2025年03月21日

考えること、考え抜くこと。現代の帝王学のススメ #1195

第1195回の今回は
考えること、考え抜くこと。現代の帝王学のススメ
というテーマでお送りします。


問題文を読む。
筆記具を手に取り、白紙に向かう。
その白紙に書いていく。
図形、グラフを書く。
使えそうな定理を書く。
その定理を正しく使うためために証明を書いてみる。
そして、方針を立てる。
その方針に従って、必要な計算をする。
定理を適用してみる。
上手くいかなかったら、別の方針でやってみる。
何度も、思いつく限りのことを試みる。

段々に問題に対する理解が深まってくる。
薄紙をはがすように、少しずつ問題の本質が手の内に入ってくる。
何を求めればいいのかわかってくる。
そのために何をしたらいいのかが分かってくる。
一歩ずつ解決に至っている感触を得る。
そして、解決に至る。

こんな風に一題一題の問題に向き合っていくと、
得られるものは大きい。
定理に対する理解が深まる。
問題に対しての視野が広がる。
問題を解くことに必要とされるすべての力が養われだけでなく、
脳の持つあらゆる能力を飛躍的に向上させていくことができる。
良いことづくめだ。
数学の問題に向き合わないという理由がない。

古来から、幾何学(数学)は「帝王学」であり続けてきた。
当然のことです。
他人の言ったことをそのままにおうむ返ししているのでは、
国や社会を導いていくことはできません。

問題は、数学の問題に限らない。
世の中の問題は、数学のように答えが無いので、答えのある勉強をしても
無意味だという人もいる。これは、単なる無意味な暴論にすぎない。
どんな問題であろうとも、「解く」ということに変わりはない。

勇気をもって問題に向き合い、
基礎から一歩一歩考えていく。
そうすると問題の本質がうっすらと見えてきて、
段々にそれがはっきりしていく。

もしかして、これで上手くいくかも。
ああ、ダメだった。
それなら、こうやれば。
ああ、またダメだった。
それじゃあ、これはどうだろうか。
そうやっていくうちに、問題解決に必要な技術と脳の力が身につく。
そして、より難し問題に挑戦できるようになっていく。
徹底的に考えて、考えて、考え抜く。
あらゆる手を尽くして、何度も何度も試みる。

数学を考えることは、数学の問題のみならず、
あらゆる種類の問題をも解決する力を身につけさせてくれる。
勇気をもって、問題に立ち向おう。
情熱の炎を燃やして、あらゆる可能性を試そう。

絶対合格!

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月14日

山形大学工学部後期日程 小論文 偏差値=大学の教育レベル、ではない #1194

第1194回の今回は
山形大学工学部後期日程 小論文  偏差値=大学の教育レベル、ではない
というテーマでお送りします。


山形大学工学部後期日程小論文の課題文がとてもいい。

2024年度の課題文は、井田勝通著「静学スタイル 独創力を引き出す情熱的サッカー指導術」。
2023年度の課題文は、白川英樹著「自然に学ぶ」。
2022年度の課題文は、上田紀行著「新・大学で何を学ぶか」。

それぞれ、とても魅力的な文章で、
かつ、大学にどういう心構えで入学して欲しいか、
大学の教官の皆さんの思いを代弁しているように思う。
こういう気持ち、考えを、生徒とともに共有して、
一緒に研究していきたいという教官諸氏の熱い情熱を伴った
真摯な気持ちがよく伝わってくる。
是非、皆さんも読んでみて欲しい。
そして、山形大学が日夜一生懸命研究に励み、
優秀な学生を育てようとしていることを知って欲しい。

入試問題を見ると、その学校のことがよくわかる。
当塾の卒塾生も山形大学工学部のお世話になっているので、
本当の情報に接することができる。
私は、生徒の進学先に、山形大学工学部を勧めることができたことを
とてもうれしく思っている。

山形大学工学部と言えば、高分子・材料工学科が特に著名だが、
工学部の他の学科も世界レベルの研究成果を出し続けている。
しかし、とても残念なことに、
山形大学工学部がどれほど優れた研究が出ているのか、
教育に真剣取り組んでおられるか、
まったくと言っていい程知られていないのが、とても残念でならない。

受験生や、受験生の保護者は、
櫻井翔氏が慶応大学の卒業生であることを知っていても、
皆さんが普段使っているスマホのモニターをつくっている
有機ELを世界で初めて発明したのは、
山形大学で長く教鞭をとられた城戸淳二(きどじゅんじ)先生であることを
知っている人はとても少ない。

適切な進学先を選ぶとき、一番の障害になるのは、
地方国立大学の研究教育内容の素晴らしさが知られていないこと。
偏差値表で大学の研究教育レベルを判断すること。
このことは、学生本人にとっても適切な進学先が選べないという
大きな不利益をもたらします。
とても残念です。
正しい情報に対して、心の目を見開いて欲しいと切に思います。

絶対合格!

再生時間は4分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年03月07日

2025年春 受験総括 とグッド・ウィル・ハンティング #1193

第1193回の今回は
2025年春 受験総括 とグッド・ウィル・ハンティング
というテーマでお送りします。


グッド・ウィル・ハンティングという映画がある。
マット・デイモンが主演で、ロビン・ウィリアムズも出演している。
「旅立ち」というサブタイトルがついている。
映画の内容を端的に伝えている秀抜なサブタイトルだと思う。
受験は「旅立ち」だ。
旅立つ決意が必要だ。
旅立ちとは、慣れ親しんだ環境、親、友だち、学校、考え方、習慣、常識、
今まで当たり前に受け入れ、身の回りに存在していたものとの別離を意味する。
別離無くして、旅立ちはできない。
受験は旅立ち。
だから、別離がないと合格への道を歩み始められない。
自立といってもいい。
孤独といってもいい。
そして、孤独に立ち向かう勇者の道を歩むといってもいい。

別離の後、それは、孤独をもたらし、否応なく自立しなくてはならなくなる。
それは、あなた自身の真の人生を歩み始めることも意味する。
大人になる第一歩でもある。
あなた自身の人生は、あなたしか生きることができないことを知って欲しい。

絶対合格!

再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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