2023年11月24日

型にはめることを恐れない #1126

第1126回の今回は
型にはめることを恐れない
というテーマでお送りします。



バレエ教師は、訓練の過程で、
生徒の癖を徹底的にそぎ落としていくという。
演舞者は、自分の癖をそぎ落とした極限で、美を創造できる。

武道家は、古から伝わった型を徹底的に繰り返す。
そうやって極意に達し、人間業とは思えないほどの超絶的な強さを発揮する。

癖を取るのも、型を学ぶのも、
どちらも万能感を認識し、手放すことを強制する。

大人の心を育てることになる。

勉強、受験勉強も全く同じこと。

先生の言う通りやってみること。

徹底的に真似してみること。

アルキメデスは紀元前3世紀の人。
彼が、極限の概念を人類史上初めて認識した一人だが、
アルキメデスの生きていた時代から2000年以上の時間がたっている。
数学という学問はそれほど、歴史がある学問なのだ。
その歴史を踏まえて、学んでいかなくてはならない。

学ぶことによって、万能感から自由になり、大人の心を持てるようになる。

これは、数学だけではない。あらゆる学問で、同じことが言える。
人は、古からの積み重ねを学ぶことで、先人に対する敬意を養い、
万能感を排除して、大人になっていく。
その結果、真のオリジナルを創造できるのだ。

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再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

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posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする