2025年01月31日

言語を正確に使う #1188

第1188回の今回は
言語を正確に使う
というテーマでお送りします。


1. 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
2. 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

憲法6条は、中学入試にもよく取り上げられます。
指名と任命の意味内容を理解していないと正解に達しないような問題が作られているのですが、
指名と任命の意味内容を正確に理解しただけでは、十分ではありません。

この文は、以下のように理解する必要があります。
1. 内閣総理大臣を指名するのは国会で、任命するのは天皇。
2. 最高裁判所長官を指名するのは内閣で、任命するのは天皇。

このように情報を整理しないと、問題は解けません。
これは、非常に教訓的です。

1. 正しく言葉をつかえること。
2. 情報を整理すること。
学習にはこの二つが必要なことを教えてくれます。
どちらも言語の操作能力が基礎になっています。
では、こうした能力はどうしたら身につくのか。

子どもは、言語を両親を通して学びます。
両親が、正しい言葉を使っていることが決定的に重要です。
正確に使えるとは、以下の3点が満たされていることをが必要になります。
1. 主語と述語
2. 修飾と被修飾
3. 順接と逆接

その上で、単語の語義が論理構造に矛盾せず、合理的であるかどうか。
子どもの前で、自分が普段話す言葉がこのような観点から、
妥当であるのか。
省みる必要があります。

つまり、言葉を正確に使いこなせることが、学力そのものだということです。
個々の事象を抽象化し、さらに抽象化した諸概念を演繹して、
新たな事実を発見したり、さらなる抽象化を推し進めるのが学問。
帰納と演繹を繰り返していくわけですが、
この営みは、言語によって支えられている。

結局のところ、入学試験において、
言語を正しく使えるかどうかが試されているといってよい。

絶対合格!

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年01月24日

不合格・・・ #1187

第1187回の今回は
不合格・・・
というテーマでお送りします。


不合格・・・。

本当につらい。
自分のすべてが否定され、
自分のすべての可能性が閉ざされてしまって、
地獄の底に落とされて、
そこから永遠に抜け出せない。
地獄の底で地獄の業火に焼かれ続けるのだ、永遠に。

自分はすべてを失ってしまった。
自分の人生はここで終わった。
どんな慰めも、わたしの心には届かない。
だって、自分の人生は終わってしまったんだから。
自分は、地獄の底に永遠に閉じ込められたままだから。

地獄の業火に焼かれながら。
絶望という言葉しか浮かんでこない。
泣いて泣いて、泣いて泣いて、それでも泣いて、やがて、涙も枯れても
浮かんでくるのは「絶望」の文字だけ。

周りにあるものにいくら当たっても、
何にも変わらない現実を突きつけられるだけ。
自分が地獄の底に永遠にいなければならないことを確認させられるだけ。
自分の無能さをいくら呪っても、ただ絶望が増すばかり。

勇気を出して、合格した人の姿を地獄の底からチラッと見る。
嫉妬の炎が激しく燃えだし、たちまちそれが自分への怒りに転じる。

自分を何度となく、八つ裂きにして、火あぶりにしても
それでも一向に収まることすらない情念の強烈さ。

でも、一つだけ、一つだけでいいから聞いて欲しい。
いま、聞けなくても、何年か後でもいいから聞いて欲しい。

不合格の絶望感をありったけ沢山抱えたままでも、
あなたは幸せになれる。

絶対に幸せになると、決めて欲しい。
あなたが幸せになってはいけない理由はないから。

絶対合格!

再生時間は4分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年01月17日

記憶することから学習は始まる #1186

第1186回の今回は
記憶することから学習は始まる
というテーマでお送りします。


結果を出す生徒と、結果がなかなか出ない生徒の差は、
記憶をするか、記憶をしないか
にかかっている。

勉強は、記憶することから始まるのだ。

だから、親は、記憶を軽視することを子どもに言ってはいけない。
「記憶より思考力が大切だ」と言ったりしてはいけない。
思考は、基礎事項を完璧に記憶することで可能になる。
思考力、創造力を育てようと思ったら、
まず、正確に記憶することを子どもに勧めて欲しい。

受験に成功する秘訣は、
「覚えるべきことを正確に覚える」
ことである。

科目によって覚えるべきことは変わってくるが、
覚えるべきことを正確に覚えていなくて、
勉強はできないし、
勉強の効率を上げることはできない。
思考も、理解を深めることもできない。
結果がなかなか出ない生徒は、
覚えるべきことを正確に覚えることに、真摯に向き合えていない。
チャランポランなのだ。
なぜか。

親が、記憶することを重要なことだと認識しておらず、
「記憶なんてしなくても大丈夫」というメッセージを子どもに始終発してるからだ。しかも、さしたる自覚なしに。
親は、子どもに「覚えるべきことを正確に覚える」ことを奨励することを徹底して欲しい。
こころから思う。

絶対合格!

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年01月10日

私はあなたの合格を確信しています #1185

第1185回の今回は
私はあなたの合格を確信しています
というテーマでお送りします。


今、あなたが、
勉強が遅れてしまっていて、
優秀な同級生と比べて圧倒的な差がついてしまっていて、
これを取り戻そうと頑張ってみるものの、
想像を絶する量の勉強が必要だということがわかってしまい、
もうこれ以上一歩も先に進めない、
もうすべてをかなぐり捨ててしまいたいという衝動にかられても、
それでもなぜか諦められなくて、
「東大に行けたらいいな」と心のどこかでは思っているとしたら。
そういうあなたは何ができるか。
どうしたらいいのか。

勉強ができないどころじゃなく、
成績は最底辺、授業もさっぱりわからない、にもかかわらず、
東大に行きたいと考えられるあなたはすばらしい。
あなたは真に素晴らしい。

投げやりにならず、自分の可能性を自ら引き出そうとしている。
あなたは、本当にすばらしい。
私は、心からそう思う。
日本の未来を背負えるのはあなたしかいない。


そういうあなたに心からの応援を込めて、以下の2つのことを提案したい。

まず、集中すること。
自分が東大に行きたいということにもっともっと集中して欲しい。
東大のことしか考えられないほど、東大に意識を集めて欲しい。
「灯台」と言う単語をきいたら、「東大」と勘違いするくらい。
東大はたいしたことない大学だとか、
東大を卒業してもクズがたくさんいるとか、
そういう情報には一切かかわってはならない。
無視すること。
あなたの中には、東大しかない。

それから、もう一つ、小さな成功を確認し、喜ぶこと。
単語1つ覚えたら心の底から
「ばんざ〜〜〜〜い、やったー! 俺って天才」
と自分の進歩を確認し、心の底から喜ぶこと。

問題一つ解いても、公式一つ導出できても、
なんでも同じ。
ぜったいに自分を批判しない。批評もしない。
8時間かかって1つの問題がやっとわかっただけだ。なんて馬鹿なんだろう。

そうじゃない。

8時間かけて1つの問題に取り組み、その結果、その問題がわかるようになった。
なんて素晴らしいのだろう。
8時間も集中して一心に1つの問題に取り組めた自分は、天才に違いない。
おれは、天才に違いない。

そう、あなたは天才だ。
必要なのはこれだけ。
この2つをやってほしい。

インターネットも含めて、学校や社会には、賢い人々が沢山沢山いらしゃる。
その人々は、口々に、立派な考えをあなたに吹き込もうとする。
あなたにとっては、邪魔なだけ、余計なお世話しかならない。
ただ、無視して、東大に合格することだけを考えましょう。

絶対合格!

再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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2025年01月03日

なぜ子どもにスマホを持たせてはいけないか #1184

第1184回の今回は
なぜ子どもにスマホを持たせてはいけないか
というテーマでお送りします。


子どもから夢を奪ってしまうから。
子どもにスマホを持たせてはいけません。

ネット上のあらゆる情報にアクセスできる窓口がスマホ。
スマホからあらゆる種類の情報をが流れ込む。
それは玉石混交であるという以上に、矛盾に満ちている。
Aが健康に良いという情報を検索すると同時に、
Aが健康に悪いという情報がヒットする。
結局、Aが身体にいいのか、悪いのか判断つかない。
常に矛盾が生じ、葛藤を経て思考停止状態に導かれる。

何かをやりたいと思う。
スマホで検索する。
やりたいことを勧める情報がある。
それを読んでいると、すぐに、そんなことは絶対やってはだめ、
無意味だという情報にぶち当たる。
結局、何をしたらいいのかわからなくなる。
何を目指して努力をしたらいいのかわからないなる。
努力が大切だという情報を得たと思ったら、たちまち努力は必要ないという情報がやってくる。

夢も希望もない人生。
自分で行動して経験することもできない。
経験智が蓄積されない。される前に、大量の情報でその試みに無意味だという刻印が貼られる。
思考力も失われる。自分で考えることさえも無意味だという大量の情報に思考が支配される。
残された道は、刹那的な快楽に溺れるしかなくなる。

スマホは子どもに与えてはならない。
検索の軸が明確でない人、特に子どもは、スマホを持ってはいけない。
大人でも、仕事上のことを検索していたのに、いつの間にか全く別の、仕事に無関係なサイトを見ていたという経験は山ほどしているはずだ。
物事の理非の判断がつかない子どもは、ネットを使いこなせない。
ネットに触れるより先に学ばなければならない重要なことが沢山あることを思い出して欲しい。
切に願う。

絶対合格!

再生時間は6分です。ぜひ聴いてみて下さい。

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