2024年07月19日

夏休みに送るメッセージ「迷わずただひたすら勉強しなさい」 #1160

第1160回の今回は
夏休みに送るメッセージ「迷わずただひたすら勉強しなさい」

というテーマでお送りします。



迷わず勉強しなさい。
ただひたすら勉強しなさい。

それは、受験勉強と言う限られた範囲の、
ある人にとっては点取りゲームだと揶揄され、
そして、それがある意味正しくても、
そんなことは、若い人にはどうでもいい。

ただ、勉強をしなさい。
ただ、ひたすら覚えなさい。
どんなに苦痛を感じても、ただひたすら机にかじりつきなさい。

そういう勉強の果てに何があるか、わからなくてもいい。
そういうことは考えなくていい。

ただひたすら、勉強しなさい。
一分一秒でも、惜しんで勉強しなさい。

あなたにとっての勉強とは、机にかじりつくことです。

どんな結果が出ようとも、それは自分で経験しなくてはわからないこと。

自分で経験するには、自分自身でやってみるしかありません。

スマホ、タブレット、ゲーム、漫画、友人、趣味、あらゆることをゴミ箱に捨てて、
机にかじりつきなさい。

あなたにとっての勉強は、余計なものが何もない部屋に閉じこもって、
一日中机にかじりつくことです。


再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年07月12日

勉強とは忘却と言う逆流を上ること #1159

第1159回の今回は
勉強とは忘却と言う逆流を上ること


というテーマでお送りします。



勉強とは、
忘却と言う逆流を上ること。

だから、何度も何度も同じことを繰り返す必要がある。

ただ、同じことを繰り返しても、繰り返すたびに新しい発見やより深い理解が
生まれていく。
それが、知識が深化していくプロセスだ。

短い間隔で繰り返すから、深化するのであって、
もし、その間隔が長いものであったら、深化は起こらず、
単なる想起をするだけになる。

では、学習の間隔を減らすにはどうすればいいか。
それは、単純に学習時間を長くするしかない。
ここは、腹をくくらなくてはならない。
腹をくくって死ぬ気で、勉強に狂わないと勉強は身にならない。
24時間、問題と向き合う覚悟が必要だ。

これは、若年から意識して訓練する必要がある。
青年になったからといって、それができるわけではない。

とにかく、腹をくくって、勉強時間を一分一秒でも多くすること。
がむしゃらに勉強をすること。

もし、成績を伸ばしたい、結果を出したい、
でも、まだ結果が出ていないという人は、
まず、自分の勉強時間を計測することから始めて欲しい。

特に若い時の勉強の多寡は、その人の人生を決める。
頑張って欲しい。

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月28日

その生徒にとって最適な問題を解くことの重要さ #1157

第1157回の今回は
その生徒にとって最適な問題を解くことの重要さ

というテーマでお送りします。



適切な問題を解くこと。
自分の手で鉛筆をもって、
問題に思考を集中させること。
考え続けること。

これが勉強することである。

しかし、ここで問題がある。

適切な問題とはどんな問題のことを言うのであろうか。

東京大学を初めとする、一流と言われる大学の問題は、いい問題が多い。
多数の優秀な教官が時間と手間を注ぎ込んで作られているのがよくわかる。
入試問題は、日本が世界に誇る文化の一つだとも思う。

しかし、初学者がいきなりこのような問題に挑戦することも無謀であることも確かだ。
最初は公式をそのまま適応する問題や計算問題から解き始める必要がある。
公式の導出を何度も繰り返して、暗記してしまうことも必要だ。


何が言いたいかと言うと、
生徒の状況に合わせてやることが変わるということである。
小学校低学年で過度に難しい問題をやらせようとする親が後をたたない。
小学校低学年向けの問題だと、児童には難しくて手も足も出ない問題でも
大人にとっては簡単だからだ。

だから、子どもに過度な難問をやらせようとする親が非常に多くなる。

また、この需要を満たそうとする教育産業も多い。
教育産業にあおられて、子どもに過度な難問をやらせようとする親がますます増える。
このことの弊害は大きい。


過度に難しい問題をやらせると、子どもはどうなるか。

適当な答えを書くようになる。
当てずっぽうに、何も考えずに答えを書くようになる。
まわりの大人が業を煮やして、答えを教える。

こういうことを繰り返すと、どうなるか。

適当に思いついたことを答えることを繰り返して時間をやり過ごし、
大人が答えを教えてくれるまで待っていればいいのだと思うようになる。
思考することを放棄してもいいと思い込んでしまう。

さらにこれを繰り返すと、適当に間違ったことを答えているうちに、筋道立てて考えることが
出来なくなってしまう。思考が破壊されてしまうのだ。


再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月21日

プロセス重視がなぜ大切か #1156

第1156回の今回は
プロセス重視がなぜ大切か

というテーマでお送りします。



「今度のテストで80点以上とったら、ゲームを買ってあげる」

こういう取引を親は子供と絶対にしてならない。
子どもと親は対等ではないので、そもそも取引は成立しない。
子どもと取引をすることで、子どもが、親と対等であると誤解を増長させるので、
教育や躾が不可能になってしまう。

教育や躾を行うには、親に権威が必要で、子どもには権威を敬うことを
教えなくてはならない。だから、家庭にご仏壇や神棚をお祀りすることは教育に
とっては不可欠のものと言ってよい。

「いつでもお天道様が見ているから、悪いことはしてはだめだ」
「どんな時でも、お天道様が見ているから、陰日向なく全力で努力しなくてはらない」
「いつでも、どんなときでもお天道様が見守ってくださる」

という教えは、個人の能力を養い、発揮させる上でこれほど重要なことはない。

ここでは別の側面について話したい。

注目しなくてはならないのは「結果」ではなくて「プロセス」である。
ましてや、結果を評価することでもない。
結果を評価することほど無意味で有害なことはない。

ある高校生がいた。
定期試験で、数学は満点をとり、物理は零点だった。
母親に「二科目をあわせたらゼロよ」と言われたそうだ。
こうした言動はすべてを破壊する。


そもそもの話からする。
人は目前のことしか認識できないようになっている。
例えば、100万年前のことを考えてみる。
いつどこから猛獣が襲ってくるわからない。
いつどんなふうに天候が激変するわからない。
この食べ物を食べたら、次はいつ獲物が取れるかわからない。
だから、何をおいても、できるだけ早く獲物を狩らなくてはならない。

刻一刻と急激に変化する状況に、全力を集中させなくては生きていけなかったのだ。
長期的な事など考えられないし、考えることは即、死を意味していたのだ。
何年か先にある試験を目指して勉強することなど、人は、本来できないのだ。

瞬々刻々起こる予測不可能な緊急事態の連続に対応していくしか生きるすべはなかった。
これが、毎年初詣で神様に祈ったことが、実現しない理由なのだ。
習慣形成の大切さはわかっていても、良い習慣を身に着けることが難しい理由なのだ。

では、どうするか。

眼前のことしか集中できないという人の性質を逆手にとって、利用すればいい。


再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年06月14日

参考書・問題集は全部買いなさい ー正しい本との付き合い方 #1155

第1155回の今回は
参考書・問題集は全部買いなさい ー正しい本との付き合い方
というテーマでお送りします。



職業柄、書店の参考書売り場によく行きます。

そうすると、親子で参考書を選んでいる生徒、
家庭教師と一緒に参考書を選んでいる生徒、
スマホでアマゾンのレビューを読みながら選んでいる生徒、
友人同士でわいわいと相談しながら選んでいる生徒、
いろいろな生徒に出くわす。

どれも、時間の無駄だと思う。
こんなことをしている時間があったら、勉強したらいいのにと思う。

そして、「全部買え」と心の中でつぶやく。
親は全部買って、本棚にすぐ手に取れるようにして、保管しておけばよいのです。

なぜか。

絶対的にいい本というのはないからです。

ある人にとっては役に立っても、別の人にとっては役に立たない。
これは、当たり前のことです。

そして、本の良さは本屋ではわからず、使っているうちにわかってくるものだからです。

書店でいくら吟味しても、その良さはわかりません。
繰り返し、見て、読んで、調べて、その本の良さがだんだんにわかってくるのです。
そうやっているうちにあなたにとっての最高の本がわかるのです。

最高の本を見出した瞬間、合格はあなたのものになっているのです。

再生時間は4分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年03月01日

勉強は憧れからはじまる #1140

第1140回の今回は
勉強は憧れからはじまる
というテーマでお送りします。



勉強は憧れから始まる。

憧れこそ、勉強の原動力。

憧れがある人は強い。

あの人のようになりたい。

いまは、何の事だけかわからなくても、

ああいうことを勉強してみたい。

そういう素朴な憧れを大切に生きていってほしい。

私の恩師のお1人は、90歳近いけれど、春秋の学会で必ず講演される。

数学に憧れた一生はとても幸せだったとおっしゃっておられた。

憧れがあるから、学べる。

真っ暗闇を手探りで歩むようなことを続けていると、

まったくわからなかった憧れが、現実のものになっている。

なんて不思議な事なんだろうと思う。

そういう不思議をみんなに体験して欲しいと思って塾をやっている。


再生時間は10分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2024年02月23日

勉強は大切だよ #1139

第1139回の今回は
勉強は大切だよ
というテーマでお送りします。



勉強は大切だよ。

勉強を一生懸命しようね。

勉強には、正しいやり方があるからね。

勉強の正しい手順を学ぼうね。

そして、正しい手順んで学んでいこうね。

それを応用して、勉強をどんどん進めていこうね。

限界なんてないんだから、中学生が、複素関数論や関数解析学を勉強できるんだから。

こういう学問がこの文明を作っているんだからね。

学ばないってあり得ないよね。

もちろん、受験なんて一切心配ないよね。

どんな大学や、大学院でも楽々合格しちゃうよね。

うちの生徒の中には、中学生でも、大学院に合格しちゃうだろうなっていう子、いるよ。

楽々受験を突破してさらに広い世界を自分で開拓できるよね。

ましてや、学校の試験なんて、なんでもないよね。

それこそ、世界中から引く手あまた。

これこそが楽しい青春だよね。

試験の結果にびくびくして、宿題どうしようって不安で、授業中は先生のおっしゃることは

何にもわからくて、先生に指されたらどうしようって心配で。学校なんて本当につまらないよね。

部活やって、友達とわいわいやって、でも、それって逃避だよね。

将来のことも不安で仕方がないけれど、自棄になって遊んでいるだけ。

これでは、ちっとも人間として成長なんてしやしない。

でも、当然なんだ。

だって、勉強しなかったんだからね。

勉強をする人生と、勉強をしない人生って、こうまで違っちゃうんだ。

学生時代でさえこれだけの差があるんだから、大人になったらどれだけの

差になってしまうんだろう。

だからさ、勉強するんだよ。

だって、学生は仕事をしなくていいんだから。

だから、勉強するんだよ。

親は、子どもに徹底的に勉強させるんだよ。

子どもに幸せになって欲しければ、勉強させるんだ。



再生時間は10分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年09月29日

正しいノートの取り方を教え込む #1118

第1118回の今回は
正しいノートの取り方を教え込む
というテーマでお送りします。



ノートをとることを教えなくてはならない。

大人は、ノートを取るのが当たり前だと思っている。

先生が黒板に書いたことは全部ノートにうつし、

口頭での説明も細大漏らさずノートする。

これが当たり前だと思っている。

しかし、現実はそうではない。

黒板で教師が一生懸命説明しても、

これはとても大切だから、

と何度言っても、

何にもしない子が大半だ。

なんで君はノートをとらないのと尋ねると、

もうわかっているから自分は大丈夫です、という答えが返ってくる。

その中で、何人かは、ノートに書き始める生徒がいる。

教師が黒板に書いたこと、話したことを即ノートに書いている。

これだけで、その子の成績はわかる。

100パーセントわかる。

ノートを中途半端にとる子もいる。

黒板の一部だけをうつし、のこりはうつさない。

なんで、全部うつさないのか、と尋ねると、

ここは必要ないと思ったのでうつしませんでした、という答えが返ってくる。

また、ノートを間違ってとる子もいる。

先生こんなこと書きましたか、と尋ねると。

とても意外そうな顔をする。

もういちど、黒板を確認してご覧、とうながして、黒板を見ても

自分のノートの間違いに気づかない。

何度、確認するようにうながしても、間違いに気づかない。

まったく何もしない子もいる。

どうしたのと尋ねると、ノートを持っていません、と答える。

また、別の子は、数学も国語も理科も、落書きも、全部、一つのノートに書いている。

ノートというより雑記帳だ。

どこに何が書いてあるかわからない。

その中から、必要な情報を見つけ出すことができないし、

そもそも、その必要がわからない。

子どもとはそういうものだといって済ましてはならない。

ノートのとりかたで人生が決まる。

何故かと言うと、ノートを取らないのは万能感に支配されているから。

そして、自分の高慢さに気づいていないから。

正しいノートの取り方を教えなくてはならない。

ノートを取れるということは、

情報を正確に受け取り、整理する能力を身につけていることを意味するからだ。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年09月01日

勉強の勘所 #1114

第1114回の今回は
勉強の勘所
というテーマでお送りします。



勉強には勘所がある。

勉強の勘所は

1. 覚えるべき基礎事項を覚える
2. 覚えたことを頭の中で反芻しながら、問題を考える

多くの場合、このことを意識するだけで成績はどんどん上がる。

覚えるためには、反復をすればいいだけ。

何度も唱えてもいいし、書いていい。

反復するだけで、覚えることができます。


再生時間は3分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年08月11日

算数・数学を中心として勉強する #1111

第1111回の今回は
算数・数学を中心として勉強する
というテーマでお送りします。



勉強を進めるうえで、大局観を持ち続けることは、

何をおいても重要なことだ。

小・中・高の勉強においては、

常に想起していなくてはならない大局観とは、

算数・数学に重点をおいて勉強を進めていくことである。

これに尽きるといってもいい。

勉強時間の9割以上を算数・数学に費やす時期があっても当然であるくらい、

算数・数学の勉強は重要である。

誰にとっても算数・数学に熟達するには多くの時間が必要となる。

その必要とされる時間は、他教科を圧倒する。

このことを知らないと、勉強時間が圧倒的に足りていないことを自覚しないまま

「私は数学が苦手です」と一生言い続けることなる。

また、算数・数学以外の教科が重要でないということではない。

他教科の勉強を効果的に進めるためにも、算数・数学に最重点をおいて勉強していくことが必要なのだ。

何故なら、算数・数学は抽象度の高い世界を扱うので、算数・数学の勉強をすることは、

抽象度の高い世界を扱える頭脳を手に入れることを意味するからである。

算数・数学の勉強によって抽象的な思考ができるようになると、

他教科の暗記・理解を著しく向上させ、高速化させるのは当たり前のことである。

算数・数学の学習を徹底的に行うことは、その人の可能性を最大限に伸ばす最高の秘訣であると

断言できる。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年06月02日

なぜ、あなたのお子さんは勉強しないか #1101

第1101回の今回は
なぜ、あなたのお子さんは勉強しないか
というテーマでお送りします。



なぜ、あなたのお子さんは勉強しないのでしょう。

それは、勉強が必要だと思っていないからです。

なぜ、勉強が必要だと思っていないのでしょうか。

それは、自分は勉強ができると思っているからです。
あるいは、今は成績が悪くても、いつかは勉強ができるようになっているからです。
自分から何もしなくてもです。

さらに言えば、勉強をしなくても将来一切困ることがないと決めつけているからです。

非常に明快な論理です。

これが、勉強をしない子の偽りない本音です。

だから、親や先生の言うことに一切耳を傾けることはありません。

ゲームを止めて、勉強をするという発想自体が浮かびませんし、
親にどんなに説教されても、受け入れられません。

では、なぜ、自分はできると思っているのでしょう。
あるいは、勝手に成績が上がっていくと決めつけているのでしょう。

それは、幼児的万能感に支配されているからです。

幼児的万能感は、5歳までの親と子の関係から生まれます。
親は子のために何でもします。
そうでないと、生存できないからです。

ですが、この時期に
「自分が家族の中心」であるという信念が確立します。
この時期の子と親の関係は、まるで王様と奴隷の関係と同じです。
子は、親をどんなことでもしてくれる奴隷だと勘違いします。
それが、幼児的万能感です。

自分が少しでも嫌な顔をすれば、周りはみんな自分のご機嫌をとってくれるのが
当たり前であると思っています。

幼児的万能感は言い換えれば、
「すべては親の責任であって、自分には一切の責任がない」
ということでもあります。

成績が悪いのは全部親のせいなのです。
いい成績は、奴隷である親が持ってきてくれるものなのです。
自分が何かして得るものではありません。
こんな風に、心の底から思っています。
ですから、当事者意識など全くありません。
芽生える余地すらありません。

勉強は自分のためにすることであるということが分かりません。

いくら説教しても、逆に不思議がられるだけです。
お母さんが何とかしてくれるはずじゃなかったのと。

では、どうしたらいいのでしょう。

脳や心を成長させることしか方法はありません。

では、どうやって脳と心を成長させたらいいでしょう。

子に対する親の見方を変える必要があります。

どんな時も親が庇ってやらなくてはいけない弱い存在とみることから、

可能性の塊としてみるのです。

これが、基本の考え方です。

親が庇わなくてはならない弱い存在だと考えて、
庇い続けることは子供から能力と可能性を奪ってしまうことになります。

逆に、可能性の塊とみて、その子のもっている可能性に
注目することで、子の能力は開花します。
その子を信頼し、その子の可能性に注目するからこそ、鍛え抜くこともできるのです。
鍛え抜けば、その子は可能性を十分に伸ばすことができます。

鍛えぬくことを、恐れないことです。

挫折や失敗を恐れないことです。

むしろ、挫折や失敗は大歓迎と思うのです。

そもそも、失敗を経験しないで成長などできはしないのです。

失敗も挫折も、さあ来い。

そんな気持ちで、お子さんを見守ってあげてください。


再生時間は13分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月19日

考えないといけないから #1099

第1099回の今回は
考えないといけないから
というテーマでお送りします。




入塾してしばらくたったとき、
こんなふうに言ってくれる子供たちが多い。


「他の塾は、だまってすわっていれば、
何もしていなくても、おこられることはないんだけれど、
鴨下算数数学塾では、ただ座っているだけではだめで、
考えないといけない。
だから、わからないこともわかるようになるし、
できないこともできるようになる。」

まさに、その通りで、
いい子にして、先生の話を聞いているだけでは力はつかない。

力をつけるためには、
自分の手を動かして、図を書いたり、計算したりする必要がある。

自分で自分の手を動かすこと。
「考えるとは、手を動かすことだ」
これは、私が生徒によく言うことだ。

生徒にとって環境は大切だ。
鴨下算数数学塾は、全学年が一つの教室で勉強する。
初めて入った子供たちは、
全員が一心不乱に問題に向き合っている様を
間近に見ることになる。

教育効果の最大化を目指して、意識的に環境を作っている。
席順にも細心の注意を払っている。
環境の重要さを熟知しているからだ。

その中で、
1.正しい頭の使い方
2.正しい考え方
を指導していく。

学習がうまくいっていない子供は、この二つが間違っている。
ただ、これを学習意欲の低い集団の中で教えることは効果が低い。
やはり、指導の効果を上げるためには、
環境、つまり、正しい頭の使い方ができ、正しい考え方を持っている
生徒に囲まれていることがとても重要になる。

多くの生徒に、
整った環境で、正しい指導を受けて欲しいと心から思う。



再生時間は10分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月12日

大学に入ったら、線型代数の授業が英語で行われていた・・・ #1098

第1098回の今回は
大学に入ったら、線型代数の授業が英語で行われていた・・・
というテーマでお送りします。




大学1年生からの相談です。

入学して、線型代数の講義が英語で行われているのだが、
全くついていけそうにない。
どうしたらいいのだろう。

そういう内容でした。

私の答えはつぎのようなものです。

抽象度の高い事柄を外国語で学ぶことはできない。
だから、母国語である日本語で書かれた本で自習しなさい。
そのとき、単純な計算問題をたくさんやること。
講義については、これを英語ではどう表現しているのかという観点を
もって講義を聞くことが大切で、あくまで、日本語での理解が前提となる。
日本語で理解していなかったら、英語で理解することは不可能です。
日本語での理解があって、その後で同じことを英語ではどういう表現を使っているのか
を知る機会が講義であると位置づけること。
英語の講義で、学ぼうとしないこと。

その上で、線型代数のエッセンスを15分ほど話しました。
たぶん、質問者には全く分からなかったとおもいますが、
分からないくてもいいのです。
初学者は一度、その科目のエッセンスを聞いておくと回り道することなく
勉強を進めることができるからです。
これが、真の高速学習です。

線型代数のように重要な科目を英語で授業する意味はないのです。
日本語で講義をしましょう。
日本語で書かれた優れた教科書を読みましょう。
日本語を大切にしましょう。
日本の文化を慈しみましょう。


再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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2023年05月05日

勉強が大好きになる方法 #1097

第1097回の今回は
勉強が大好きになる方法
というテーマでお送りします。




おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり

これは、高杉晋作の辞世の句である。

これを勉強に引き付けて解釈すると

おもしろくないと思った勉強でも、自分の心次第で、
いくらでも面白くすることができる。

という意味になる。

大切なのは、
自分の心次第でどうにでもなるという考え方である。

私は、生徒に「おもしろがりなさい」と言います。
どんな些細なことであっても、おもしろさの種が感じられたら
それを意識的に
10倍、100倍、1000倍、10000倍・・・
とどんどん大きくしていきなさいと指導する。

「おもしろいもの」がそもそも存在するわけではない。
おもしろさの種を自分の心次第でいくらでも大きく育てることができる。

そもそも存在しているとはどういうことでしょうか。
存在しているのは脳の神経細胞の発火だけある。
脳神経細胞が発火することで、
世界の像を脳の中に作っているにすぎない。

すべては心次第である。

発火する脳神経細胞が変われば、この世の像は変わる。
我々は仮想現実を生きていること。
我々は仮想現実をいくらでもかえることができること。

高杉晋作の辞世は、このことを教えてくれている。



再生時間は5分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年04月21日

私が、中学受験の指導で考えていること #1095

第1095回の今回は
私が、中学受験の指導で考えていること
というテーマでお送りします。



小学校6年生の秋以降、
それもかなり秋が深まってから、大爆発が起こります。
その時までに学んできた知識や経験が相互に結びついて
学力が飛躍的に向上する瞬間が訪れるのです。
この飛躍的な向上は、大爆発というにふさわしいものです。

この大爆発の背景には、脳そのものの成長があります。

脳の成長に、ある一定量の訓練が加わると、脳が臨界点を超えます。
自然現象なので、残念ながら
脳の大爆発の時期を人為的にコントロールすることはできません。
私たちにできるのは、
生徒の脳に毎日適切な刺激を送り続けることです。

そうすると、ある日、大爆発の日を迎えます。

その日を境に、
別人と思われるような答案を書きだします。
論理性が増し、表現が豊かになってきます。
その差は顕著です。
算数では、数式だけだった答案に国語による解説を書き込めるようになります。
国語では、記述式の解答をより抽象度の高い表現を用いて作成できるようになります。

別の表現を用いると、中学以降の教育を受け入れる器ができたとも言えます。
だから、合格するのです。
中学以降の教育を思う存分吸収できるからです。

実は、大爆発以降の教材に初等幾何学がとても有効です。
大爆発を迎えると、公理、定理、証明という知的営為が受け入れられ、
おもしろく感じられるようになります。
ですから、中学前半で、徹底的に初等幾何学で、証明を訓練するのは
抽象度の高い学問を学ぶ、直接的な基礎をつくります。
また、知的世界を自分自身で開拓できるようになります。


ですから、入試の合格のみならず、その後の知的生活の質を上げるのに
大爆発を自然に迎えることはとても重要なことです。

にもかかわらず、私たちのできることは限られています。
適切な刺激を毎日与えることだけです。
これは丁度、植物に毎日適量の水をあげるのと同じです。

無理に伸ばそうとして無理やり引っ張っても無意味です。

毎日毎日、その生徒の状態を見ながら、刺激を与え続けるのです。

ただ、現代では一つ困った問題があります。
それは、デジタル・ヘロインの依存症です。
デジタル・ヘロインをなぜ排除しなくてはいけないかといえば、
脳を破壊するからです。
ですから、このお話は、デジタル・ヘロインを排除していることが前提になります。
脳の健全な成長を阻害するものは断固排除する必要があります。
このことは絶対に必要です。

その上で、毎日毎日適切な刺激を与え続けるのです。

適切な刺激は、その内容は生徒によってすべて異なります。
適切な刺激を選ぶ能力が、指導者に求められます。

適切な刺激を具体的に表現すると、
問題に集中して考えることになります。

集中力を養う訓練は、基盤の訓練といえます。
計算や漢字を覚えることもこの基盤の訓練になります。
ですから、大爆発を前提にすると、それ以前の勉強内容の位置づけも
変わってくるのです。

当塾の指導を受けていただくと、
以上述べたことの意味が深く理解できます。
大爆発を前提とした受験指導を体験してみてください。



再生時間は10分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2023年04月14日

忘れさせられた勉強の秘訣 #1094

第1094回の今回は
忘れさせられた勉強の秘訣
というテーマでお送りします。



大切な勉強の秘訣の話をいたしましょう。
このことができないと、いつまでたっても勉強ができるようにはなりません。

勉強の秘訣とは、
「頭の中で何度も何度も反芻すること」
数学は抽象的な学問です。
数学のみならず学問は、概念とそれを表現する言語で成り立っています。
その言語の意味するところをひとつひとつ、脳に刻み込んでいく作業は重要です。
この作業をまずは徹底的に行うのです。

もうすこしわかりやすく話します。
「微分」という言葉があります。
その意味は、明確に定まっています。
明確に定まっているということは、それ以外の意味がないということです。
同様に、位相、微分可能、連続、一様連続、一様収束、積分など、すべての言葉の意味は
明確に定められています。
まず、その定義を何度も何度も頭の中で反芻して、
脳細胞に刻みこむのです。
最初から完全に意味を理解することは誰にも不可能です。
わからないから反芻するのを止めてしまうのではなくて、
反芻して、脳細胞に刻み込んでしまったところから、理解がはじまるのです。

思考力や創造力を身につけるような教育が必要だと、世の中でいわれれます。
思考力や創造力を最初から求めても、それは得られません。
抽象的な概念を表現している言葉の定義を
何度も何度も頭の中で反芻して、
自分の脳に刻み付けてしまうことから、
理解が始まり、
思考力や創造力が発揮できるようになります。

意味を理解できなくても、
理解しようとして、
何度も何度も反芻し、
脳に刻み込んでしまうこと。
もし、その学問に習熟しようと思ったら、しっかりとこの過程を踏んでいきましょう。

教室で、生徒に次のような質問を投げかけてみます。
「加速度の定義を言ってください」
「電気陰性度の定義を言ってください」
「酸・塩基の定義を言ってください」
「酸化・還元の定義を言ってください」
など。
みなさんは、上の質問に対して、瞬時に答えられるでしょうか。
もし、答えられないなら、勉強法が間違っている。
いくら時間をかけても、
その学問を身に着けることはできないだろう。

学問は、正しいやり方で脳を使うことで自分のものにできることを
あらためて知ってほしいと思う。

実は、秘訣というのは、学問を通して、
「脳の正しい使い方を学ぶ」
ことなのです。
そして、脳が正しく使えると、いろいろな発見があります。
沢山の発見があなたを待っていてくれる。
どんな発見があなたを待っているでしょうか。
それを楽しみにして、学んでいってください。


再生時間は10分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2022年12月09日

中学受験ガイダンスそのA 基本発想編 #1076

第1076回の今回は
中学受験ガイダンスそのA 基本発想編
というテーマでお送りします。


小学校4年生のX君にある問題Aを説明します。
X君は、解説と解答をノートに写すように促されると、その通りにします。
指示されないとノートに写すことをしません。
写したノートを指導者がチェックすると、抜けていることだらけです。
なんで、ここは写さないのと尋ねると「めんどくさい」と返事が返ってきます。
再度、正確に写すように指示します。
また、説明も改めてやり直します。
このことを数回繰り返します。

次に、問題Aと数値だけが違う問題Bをやってみるように指示します。
X君は、何もしません。
鉛筆を持って、白紙を眺めているだけです。
問題を読もうとさえしません。
あるいは、鉛筆を置いて、自分の爪をもてあそんでいるだけです。
ただ、時間が過ぎるのを待っているだけです。

なんで何もしないのと尋ねると
「わかんない」
という言葉が返ってきます。

何かやるように強く促すと、
まったく意味をなさない式を書き、
その上で間違った計算をして、
「先生、できました」
と言います。

これが多くの生徒の勉強の実体です。

問題を読んだら、問題を理解するようにしなくてはなりません。
問題に含まれている情報を、グラフや図、表にして整理するのです。
そうして、使える定理や公式を思い浮かべます。
あるいは、昔やったことのある類似問題と解法を思いうかべます。
そうやって、だんだんに解答が見えてくるのです。

つまり、自分から動くことです。
自分のから動かなくては、学力はつきません。
試験にも合格しません。
仕事も成功しません。

自分から動くような子供になるためには、どうしたらいいのでしょう。


再生時間は13分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2022年11月11日

【勉強法】テストを日常の勉強に取り入れる #1072

第1072の今回は
【勉強法】テストを日常の勉強に取り入れる
というテーマでお送りします。
 

「テスト」を日常の勉強に取り入れる

勉強の効率を上げたいと、
誰もが思っているはずです。
そのとき、是非、意識してほしいのが「テスト」を日常の勉強に取り入れることです。

1.テキストを読む。
2.テキストをもとに自分で問題をつくる。
3.問題を解く。
4.できなかったところ、あやふやなところをテキストで確認する。

この勉強法のポイントは、自分で問題をつくるところにある。
自分で問題をつくることのメリットは計り知れない。
メリット1.創造力が養われる。
メリット2.出題者の立場に立つので、どういう解答が求められているのかが
    よくわかるようになる。

あらゆる科目で、応用可能なので、
自分で創意工夫して、この勉強法を磨き上げて欲しい。
「自分で創意工夫すること」があなたの人生を創っていくのです。


再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2022年09月10日

問題を正確に読む #1059

第1059回の今回は
問題を正確に読む
というテーマでお送りします。

お話の要点は 
  • どんな教科でも、どんなレベルでも、指導で一番大事なのは「問題を正確に読むこと」
  • 誤読の積み重ねで学習がうまくいかないことが多い
  • 1行を読み間違えると全体を理解できない
  • 大学・大学院では「読む」ことを徹底的に突き詰める
  • 意味を正確に理解するために、正確に読む
  • 正確に「言葉の定義」を覚えよう
  • 定義を正確に理解することは、その科目の「思想」(根本)を理解することである
    です。

    再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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    2022年08月27日

    国語の成績を上げる #1055

    第1055回の今回は
    国語の成績を上げる
    というテーマでお送りします。

    お話の要点は 
  • 国語の成績を上げるには、まず読み違い・読み飛ばしをなくすことから始まる
  • その人にとって価値があると思う情報は受入れ、価値がないと思う情報は捨ててしまう。
    どんなことにも「カクテルパーティー効果」が働いていることを知ろう

  • 文章を書写させ、原文と対比させるトレーニング
  • 読み飛ばし・読み間違いをする人は、自分の間違いをいつまでも気づけない
  • 万能感があることを自覚しているかどうかで変わってくる
  • 「国語の成績と人間的な成熟は相関関係がある」と言われる理由
  • 翻訳は裏切り行為だと知って、原文の意味を最大限表現できる日本の表現を探していく
  • 適当に訳をでっちあげることを続けると、それが当たり前になってしまい、学習が無意味になる。
  • 辞書を読む勉強法を推奨する理由
  • 大学受験程度の英単語量では英雑誌を読むにも語彙が少なすぎるため、その制限を外すことが大事
    です。

    再生時間は14分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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