2023年08月18日

自分で自分を育てる強さをもつ #1112

第1112回の今回は
自分で自分を育てる強さをもつ
というテーマでお送りします。



高2男子とその母親の書店での会話:

息子が青チャートの数学VCを手に取って

息子「この本欲しいんだけど」

母親「そんなに厚い本をやれるの」

息子「部屋に置いておきたいだけなんだけど」

母親「本当にやるなら買ってあげるけど」

息子「部屋にオブジェとして置いておきたいんだ」

母親「ええ、オブジェ?」

母親は、息子が手に持っていた青チャート数学Vを受け取って、本棚に戻した。

このエピソードを読まれて何を思われたであろうか。

教育の本質は自己教育にある。

自分で自分を育てていくのが自己教育である。

自分が自分のことを誰よりもよく了解しているから、自己教育以上の教育は存在しないといっていい。

生徒自身が自分自身を教育できるようにすることが、親や教師のつとめである。

自己教育とは、言葉を換えれば、生徒が自分自身だけに意識を向けるということである。

他者からの評価など存在しないがごとき態度でもある。

親がどうあろうと、先生がどうあろうと関係がない。

自分を見つめ、自分を大切にしていくことを教えるのが教育の本質である。

自分を貫く意志が必要だ。

自分の思いをどうか大切にして欲しい。

参考文献:砂川重信「精講物理」学生社



再生時間は8分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
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posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする