2025年04月25日

なぜ勉強が止まってしまって、進まないのか #1200

第1200回の今回は
なぜ勉強が止まってしまって、進まないのか
というテーマでお送りします。


勉強をしないというよりも、
まったくブレーキがかかってしまって、
一切進まない状態になっている生徒がいる。
手を変え品を変え、いろいろな手を打ってはみるけれど、
結果ははかばかしくない。

この現象が起こる理由を単にやる気がないせいだ決めつけるのではなく、
何か不都合なことがあるから、
自分で、自分の勉強にブレーキをかけているのでないかいう仮説を
立てたらどうだろうか。

結論から言えば、
この状態は、思考に支配されている状態と言える。

思考とは何か。

落ちたらどうしよう。
勉強しても合格しなかったらどうしよう。
それだったら、勉強することは無駄じゃないか。
勉強を一生懸命しても合格しなかったら、恥ずかしい。
勉強しないで合格しないなら、
勉強しなかったから不合格だったと言い訳できるけれど、
勉強して合格しなかったら、
単に自分が馬鹿だということを証明しているだけだから、
それなら、
初めから勉強しないほうがいい。

合格しなかったら、友だちから見捨てられる。
合格しなかったら、親に見捨てられる。
見捨てられたら、
自分が無能であることが証明されてしまったら、
もう生きていくことができない。
無能な私は、どうやって生きて行ったらいいのだろう。
こうやって勉強しない日々が過ぎていく。

試験はどんどん近づいてくる。
ますます、勉強が手につかない。
どうしよう、どうしようと、言っている間に、もっと試験が近づいてくる。
落ちたらどうしよう。
落ちたら恥ずかしい。
落ちたら無様だ。
落ちたら、すべての人に見捨てられる。

こうやって永遠に思考が連続し、拡大、拡散していく。

思考に自分が支配されている!
思考は自分自身の道具に過ぎないのに、
思考に支配されてしまっている。
思考は、あなた自身ではなく、
あなた自身の道具なのだ。
そう思うことで、自分自身の道具として、思考を使いこなすことができる。

絶対合格!

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2025年04月18日

楽をしようとするな。上手くいくものも上手くいかなくなるから。 ♯1199

第1199回の今回は
楽をしようとするな。上手くいくものも上手くいかなくなるから。
というテーマでお送りします。


勉強が上手くいかない人、
どこかで楽をしようとしていないだろうか。
自分に問いかけてみて欲しい。
どうだろうか。

文字を雑に書く。
式変形を省略する。
公式を確認しないで、あやふやなまま使い続ける。
図形にかかわる問題では、図を自分の手でノートに書かないで、
問題文にある図に書き込む。

逆にできる人は、
文字が明瞭で、計算を後で確認することができる。
式変形を省略しない。
公式を使っていて、少しでも不明なところがあれば、確認し、
その際、導出も試みる。
図は必ず自分の手でノートに書く。図を書きながら、
使える条件、定理を思い出して、図に記入できるものは、記入していく。
式変形を省略しないことで、思考力が増していく。
式の扱いに熟達してくる。

初歩の段階で、式変形を省略する生徒は、
式が複雑になると途端に不正確な式変形を平気で行う。
思考力が養われていないからだ。

丁寧に丁寧に、慎重に慎重に、と常に言い聞かせて
勉強をする習慣を初学の頃から養う必要がある。

物事を習得するには時間がかかる。
この当たり前のことを受け入れなくては、
学力を上げ、志望校に合格することはできない。
だから、焦ってはだめだ。

ではなぜ、焦るか。
どこかで、手を抜いて、楽をしようとしていたツケが回っているだけだ
ということをいつまでたっても受け入れて、改めないから。

1. 手を抜く。
2. なかなか力がつかない。
3. 焦る。
この循環を繰り返して、焦りと不安のブラックホールに吸い込まれてしまう。

そもそもなぜこんな状況に陥ったかと言えば、
手抜きを繰り返し、おかしいと思っても、
そのことを反省することもなく、
ずっと、手抜きしてもなんとかなるとごまかし続けて、
その結果、全く力がつかなかったということに過ぎない。

手抜きしては絶対だめだと、自分で気づかないといけない。
そして、丁寧に丁寧に、向き合っていく。
学力を身に着けたいなら、
志望校に合格したいなら、
是非、自分の中のいい加減さを許容する部分を切り捨てる覚悟を持ってほしい。

これが、教育の本質と言ってもいい。
自己教育の本質と言ってもいい。
受験勉強の本質と言ってもいい。

いい加減でいい。
大体でいい。
それじゃだめなんだ!

こういう考え方は、自己破壊行為だと、できるだけ早く知って、
自己破壊行為を一瞬でも早く止めるのだ。
自分の人生を自分で創造して行くのだ。

絶対合格!

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2025年04月11日

英語に戸惑っている君へ #1198

第1198回の今回は
英語に戸惑っている君へ
というテーマでお送りします。


英語は日本語とは全く違う。
戸惑うのは当然。
その戸惑いをいつまでも持っているせいで、英語学習に
遅れをとってしまうことも、致し方ない。
そうはいっても何とかしなくてはならない。
何をどうやればいいだろうか。

まず、橋頭保を作ろう。
授業がある人なら、
次回の授業で扱う予定の部分を音読できるようにしていく。
音声が配られていると思うのでそれを聴きながら、何度も音読してみる。
次回の授業内容の音読だけはできるようにする。
そして、授業に臨む。
授業の理解度が飛躍的に上がっていることに気づくだろう。

やることを限定していくこと。
あれもこれもやろうとはしないこと。
発音は少しできるけれど、意味や文法はわからない、という状態でもいい。
とにかく、ある程度、正確に、流暢にテキストの
該当部分が音読できるよう何度も練習して授業に参加する。
これを毎回の授業の準備として必ずやる。
ある程度の正確な発音で満足し、決して完全を求めない。
これも大切なポイントだ。

1. やることを限定する。少ないことに集中して、繰り返す。
2. 完全主義を排する。
これを基本にしてほしい。

音読ができるようにして授業に臨むことを続けていくうちに、
自然にそれ以上のこともできるようになる。

例えば、わからない単語は辞書で調べることもできるようになっていく。
また、最初は意味だけに注目していたのが、
品詞や文型などにも注意が向くようになっていく。
単語の意味だけに注目していただけでは、
文意を正しく確定することすらできないからだ。
そこに問題意識が芽生え、学習が深くなっていく。
そうやって段々に英語ができるようになっていく。

成果をすぐに出したいという気持ちはわかるが、
それは無理なことを受けいれて、徐々に自分を成長させるつもりで、
できることを増やしていってほしい。

まとめると、
1. やるべきことを限定する
2. 完全主義を排する
3. 成果を短兵急に求めない
この3つを心がけて欲しい。

浪人生など、できるだけ短時間で成果を出したい、
出さなくてはならないという人もいるだろう。
そういう人でも、この3つの基本は守って欲しい。
その上で、具体的なアドバイスをすると、
単語集を一冊選んで、
それを覚え切って欲しい。

どうやって覚えたらいいかとよく聞かれる。
「書く、音読、見る」を繰り返すこと。
ディクテーションも有効だ。
リスニング対策にもなる。

まず、単語集を一冊完全に覚え切って欲しい。
そうすれば、次にやるべきことは自然に見えてくる。

絶対合格!

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2025年04月04日

浪人する方へ 迷いは鬼! #1197

第1197回の今回は
浪人する方へ 迷いは鬼!
というテーマでお送りします。


医学部を除く、国立理科系を目指している方に向けてお話しします。
まず、3つの質問をします。
質問1 合格発表の後、今まで何をされていましたか。
質問2  志望校への迷いはなかったか。
質問3 自分専用のスマホを持っていますか。


《質問1 合格発表の後、今まで何をされていましたか。》

勉強したふりをして自分と親をごまかしている。
勉強は全くしていないが、勉強したと自分も親も信じ込んでいる。

卒業旅行に行きました。
自動車の免許を取りに行きました。
毎日、同級生と遊んでいました。
ゲームを朝から晩までやっていました。
こういう方は論外なのだが、勉強をしていないという自覚が、
親も本人もあるから、その点は、まだ、可能性があるかもしれない。
しかし、勉強していないのに勉強しているつもりになっている、
しかも、親も、子どもが勉強していないという認識が全くなく、
すごく勉強していると思い込んでいる、
それも、強固に思い込んでいる。
これは、本当に問題だ。

カフェや図書館、予備校の自習室に行ってみると、こんな若者がいる。
テーブルの上に、参考書、問題集、ノートなどを山のように積んでいる。
だけど、いつまでたっても、問題集一つ開くこともなく、
鉛筆を持つこともなく、ただスマホを見続けている。

あるいは、やたらカラーで着色しているノートや付箋だらけの参考書
を読んでいると思ったらすぐにスマホを見て、
しばらくたって、やっと勉強をするのかと思ったら
また、スマホを見ている。結局、スマホを見る以外はしていない。
こういう人をよく見かけませんか。

親も自分の子どもが浪人をしているにもかかわらず
勉強を全くしていないとは思いたくない。
自分の子どもは勉強はしていると思い込んでいる。
あるいは、思い込もうとしている。

でも、そういう浪人生の結果は、どうなるか。
だれでもわかることだが、本人と親にはわからないし、わかろうとしない。
勉強しているのになんで受からないだろうと言い続ける。
多分、こういう人は、一生言い訳をして生きていくのだろう。
言い訳のために外見だけを取り繕って、
さも自分が本気で取り組んでいるように、
自分も周りもだまして、生きていくのだろう。


《質問2 志望校への迷いはなかったか。》

なぜ合格しなかったのか。
合格しなかったのは、合格したくなかったから。
合格したら、その大学に進学しなくてはならず、
その大学に進学するのが嫌だった。
だから、合格したくなかった。
こういう人もいると思う。

率直に、自分の気持ちを振り返ってほしい。
本音に向き合ってほしい。
親とも本音で話し合ってほしい。
例えば、同級生の多くが東大に行こうとしているのに、
自分は受けていない。
受けられない。
そういう自分が受け入れられない。
それなら、浪人して、1年遅れても、東大に行きたい。
だから、今年は合格しないでおこう。
1年頑張れば、私も東大に絶対いけるから。
そんなふうに考えた人もいたのではないだろうか。

あるいは、本当は、医学部に行きたかったのだけれど、
医学部の合格は無理だと思ったので、
工学部を受けた。でも、どうしても医学部に行きたい。
1年浪人すれば、医学部に行けるから。
こんなふうに考えた人もいろはずだ。
思考を持った人は、
多浪に陥る確率が非常に高いので、注意する必要がある。


《質問3 自分専用のスマホを持っていますか。》

「迷いは鬼。迷うな。そのために、迷いを生む要因をすべてカットせよ」

しっかりした根拠があると装っているだけで、
実際は嘘の情報が大量にインターネットを通じて流れ込んでくる。
それが、不安を掻き立て、判断を狂わせる。
また、大学に進学した同級生などが、無用なことを言ってくる。

とにかく、百害あって一利なし。

それに対応するには、スマホ、タブレットを持たないこと。
それ以外にない。契約は、即、解除。

浪人は何のためにするか。それは、孤独の価値を知るためだ。
孤独と向き合い、
自分と向き合い、
学問と向き合って、自分を徹底的に鍛えぬいてください。
孤独なくして、向上はあり得ません。

絶対合格!

再生時間は8分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 大学受験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする