2023年05月12日

大学に入ったら、線型代数の授業が英語で行われていた・・・ #1098

第1098回の今回は
大学に入ったら、線型代数の授業が英語で行われていた・・・
というテーマでお送りします。




大学1年生からの相談です。

入学して、線型代数の講義が英語で行われているのだが、
全くついていけそうにない。
どうしたらいいのだろう。

そういう内容でした。

私の答えはつぎのようなものです。

抽象度の高い事柄を外国語で学ぶことはできない。
だから、母国語である日本語で書かれた本で自習しなさい。
そのとき、単純な計算問題をたくさんやること。
講義については、これを英語ではどう表現しているのかという観点を
もって講義を聞くことが大切で、あくまで、日本語での理解が前提となる。
日本語で理解していなかったら、英語で理解することは不可能です。
日本語での理解があって、その後で同じことを英語ではどういう表現を使っているのか
を知る機会が講義であると位置づけること。
英語の講義で、学ぼうとしないこと。

その上で、線型代数のエッセンスを15分ほど話しました。
たぶん、質問者には全く分からなかったとおもいますが、
分からないくてもいいのです。
初学者は一度、その科目のエッセンスを聞いておくと回り道することなく
勉強を進めることができるからです。
これが、真の高速学習です。

線型代数のように重要な科目を英語で授業する意味はないのです。
日本語で講義をしましょう。
日本語で書かれた優れた教科書を読みましょう。
日本語を大切にしましょう。
日本の文化を慈しみましょう。


再生時間は9分です。ぜひ聴いてみて下さい。
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posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする