしかない。
ここは、腹をくくらなくてはならない。
腹をくくって死ぬ気で、勉強に狂わないと勉強は身にならない。
24時間、問題と向き合う覚悟が必要だ。

これは、若年から意識して訓練する必要がある。
青年になったからといって、それができるわけではない。

とにかく、腹をくくって、勉強時間を一分一秒でも多くすること。
がむしゃらに勉強をすること。

もし、成績を伸ばしたい、結果を出したい、
でも、まだ結果が出ていないという人は、
まず、自分の勉強時間を計測することから始めて欲しい。

特に若い時の勉強の多寡は、その人の人生を決める。
頑張って欲しい。

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月28日

その生徒にとって最適な問題を解くことの重要さ #1157

第1157回の今回は
その生徒にとって最適な問題を解くことの重要さ

というテーマでお送りします。



適切な問題を解くこと。
自分の手で鉛筆をもって、
問題に思考を集中させること。
考え続けること。

これが勉強することである。

しかし、ここで問題がある。

適切な問題とはどんな問題のことを言うのであろうか。

東京大学を初めとする、一流と言われる大学の問題は、いい問題が多い。
多数の優秀な教官が時間と手間を注ぎ込んで作られているのがよくわかる。
入試問題は、日本が世界に誇る文化の一つだとも思う。

しかし、初学者がいきなりこのような問題に挑戦することも無謀であることも確かだ。
最初は公式をそのまま適応する問題や計算問題から解き始める必要がある。
公式の導出を何度も繰り返して、暗記してしまうことも必要だ。


何が言いたいかと言うと、
生徒の状況に合わせてやることが変わるということである。
小学校低学年で過度に難しい問題をやらせようとする親が後をたたない。
小学校低学年向けの問題だと、児童には難しくて手も足も出ない問題でも
大人にとっては簡単だからだ。

だから、子どもに過度な難問をやらせようとする親が非常に多くなる。

また、この需要を満たそうとする教育産業も多い。
教育産業にあおられて、子どもに過度な難問をやらせようとする親がますます増える。
このことの弊害は大きい。


過度に難しい問題をやらせると、子どもはどうなるか。

適当な答えを書くようになる。
当てずっぽうに、何も考えずに答えを書くようになる。
まわりの大人が業を煮やして、答えを教える。

こういうことを繰り返すと、どうなるか。

適当に思いついたことを答えることを繰り返して時間をやり過ごし、
大人が答えを教えてくれるまで待っていればいいのだと思うようになる。
思考することを放棄してもいいと思い込んでしまう。

さらにこれを繰り返すと、適当に間違ったことを答えているうちに、筋道立てて考えることが
出来なくなってしまう。思考が破壊されてしまうのだ。


再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月21日

プロセス重視がなぜ大切か #1156

第1156回の今回は
プロセス重視がなぜ大切か

というテーマでお送りします。



「今度のテストで80点以上とったら、ゲームを買ってあげる」

こういう取引を親は子供と絶対にしてならない。
子どもと親は対等ではないので、そもそも取引は成立しない。
子どもと取引をすることで、子どもが、親と対等であると誤解を増長させるので、
教育や躾が不可能になってしまう。

教育や躾を行うには、親に権威が必要で、子どもには権威を敬うことを
教えなくてはならない。だから、家庭にご仏壇や神棚をお祀りすることは教育に
とっては不可欠のものと言ってよい。

「いつでもお天道様が見ているから、悪いことはしてはだめだ」
「どんな時でも、お天道様が見ているから、陰日向なく全力で努力しなくてはらない」
「いつでも、どんなときでもお天道様が見守ってくださる」

という教えは、個人の能力を養い、発揮させる上でこれほど重要なことはない。

ここでは別の側面について話したい。

注目しなくてはならないのは「結果」ではなくて「プロセス」である。
ましてや、結果を評価することでもない。
結果を評価することほど無意味で有害なことはない。

ある高校生がいた。
定期試験で、数学は満点をとり、物理は零点だった。
母親に「二科目をあわせたらゼロよ」と言われたそうだ。
こうした言動はすべてを破壊する。


そもそもの話からする。
人は目前のことしか認識できないようになっている。
例えば、100万年前のことを考えてみる。
いつどこから猛獣が襲ってくるわからない。
いつどんなふうに天候が激変するわからない。
この食べ物を食べたら、次はいつ獲物が取れるかわからない。
だから、何をおいても、できるだけ早く獲物を狩らなくてはならない。

刻一刻と急激に変化する状況に、全力を集中させなくては生きていけなかったのだ。
長期的な事など考えられないし、考えることは即、死を意味していたのだ。
何年か先にある試験を目指して勉強することなど、人は、本来できないのだ。

瞬々刻々起こる予測不可能な緊急事態の連続に対応していくしか生きるすべはなかった。
これが、毎年初詣で神様に祈ったことが、実現しない理由なのだ。
習慣形成の大切さはわかっていても、良い習慣を身に着けることが難しい理由なのだ。

では、どうするか。

眼前のことしか集中できないという人の性質を逆手にとって、利用すればいい。


再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月14日

参考書・問題集は全部買いなさい ー正しい本との付き合い方 #1155

第1155回の今回は
参考書・問題集は全部買いなさい ー正しい本との付き合い方
というテーマでお送りします。



職業柄、書店の参考書売り場によく行きます。

そうすると、親子で参考書を選んでいる生徒、
家庭教師と一緒に参考書を選んでいる生徒、
スマホでアマゾンのレビューを読みながら選んでいる生徒、
友人同士でわいわいと相談しながら選んでいる生徒、
いろいろな生徒に出くわす。

どれも、時間の無駄だと思う。
こんなことをしている時間があったら、勉強したらいいのにと思う。

そして、「全部買え」と心の中でつぶやく。
親は全部買って、本棚にすぐ手に取れるようにして、保管しておけばよいのです。

なぜか。

絶対的にいい本というのはないからです。

ある人にとっては役に立っても、別の人にとっては役に立たない。
これは、当たり前のことです。

そして、本の良さは本屋ではわからず、使っているうちにわかってくるものだからです。

書店でいくら吟味しても、その良さはわかりません。
繰り返し、見て、読んで、調べて、その本の良さがだんだんにわかってくるのです。
そうやっているうちにあなたにとっての最高の本がわかるのです。

最高の本を見出した瞬間、合格はあなたのものになっているのです。

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2024年03月01日

勉強は憧れからはじまる #1140

第1140回の今回は
勉強は憧れからはじまる
というテーマでお送りします。



勉強は憧れから始まる。

憧れこそ、勉強の原動力。

憧れがある人は強い。

あの人のようになりたい。

いまは、何の事だけかわからなくても、

ああいうことを勉強してみたい。

そういう素朴な憧れを大切に生きていってほしい。

私の恩師のお1人は、90歳近いけれど、春秋の学会で必ず講演される。

数学に憧れた一生はとても幸せだったとおっしゃっておられた。

憧れがあるから、学べる。

真っ暗闇を手探りで歩むようなことを続けていると、

まったくわからなかった憧れが、現実のものになっている。

なんて不思議な事なんだろうと思う。

そういう不思議をみんなに体験して欲しいと思って塾をやっている。


再生時間は10分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年02月23日

勉強は大切だよ #1139

第1139回の今回は
勉強は大切だよ
というテーマでお送りします。



勉強は大切だよ。

勉強を一生懸命しようね。

勉強には、正しいやり方があるからね。

勉強の正しい手順を学ぼうね。

そして、正しい手順んで学んでいこうね。

それを応用して、勉強をどんどん進めていこうね。

限界なんてないんだから、中学生が、複素関数論や関数解析学を勉強できるんだから。

こういう学問がこの文明を作っているんだからね。

学ばないってあり得ないよね。

もちろん、受験なんて一切心配ないよね。

どんな大学や、大学院でも楽々合格しちゃうよね。

うちの生徒の中には、中学生でも、大学院に合格しちゃうだろうなっていう子、いるよ。

楽々受験を突破してさらに広い世界を自分で開拓できるよね。

ましてや、学校の試験なんて、なんでもないよね。

それこそ、世界中から引く手あまた。

これこそが楽しい青春だよね。

試験の結果にびくびくして、宿題どうしようって不安で、授業中は先生のおっしゃることは

何にもわからくて、先生に指されたらどうしようって心配で。学校なんて本当につまらないよね。

部活やって、友達とわいわいやって、でも、それって逃避だよね。

将来のことも不安で仕方がないけれど、自棄になって遊んでいるだけ。

これでは、ちっとも人間として成長なんてしやしない。

でも、当然なんだ。

だって、勉強しなかったんだからね。

勉強をする人生と、勉強をしない人生って、こうまで違っちゃうんだ。

学生時代でさえこれだけの差があるんだから、大人になったらどれだけの

差になってしまうんだろう。

だからさ、勉強するんだよ。

だって、学生は仕事をしなくていいんだから。

だから、勉強するんだよ。

親は、子どもに徹底的に勉強させるんだよ。

子どもに幸せになって欲しければ、勉強させるんだ。



再生時間は10分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年09月29日

正しいノートの取り方を教え込む #1118

第1118回の今回は
正しいノートの取り方を教え込む
というテーマでお送りします。



ノートをとることを教えなくてはならない。

大人は、ノートを取るのが当たり前だと思っている。

先生が黒板に書いたことは全部ノートにうつし、

口頭での説明も細大漏らさずノートする。

これが当たり前だと思っている。

しかし、現実はそうではない。

黒板で教師が一生懸命説明しても、

これはとても大切だから、

と何度言っても、

何にもしない子が大半だ。

なんで君はノートをとらないのと尋ねると、

もうわかっているから自分は大丈夫です、という答えが返ってくる。

その中で、何人かは、ノートに書き始める生徒がいる。

教師が黒板に書いたこと、話したことを即ノートに書いている。

これだけで、その子の成績はわかる。

100パーセントわかる。

ノートを中途半端にとる子もいる。

黒板の一部だけをうつし、のこりはうつさない。

なんで、全部うつさないのか、と尋ねると、

ここは必要ないと思ったのでうつしませんでした、という答えが返ってくる。

また、ノートを間違ってとる子もいる。

先生こんなこと書きましたか、と尋ねると。

とても意外そうな顔をする。

もういちど、黒板を確認してご覧、とうながして、黒板を見ても

自分のノートの間違いに気づかない。

何度、確認するようにうながしても、間違いに気づかない。

まったく何もしない子もいる。

どうしたのと尋ねると、ノートを持っていません、と答える。

また、別の子は、数学も国語も理科も、落書きも、全部、一つのノートに書いている。

ノートというより雑記帳だ。

どこに何が書いてあるかわからない。

その中から、必要な情報を見つけ出すことができないし、

そもそも、その必要がわからない。

子どもとはそういうものだといって済ましてはならない。

ノートのとりかたで人生が決まる。

何故かと言うと、ノートを取らないのは万能感に支配されているから。

そして、自分の高慢さに気づいていないから。

正しいノートの取り方を教えなくてはならない。

ノートを取れるということは、

情報を正確に受け取り、整理する能力を身につけていることを意味するからだ。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年09月01日

勉強の勘所 #1114

第1114回の今回は
勉強の勘所
というテーマでお送りします。



勉強には勘所がある。

勉強の勘所は

1. 覚えるべき基礎事項を覚える
2. 覚えたことを頭の中で反芻しながら、問題を考える

多くの場合、このことを意識するだけで成績はどんどん上がる。

覚えるためには、反復をすればいいだけ。

何度も唱えてもいいし、書いていい。

反復するだけで、覚えることができます。


再生時間は3分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年08月11日

算数・数学を中心として勉強する #1111

第1111回の今回は
算数・数学を中心として勉強する
というテーマでお送りします。



勉強を進めるうえで、大局観を持ち続けることは、

何をおいても重要なことだ。

小・中・高の勉強においては、

常に想起していなくてはならない大局観とは、

算数・数学に重点をおいて勉強を進めていくことである。

これに尽きるといってもいい。

勉強時間の9割以上を算数・数学に費やす時期があっても当然であるくらい、

算数・数学の勉強は重要である。

誰にとっても算数・数学に熟達するには多くの時間が必要となる。

その必要とされる時間は、他教科を圧倒する。

このことを知らないと、勉強時間が圧倒的に足りていないことを自覚しないまま

「私は数学が苦手です」と一生言い続けることなる。

また、算数・数学以外の教科が重要でないということではない。

他教科の勉強を効果的に進めるためにも、算数・数学に最重点をおいて勉強していくことが必要なのだ。

何故なら、算数・数学は抽象度の高い世界を扱うので、算数・数学の勉強をすることは、

抽象度の高い世界を扱える頭脳を手に入れることを意味するからである。

算数・数学の勉強によって抽象的な思考ができるようになると、

他教科の暗記・理解を著しく向上させ、高速化させるのは当たり前のことである。

算数・数学の学習を徹底的に行うことは、その人の可能性を最大限に伸ばす最高の秘訣であると

断言できる。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年06月02日

なぜ、あなたのお子さんは勉強しないか #1101

第1101回の今回は
なぜ、あなたのお子さんは勉強しないか
というテーマでお送りします。



なぜ、あなたのお子さんは勉強しないのでしょう。

それは、勉強が必要だと思っていないからです。

なぜ、勉強が必要だと思っていないのでしょうか。

それは、自分は勉強ができると思っているからです。
あるいは、今は成績が悪くても、いつかは勉強ができるようになっているからです。
自分から何もしなくてもです。

さらに言えば、勉強をしなくても将来一切困ることがないと決めつけているからです。

非常に明快な論理です。

これが、勉強をしない子の偽りない本音です。

だから、親や先生の言うことに一切耳を傾けることはありません。

ゲームを止めて、勉強をするという発想自体が浮かびませんし、
親にどんなに説教されても、受け入れられません。

では、なぜ、自分はできると思っているのでしょう。
あるいは、勝手に成績が上がっていくと決めつけているのでしょう。

それは、幼児的万能感に支配されているからです。

幼児的万能感は、5歳までの親と子の関係から生まれます。
親は子のために何でもします。
そうでないと、生存できないからです。

ですが、この時期に
「自分が家族の中心」であるという信念が確立します。
この時期の子と親の関係は、まるで王様と奴隷の関係と同じです。
子は、親をどんなことでもしてくれる奴隷だと勘違いします。
それが、幼児的万能感です。

自分が少しでも嫌な顔をすれば、周りはみんな自分のご機嫌をとってくれるのが
当たり前であると思っています。

幼児的万能感は言い換えれば、
「すべては親の責任であって、自分には一切の責任がない」
ということでもあります。

成績が悪いのは全部親のせいなのです。
いい成績は、奴隷である親が持ってきてくれるものなのです。
自分が何かして得るものではありません。
こんな風に、心の底から思っています。
ですから、当事者意識など全くありません。
芽生える余地すらありません。

勉強は自分のためにすることであるということが分かりません。

いくら説教しても、逆に不思議がられるだけです。
お母さんが何とかしてくれるはずじゃなかったのと。

では、どうしたらいいのでしょう。

脳や心を成長させることしか方法はありません。

では、どうやって脳と心を成長させたらいいでしょう。

子に対する親の見方を変える必要があります。

どんな時も親が庇ってやらなくてはいけない弱い存在とみることから、

可能性の塊としてみるのです。

これが、基本の考え方です。

親が庇わなくてはならない弱い存在だと考えて、
庇い続けることは子供から能力と可能性を奪ってしまうことになります。

逆に、可能性の塊とみて、その子のもっている可能性に
注目することで、子の能力は開花します。
その子を信頼し、その子の可能性に注目するからこそ、鍛え抜くこともできるのです。
鍛え抜けば、その子は可能性を十分に伸ばすことができます。

鍛えぬくことを、恐れないことです。

挫折や失敗を恐れないことです。

むしろ、挫折や失敗は大歓迎と思うのです。

そもそも、失敗を経験しないで成長などできはしないのです。

失敗も挫折も、さあ来い。

そんな気持ちで、お子さんを見守ってあげてください。


再生時間は13分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月19日

考えないといけないから #1099

第1099回の今回は
考えないといけないから
というテーマでお送りします。




入塾してしばらくたったとき、
こんなふうに言ってくれる子供たちが多い。


「他の塾は、だまってすわっていれば、
何もしていなくても、おこられることはないんだけれど、
鴨下算数数学塾では、ただ座っているだけではだめで、
考えないといけない。
だから、わからないこともわかるようになるし、
できないこともできるようになる。」

まさに、その通りで、
いい子にして、先生の話を聞いているだけでは力はつかない。

力をつけるためには、
自分の手を動かして、図を書いたり、計算したりする必要がある。

自分で自分の手を動かすこと。
「考えるとは、手を動かすことだ」
これは、私が生徒によく言うことだ。

生徒にとって環境は大切だ。
鴨下算数数学塾は、全学年が一つの教室で勉強する。
初めて入った子供たちは、
全員が一心不乱に問題に向き合っている様を
間近に見ることになる。

教育効果の最大化を目指して、意識的に環境を作っている。
席順にも細心の注意を払っている。
環境の重要さを熟知しているからだ。

その中で、
1.正しい頭の使い方
2.正しい考え方
を指導していく。

学習がうまくいっていない子供は、この二つが間違っている。
ただ、これを学習意欲の低い集団の中で教えることは効果が低い。
やはり、指導の効果を上げるためには、
環境、つまり、正しい頭の使い方ができ、正しい考え方を持っている
生徒に囲まれていることがとても重要になる。

多くの生徒に、
整った環境で、正しい指導を受けて欲しいと心から思う。



再生時間は10分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月12日

大学に入ったら、線型代数の授業が英語で行われていた・・・ #1098

第1098回の今回は
大学に入ったら、線型代数の授業が英語で行われていた・・・
というテーマでお送りします。




大学1年生からの相談です。

入学して、線型代数の講義が英語で行われているのだが、
全くついていけそうにない。
どうしたらいいのだろう。

そういう内容でした。

私の答えはつぎのようなものです。

抽象度の高い事柄を外国語で学ぶことはできない。
だから、母国語である日本語で書かれた本で自習しなさい。
そのとき、単純な計算問題をたくさんやること。
講義については、これを英語ではどう表現しているのかという観点を
もって講義を聞くことが大切で、あくまで、日本語での理解が前提となる。
日本語で理解していなかったら、英語で理解することは不可能です。
日本語での理解があって、その後で同じことを英語ではどういう表現を使っているのか
を知る機会が講義であると位置づけること。
英語の講義で、学ぼうとしないこと。

その上で、線型代数のエッセンスを15分ほど話しました。
たぶん、質問者には全く分からなかったとおもいますが、
分からないくてもいいのです。
初学者は一度、その科目のエッセンスを聞いておくと回り道することなく
勉強を進めることができるからです。
これが、真の高速学習です。

線型代数のように重要な科目を英語で授業する意味はないのです。
日本語で講義をしましょう。
日本語で書かれた優れた教科書を読みましょう。
日本語を大切にしましょう。
日本の文化を慈しみましょう。


再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月05日

勉強が大好きになる方法 #1097

第1097回の今回は
勉強が大好きになる方法
というテーマでお送りします。




おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり

これは、高杉晋作の辞世の句である。

これを勉強に引き付けて解釈すると

おもしろくないと思った勉強でも、自分の心次第で、
いくらでも面白くすることができる。

という意味になる。

大切なのは、
自分の心次第でどうにでもなるという考え方である。

私は、生徒に「おもしろがりなさい」と言います。
どんな些細なことであっても、おもしろさの種が感じられたら
それを意識的に
10倍、100倍、1000倍、10000倍・・・
とどんどん大きくしていきなさいと指導する。

「おもしろいもの」がそもそも存在するわけではない。
おもしろさの種を自分の心次第でいくらでも大きく育てることができる。

そもそも存在しているとはどういうことでしょうか。
存在しているのは脳の神経細胞の発火だけある。
脳神経細胞が発火することで、
世界の像を脳の中に作っているにすぎない。

すべては心次第である。

発火する脳神経細胞が変われば、この世の像は変わる。
我々は仮想現実を生きていること。
我々は仮想現実をいくらでもかえることができること。

高杉晋作の辞世は、このことを教えてくれている。



再生時間は5分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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