2025年07月11日

最高の学力を身に着けてほしい #1211

第1211回の今回は
最高の学力を身に着けてほしい
というテーマでお送りします。


私の願いは3つある。
その1.生徒に最高の学力を身に着けて欲しい。
その2.身に着けた最高の学力を基にして、さらに研鑽を積み、工夫を重ね、
    自分の学んだことを次世代に伝えて欲しい。
その3.最高の学力を思う存分使って、日本国の発展と繁栄に尽くして欲しい。

この三つのことを、心の底から願っている。
今の世代が怠けて、次の世代へ継承ができなかったらどうなるだろうか。
大人も子どもも強い危機感をもって振り返って欲しい。
大きな責任を感じて欲しい。
子どもであっても、真剣に学ぶ責任があるのだ。
教育や躾をする大人と教育を受ける段階にある子供たちが、教育や躾を通して、
知的財産の受け渡しがおこなわれているのだという意識をともに持つことで、
勉強や躾が上手くいく。
このことによって最高の学力を身に着けることができる。
私にとって、世界最古の国家である日本に生まれ育ったことは強い誇りであり、
その知的財産の継承に参加できることは大きな喜びです。

今述べたような文脈のなかで鴨下算数数学塾を位置づけてみます。
一言で言えば、鴨下算数数学塾は、一生続く学びの基礎を教えるところです。
学び方には、正しいやり方があり、
1. 正しい勉強の仕方で、
2. 最大限の努力を、
3. 続けることで
最高の学力を身につけられる。
正しい方法、最大限の努力、継続の3つが揃ってはじめて、
最高の学力への道が拓けるのです。
生徒が、この3つが身に着けられるよう徹底的に鍛えます。
あらゆる知識を総動員して、この3つを身につけさせます。
そして、その後、生徒には、数多くの出会いが待っているはずです。

ただ、どんなに偉大な人に出会っても、その人に準備がなければ、
その目の前にいる人の偉大さは理解できません。
だから学ぶことが必要なのです。
どんなに偉大な人、事象に出会ってもその重要さを理解でき、正しく評価し、
そこから学べるのは準備してきた人だけだからです。

学びましょう。
次世代への責任感と知への情熱をもって。

絶対合格!

再生時間は3分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月04日

素晴らしい文章に出会いました。一緒に読みましょう #1210

第1210回の今回は
素晴らしい文章に出会いました。一緒に読みましょう
というテーマでお送りします。


とてもすばらしい文章に出会いました.
皆様と一緒に熟読したいと思い,引用させていただきます.

『演習誰でもできる化学濃度計算 実験 実習の基礎』丸善出版.
著者 立屋敷哲(たちやしき さとし)
女子栄養大学で46年教鞭をとられ,2019年に退官されました.
1ページ

Study Skills 1. 何のために学ぶのか,考えてみよう
君たちは何のために大学に進学したのだろうか.
もっと学ぶためではないのか.そもそも人は何のために学ぶのだろうか.
唐突だが,勉強は,じつは人類の知的財産を次世代に引き継く相続行為である.
よって,学ぶことは次の世代を支える若い人の責務である.
また,学ぶことは自分が一生を生きるための糧を得る手段
身につけることでもある.
それゆえ厳しい言い方だが,この人類の未来に対する責任を
逃れようとする人は,人としてあるいは社会の一員として
生きることを放棄することに値する.
人は自分の能力を生かさなければならないし,伸ばさなければならない.
それをもって社会に寄与しなければならない.
これが生きるということである.
したがって,少なくとも若いうちは誰でも,何かを学ぶ必要がある.
それが人間として生きていく義務である.
学ぶうえで,能力を人と比較する必要はない.
大切なことは,世界に2人といないオンリーワンである自分をどう伸ばすか.
どう生きるかである.
学ぶ場所や方法,時間はもちろん学校だけに限らない.
学び方は多種多様である
(“生命科学・食品学・栄養学を学ぶための有機化学 基礎の基礎”(丸善) 序文参照).


立屋敷哲先生の最終講義
https://course-video.eiyo.ac.jp/final/tachiyashiki_20190204.html

絶対合格!


再生時間は2分です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月27日

東大受験生ための理想のモーニングルーティーン #1209

第1209回の今回は
東大受験生ための理想のモーニングルーティーン
というテーマでお送りします。


なぜ東大は難しいか。
整理すると次の3つになる。

1.受験科目が多い(外国語、数学123ABC、物理、化学、現代文、古文、漢文、社会1、情報)
2.問題が難しい
3.受験者の学力レベルが高い

沢山の科目に対して、高い水準まで実力を高めること。
全科目全範囲を高いレベルで習得する必要がある。
これに対応するために、毎朝のルーティンを提案したい。
具体的にはこのようなものになる。

朝5時起床 すぐに勉強開始
30分ごとに科目を変える。(教材は、あくまで例です)
外国語 30分 教科書の音読
物理  30分 物理のエッセンス
化学  30分 重要問題集
数学  30分 1対1
数学  30分 1対1
古文  30分 古典文法

朝のうちに全ての科目に一通り触れることが目的となる。
それを実現するために、30分で一科目を割り当て、
途中でやりかけの問題があったとしても、30分で打ち切って、次の科目をやること。
そうすれば、すべての科目に触れることができる。

これ以降の時間の使い方は二つの道がある。
その1 遅れている科目や、苦手な科目に、その日の残りの時間をすべて投入する。
その2 モーニングルーティーンと全く同じことを4回繰り返す。

その1とその2の間に数多くのバリエーションを作り出せる。
朝のルーティンをやったら、残りは過去問を勉強するというように
各自の状況に応じて、いろいろと試みて欲しい。
ただ、朝のルーティンだけは断固守ること。


もう一度、守るべきポイントをまとめる。
1.5時起床後、できるだけ速やかに勉強に取り掛かる。
2.1科目につき勉強時間は30分。
3.30分を超えたら、やりかけであっても強制終了して、次の科目に移る。
4.朝のうちに、すべての科目を勉強する。

このモーニングルーティーンを実践することで、得られるものは大きい。
その1のやり方を取った場合、安心して、不得意科目の勉強にあたれる。
この安心感が集中力を生み、勉強の能率が驚くほどあがる。
その2のやり方をとれば、全科目が同時に底上げされてくる。
3カ月で効果を実感するはずだ。
たかだか30分やるだけでと毎日30分の勉強を馬鹿にしてはいけない。
小を積みて大となす、と言う言葉もあるとおり。
朝一番で、全科目に触れることで、
安心して、遅れている科目や、苦手の科目に取り組める。
科目の多さに圧倒されず、確実に一つ一つの項目を身に着けていくことができる。

このモーニングルーティーンが機能するには、もう一つ必要なものがある。
それが、ブライトライト。
ブライトライトを浴びながらモーニングルーティンを行なうことで生活習慣が安定する。
特に、冬期、日照時間が著しく減る北国の受験生には必須だと思う。
情緒面も安定して、使用後の違いに驚くはずだ。
北国の受験生が全員、ブライトライトを使ったら、大学受験の様相は一変すると思う。
東大合格者数高校別ランキングのベストテンが、ほとんど北国の高校に占められてしまうだろう。
日本全国の学生が朝5時に起きてモーニングルーティンをブライトライトを浴びながら実践したら、それだけで日本のノーベル受賞者数は10倍になるだろう。
ブライトライトを使わないという選択肢はない。
ただ、注意して欲しいのは、人によって睡眠障害を生ずることがある場合がある。
その時は、夕方、30分ほど、ブライトライトを浴びて欲しい。
どうしても新しい道具を使いこなすためには、試行錯誤は必要となる。
効果が絶大なので、それぞれの状況にあわせて、上手に使いこなして欲しい。

絶対合格!

参考:ブライトライトME+
製造元ソーラートーン株式会社 https://solartone.com/brightlight/
取扱店 https://brightlight-store.ovtp.net/
※当塾はブライトライトを有用なツールとして紹介するものであって
斡旋やアフィリエイトは行っておりません。ご理解いただけますと幸いです。

再生時間は10分です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 大学受験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月20日

言葉を大切に扱うこと #1208

第1208回の今回は
言葉を大切に扱うこと
というテーマでお送りします。


子どもの教育にあたって、一番注意しなくてはならないこと、
それは、日本語を大切にすること。
ご両親にお願いするのは、
正しい日本語を話すこと。
正しい日本語とは、
主語と述語を明瞭に話すこと。
そして、論理的であること。
例えば、このような会話のやりとりのことです。


お母様、ただいま帰りました。
お帰りなさい。
あなたは、今日学校で何を勉強をしましたか。
私は、算数の勉強をしました。
あなたは算数の何について勉強しましたか。
私は、分数同士の割り算について勉強しました。
先生は、分数同士の割り算について何とおっしゃっていましたか。
先生は、分数で割ることは、その分数の逆数をかけることと同じだと、
何度も強調されていました。
あなたは、先生のおっしゃったことを、ノートに書きましたか。
はい、私は先生のおっしゃったことをノートに書き写しました。
そのノートをお母さんに見せてください。
はい、これがそのノートです。
先生は、宿題を出されましたか。
はい、先生は宿題を出されました。
宿題は、何ですか。
教科書55頁の演習問題を全部解くことです。
教科書55頁の演習問題をすぐにやってしまいなさい。
はい、すぐに取り掛かります。
やり終わったら、お母さんに見せなさい。


このような会話は、子どもの頭脳を育てます。
論理的に考える力が養われます。
脳に無駄なストレスがかからず、前頭葉が鍛えられます。
意味が明瞭で、論理が破綻していないからです。
言葉を大切にすることは、自分自身を大切にすることでもあります。
自分自身の人生を大切にすることでもあります。


絶対合格!

再生時間は8分です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月13日

問いかけること #1207

第1207回の今回は
問いかけること
というテーマでお送りします。


自分は本当に真剣に受験勉強に取り組んでいるだろうか。
心から真剣だ。
どこか手を抜いているところはないだろうか。
もっと沢山できたのではないか。
もっと集中して取り組めたのではないか。
もっと他にできることはないか。
常に、自分自身に問いかけ続ける。
この問いかけ続けることなしに、受験の合格はありえない。

生きるとは何か。
それは、自分自身に問いかけ続けること。
到底答えが分からない、
分かりようもないことであっても、
問い続けること。
自分に問いを発する瞬間から自分の人生が創られていく。

生きるとは何か。
死とは何か。
より良く生きるにはどうしたらいいか。
自分の才能を最大限に伸ばしていくにはどうしたらいいか。
そもそも、自分に才能はあるのか。
あるとしたら、どんな才能があるのか。
どうしたら才能を生かして国のために尽くせるだろうか。
絶対に東大に行きたいと思うのはなんでだろう。
東大に行ったらどんな問いと出会うだろう。
東大に行ったら、どういう問いが浮かぶだろうか。
次々に、いろいろな問いが浮かんでくる。

問いかけるから人生は開けてくる。
新たな問いに出会うことができる。
先ほど、人生は自分自身に問うことだと言った。
更に言えば、人生は問いに出会う旅ともいえる。
問いに出会い、問いかけて、そして、また、問いに出会う。
大学に行くのも、問いに出会うためだと思う。
大学に行く前の自分だったら、その問いを思いつくこともなかった。
そういう問いに出会いたいから、
出会うと知っているから、大学に行きたいと思うのかもしれない。
出会った問が、専攻した学問分野の課題ということもあるし、
人生は如何に生くべきかという問いであるかもしれない。
そうやって、人は新しい人生の局面を切り開いていく。
それが生きると言うこと。

私は、「絶対合格!」を自分に問いながら、教え続けている。

絶対合格!

再生時間は3分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月06日

自分で考える人を育てるために。指導は余白をつくることから始まる #1206

第1206回の今回は
自分で考える人を育てるために。指導は余白をつくることから始まる
というテーマでお送りします。



指導は、余白をつくることから始まる。
生徒の状況に応じて、その生徒に最適な余白をつくらなくてはならない。
ここまでは教えるけれど、これ以降は自分で考えさせるという
境界線の引き方が指導の重要なポイントになる。
生徒に応じて、教えない部分、つまり余白の形と大きさを決める必要がある。
全部教えてしまったら、それが、どんなに懇切丁寧な教え方であっても、
実力はつかない。
絶望的に実力はつかない。

このことを生徒を指導したことのある人なら痛切に感じたことがあるはずだ。
生徒自身が本気で課題に向き合って、自分で考えなければ、
理解も深まらないし、思考力も育っていかない。
だからと言って、頑なに何にも教えないというわけでもない。
逆に全部、教えていいわけでもない。
そして、教えていい部分と教えていけない部分は、
たとえ、同じ問題を教える時でもあっても、
生徒によって異なっている。
一般論として、ここは理解が困難であるとは言えても、
目の前の生徒が、その部分に困難を感じるかどうかは、別の問題なのだ。

どういう余白をつくるということは、極めて重要だが、
指導の2割にしか過ぎない。
余白があれば、それを埋めようとするのが、人間の自然な活動です。
ですから、余白を作ればいいはずですが、現実には、それだけでは
思うように機能しません。
残りの8割が必要なのです。

残りの8割は、静かに本人が課題と格闘することを見守ること。
本人の格闘中に余計なことを言わないで、
ただ、見守ること。
ヒントを出すとか、言葉がけをするとか、すべてが邪魔なだけ。
だから、ただ、見守る。

これは想像以上に難しい。
ご家庭での父母による指導が上手くいかない理由の大きな部分はここにある。
ただ、見守ることができないで、ついつい、余計なことをしてしまい、
台無しにしてしまう。
実力はあくまで本人が自力で獲得していかなくてはならない。
指導者と生徒は、適切な距離を保ち続けなくてはならない。
そうすると、集中力が途切れることなく、課題に向き合い続けることができる。
生徒が課題に向かい続けるには、指導者の生徒を見守る目が必要なのだ。
それがあってこそ、生徒は、その課題を自分のものにすることができる。

距離が適切であれば、
指導者する者と指導される者の間には、暗黙の相互作用が生まれる。
この暗黙の相互作用が、生徒の脳を発達させ、思考力を開発していくのです。
これこそが、指導の本質です。
指導の本質は、指導者と生徒との間にある相互作用に目を向け、
この暗黙の相互作用を大切に育てて行くことにあります。
暗黙の相互作用を育てていくという意志が大切になります。

1. 課題に本気で向き合わせること
2. 適切に教え、適切に教えないこと。
3. 本人が課題と格闘することを見守ること。
このプロセスを繰り返すのが指導であり、教育である。
逆に、これを妨げるものは、どんなものであれ、反教育でしかない。
それが、優しさや親切から出たとしても、
所詮、周りの者たちの自分勝手な都合を押し付けているだけのこと。
本人を甘やかして、実力の養成を妨げる影響しかもたらされない。
指導者は、常に自分を省みて、過干渉を慎まなくてはならない。

絶対合格!

再生時間は4分です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月30日

模試の成績が良くても落ちる人の特徴から学ぶ #1205

第1205回の今回は
模試の成績が良くても落ちる人の特徴から学ぶ
というテーマでお送りします。



模試の成績が抜群に良くても、
本番の試験で落ちる人がいる。
有名予備校の模擬試験で偏差値80を取ってしまう人でも、
不合格になることがある。

そういう人の勉強ぶりを見ていると、はっきりとした特徴がある。
1. 文字が汚い。
2. 英語の勉強するとき、紙の辞書を引かない。
3. 数学の勉強をするとき、定理の証明を無視する。

誰でも、自分の中に基準をもっている。
何を受けいれ、何を捨てるかの基準を持っている。
この基準こそ、その人そのものといえるし、
その人の人生を形成する核ともいえる。
真珠貝が、核のまわりに真珠をつくるように、
基準に従って人生が作られていく。
「性格が運命をつくる」という言葉もそういう事情を端的に示した言葉だろう。

上記のような人の頭の中では、次のような基準があって、
入ってきた情報を必要、不必要の二つに自動的に振り分けるようになっている。
1. 文字が汚くても、採点者は丁寧に読んでくれるはずだ。だから、文字の書き方などどうでもいい。
2. 単語の意味を一つだけおぼえていれば大丈夫だ。だから、品詞、語法、例文など読む必要がない。
3. 定理の証明など試験に出ないから、勉強する必要がない。

このような考え方だと、特に国立大学の個別学力試験には歯が立たない。
ほとんどすべての問題を記述で解答しなければならないから、
文字が汚いだけでも大きなハンディになることを受け入れられないのだ。

例えば、東京大学の採点者は、6000枚ぐらいの答案を
短時間に処理しなくてはならない。
採点しながら、採点基準をつくり、得点を確定させていく。
文字の明瞭さが得点に影響しないわけがない。
公式には、採点者は公平を尽くして全力で努力すると言っているが、
全力で努力することは、そのことが実現されていることを意味しない。

実際の採点について話す教官は数少ないが、
基礎論で著名な竹内外史氏(たけうち がいし)が正確ではないが
次のように書かれていたのが印象に残っている。(出典も失念した)
「どうしても10点、20点の誤差はでてしまう。本当に申し訳ないことだが」

読みにくい文字を書き続ける人は、想像力を欠いているともいえる。
自分の文字が、どういう状況で、誰に読まれるのかという
想像力を喪失しているのだ。
別の言葉で言えば、甘えているともいえる。

合格しない人は、どこかで甘えがある。
どこかでというのは、他人から見たらはっきりわかるのだが、
自分自身では気づかない、気づけないという意味だ。
この人生の核となる基準は、小学校の低学年にはすでに出来上がっている。
だから、早期教育が必要なのだ。
そして、一度できた基準をより良くしていくには、
沢山の手間と時間が必要になる。
ご両親様と指導する我々が一体となって、全力を尽くさなくてはならない。

教育の必要性はここにある。
個々の科目の学習の目的は、この基準を変えることにある。
そのような学習に対する位置づけをして、
お子様に勉強を取り組ませてほしい。
勉強に真正面から向き合うことは、基準を良きものにするのに
大きな効果がある。

最後に付け加えると、数学において証明を学ぶことはものすごく役に立つ。
証明を通して、数学の記述の仕方、数学のテクニック、数学の問題への
アプローチ法、つまり、数学に関するありとあらゆることを学べるのだ。
数学のエッセンスが、証明に含まれている。証明を学ぶことで、
数学を深く、そして、面白く学ぶことができる。
だから、証明を学ばないという選択肢はあり得ない。

絶対合格!

再生時間は6分半です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 受験関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月23日

受験勉強最大の障害に さよならして、能力を最大限に開発する方法

第1203回の今回は
受験勉強最大の障害にさよならして、能力を最大限に開発する方法
というテーマでお送りします。



受験勉強の最大の障害は何だろうか。

それは、自動思考だ。
自動思考とは何か。

例えば、模擬試験の成績についてああでもない、こうでもないと
思い続けることだ。
この成績だったら、A大学は到底無理だ。 どうしよう。
A大学に受からなかったら、どこが受かるだろう。 B大学はどうだろうか。
でも、A大学に絶対受かりたい。 でも、どうもだめそうだ。
どうしよう。どうしよう。どうしたらいいんだろう。

そういえば、前に、担任の先生に相談にいったら、
諦めた方がいいって言われた。
でも、別の先生に相談に行ったら、頑張んなさい。
可能性はあるんだからって言われた。
どうなんだろう。
A大学に受からなかったら、親はがっかりするだろうな。
・・・・・

延々といろいろな考えが湧き出して、どうにも止まらない。
勉強に集中しようとしても、どうしても次々に考えが浮かんできて、
勉強に集中できない。
勉強しなくては、ますます、合格の可能性は低くなってしまう。
分かっているのだが、ますます、不安が募ってきて、勉強が手につかない。

これが自動思考と呼ばれるものだ。
この自動思考こそ、受験の最大の障害だ。
だから、なんとか、これを制御しなくてはならないと誰しも思うだろう。

では、自動思考が始まったら、どうしたらいいか。
「脈」をとること。
自分で自分の脈を取るのです。
どんな取り方でもいい。
身体のどこでとってもいい。
自分で自分の脈をとって、脈を感じる。
ただそれだけでいい。

自動思考が始まったら、すぐに自分の脈を取って、
自分の脈を感じて欲しい。
診断のためではない。
ただ、感じればいい。

感じていると、心身に変化があらわれるかもしれない。
身体中がリラックスしていく感じ。
こころが静まっていく感じ。
心の中に静けさを発見するかもしれない。
脈動を通して、自分自身の生命力を感じるかもしれない。
本来の自分に立ち戻る感じがするかもしれない。
人によって違う。
ただ、脈を感じて欲しい。
自分を見失って、取り乱していた状態から、
本来の自分を取り戻している、そのように感じるかもしれない。

心臓は、生まれたときから死ぬまで、あなたと共に動き続ける。
心臓は、人生のすべての瞬間、鼓動を刻み続ける。
驚くべきことだ。
あなたの生命そのもの。

自動思考はそうではない。
あなたの思考を、未来や過去、どこかにいる人の所に運んでいってしまう。
だから、自分を見失ってしまうのは当然のこと。
自分を見失わせるのが自動思考だからだ。

自動思考を司る脳神経細胞は、
自動思考をすればするほど強化されるので、
自動思考はますます激しくなる。
不安で夜も眠れないようになる。
だから、自動思考が起こったら、すぐに今、この瞬間に戻ってくる必要がある。

自分の脈に注目すると、自動思考を司る脳神経細胞は弱くなり、
自動思考に支配されることが少なくなっていく。
少なくなれば、目の前の勉強に集中できるようになる。
勉強に集中すればするほど、勉強を司る脳神経細胞は強化されていき、
自動思考を司る神経細胞は、衰退していく。
そうして、ますます、勉強に集中できるようになっていく。
勉強がスムーズに進むようになっていく。

自動思考を野放しにしてはいけない。
もし、自動思考が始まったと思ったら、
すぐに、自分で自分の脈を感じてほしい。
長い時間である必要はない。
一瞬でいいから、自分の脈を感じ、
本来をの自分の取り戻して欲しい。
繰り返して欲しい。
自分の能力が最大限に開発されるはずだ。

絶対合格!

再生時間は5分です。ぜひ聴いてみて下さい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと押して、応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 算数・数学科教育
にほんブログ村 受験塾・進学塾

続きを読む
posted by 鴨下算数数学塾 at 15:00| Comment(0) | 受験関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする